エンジニアがエンジニアらしくなくなるとき

エンジニアらしく働ける環境とはどういう環境だろう。様々な解釈があるけれども、僕自信は「技術の正義を意見として尊重される環境」なんじゃないかなと思う。

当然、組織であり会社であるので再優先されないこともある。でもちゃんとそういったことを意見として聞くことができるという環境こそがエンジニアらしく働ける環境なんじゃないかな。

そのために必要なことは制度でもなく、ルールでもなく、何よりも非エンジニア側からみたエンジニアリングへの理解であり、尊重であり、リスペクトが大事。経営陣は当然だし、他の一般社員も含めて。

「リファクタリングの必要性」ってわかりやすい議題だと思う。非エンジニアからみれば「動いているんだからいいじゃん」だし、エンジニアから見れば「長い目で見たらどんどん負債が溜まり続けていく」になる。

CTOはエンジニアのトップではないけれども、経営陣の中ではもっとも技術に明るい人間だ、みたいな話がCTO Nightであった。そのとおりで、なぜそんな人間が必要かというと、技術の正義を経営陣に向けて正しく説明できる必要があるから。

こういったカルチャーが会社を運営しているウチに売上だけを追ってしまうとどうしても営業ありきの開発体制になってきてしまったりする。決してそれを否定するわけじゃいけれども、バランス感を間違ってしまうと一瞬でエンジニアがエンジニアらしく働けなくなる組織ができあがる。

というわけで、そのあたりのマネージメントって難しいですよねって話。人の管理という意味のマネージメントではなく、カルチャー形成や組織運営という意味のマネージメント。

とはいえ、別に全てのIT企業がそうである必要はない。たとえば営業中心になりたっている企業があったってそれはそれでいいと思う。これは良い悪いの話ではなくて、ビジネスモデルであり業態でありカルチャーによってできるものなので。

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