🍣寿司専門 YouTuber になって圧倒的な成長フィールドを手に入れた話。

🍣寿司🐟いそはー🔪

2020年5月23日 17:30

お寿司は本当に面白い。

街の寿司屋、回転寿司、それから高級店と、それぞれに良さがあり、人々を魅了している。

定番のネタから旬のネタ、包丁の入れ方や熟成など、科学的であってそれでいてセンスの試される寿司。

日本人であることを嬉しく思い、動画を通して多くの人に改めて「寿司」の素晴らしさを知っていもらいたく、 YouTube を始めました。

この note では、お寿司の魅力とともに、YouTube をはじめて良かったことをお伝えしたいと思います。
特に普段仕事をする中で、どこかパッしてない方、満足いってない方、そんな方々に読んでいただけたらと思います。

お寿司や YouTube に興味がある方もぜひご覧ください。

どうして寿司 YouTube をはじめることになったのか

2019年9月27日。

はじめて YouTube に寿司動画をアップロードした。

キッカケは先輩や友人とたまたま始めた「釣り」である。
前年の2018年の5月、GW の暇を利用して釣りに出かけた。

ちょうど、魚捌き系 YouTuber である「きまぐれクック」さんが流行り始め、真似して魚捌きの練習をしているころだった。

思えば、小さい頃から父に連れられ、本格的なシーバス釣りの経験があったり、釣った魚は全ておじいちゃんが捌き、料理をしてくれていたのが影響していたのかもしれない。

だから釣りに行くことは、釣った魚を自ら料理できることにワクワクしていたのを覚えている。

釣り当日は、先輩が長年通っている銀座の寿司屋さんを貸し切ってくれ、本職の職人さんと一緒に料理をさせていただいた。

あまりのことに多くの事を覚えていないのだけれども、

なんとも言えない衝撃的な体験をし、今後を変える大きな経験をした。

魚1種類ごとに捌き方が違い、脱水の時間も違う、包丁の入れ方も違う。
日や時期、お客さんごとにも違うと教えていただき、感激したのである。

その日を境に、大げさに言えば毎週釣りに行き、
大げさでなくとも毎週市場へ足を運び、小魚から大物まで様々な魚種にトライした。

そんなことを1年もしていると、捌くことにも慣れ「あの日体験した寿司を再現してみたい」という想いが強くなりました。

それからは、捌いた魚はすべてお寿司にするようになり、10〜20名のパーティやイベントで披露させていただくなど、多くの経験をさせていただいた。

そんなことをしていると、大きな疑問をいただくようになった。

「お寿司のこと、誰もちゃんと知らないんじゃないか？」

「寿司」といえば日本のみならず、世界でも愛される伝統的な日本食。
しかし、それぞれの好きな寿司ネタにかなりの偏りがあり、本格的なカウンター鮨を食べたことない方がほとんどであった。

その分非常に感動していただき、多くの感謝の言葉を言っていただいたが、
僕なんかの技術でこんなに喜んでもらえるなら、
トップクラスの鮨を食べたら死んでしまうんじゃないか…と、そんなことを思うようになりました。

それからのこと、「もっと知ってほしい」「もっと味わって欲しい」と思うようになり、本格的にお寿司の勉強をはじめました。

Amazon で買えるお寿司の本を全て購入し、YouTube にアップロードされている動画をひたすら見尽くし、毎週市場へ出向き、ひたすらお寿司を握りました。

そして数ヶ月後が経った頃、「YouTube」に上げれば、「簡単に鮨の魅力を伝えられるじゃん！」と思うようになったのでした。

YouTube に1本目の鮨動画を上げるが…

2019年9月21日。
釣りの朝は早い。

東京湾の船宿屋さんに予約を入れ、朝6時に集合。
例によって、プチベテランになりつつある先輩や友人とともに、ライトな鯵釣りをしました。

この日は100匹以上の鯵を釣り上げ、友人宅で鯵パーティ。

食べきれない事は想定していたため、他の友人にも来てもらい、10人近い人数で食事をしたが、それでも半分程度しか食べきれず、各々持ち帰えることになった。

次の日、

「あ、YouTube 撮ってみよう」

と思い立ち、そうなったら始めずにはいられない性格なため、過去に調べた YouTube のやり方を思い出し、1本目の動画を撮影した。
（過去に料理動画を数本上げていました）

そして撮影した6日後にアップロードした動画がこちら。

YouTube：https://www.youtube.com/watch?v=r38wVVbAM9s
※ 寿司動画として1本目に上げた YouTube 動画

アングルや編集などはトップ YouTuber のマネをして、なんとかアップロード。
職業柄、YouTube の設定や動画制作に苦はなく、むしろ楽しく、今思えばダメな部分も個性に感じ、非常に楽しい作業を行えました。

しかし、今思えば当たり前のことだが、全く再生回数が伸びない。
当然、過去に実績ある動画や検索エンジンのアルゴリズム、関連動画のロジックなどが存在することは理解していた。

しかし、理解はしていたが、深く考えることなくアップロードした渾身の動画は全く再生されることなく、1本目の「握り動画」の幕は閉じた。

YouTube について深く考える日々

「真剣に YouTube を考えよう、このままでは誰にも寿司の魅力を伝えらない。」

1本目の動画をアップした直後、率直に感じたことだった。

とはいえ、何事も経験は大事。
コンスタントに動画を上げることを心に誓い、まずは100本リリースを目指し、新米 YouTuber 生活が始まった。

1本目の動画制作にかかった時間は以下の通り。

撮影：2.5時間
編集：7.5時間
合計：10時間 + サムネイル制作、アップロード作業

仮にトップ YouTuber のように、1,000本以上の動画をアップしようと思ったら、単純計算で 10,000時間となる。

10,000時間といえば、「10,000時間の法則」とあるように、
何事においても「プロ」になれるだけの作業量である。

1万時間の法則とは、何毎に置いてもプロレベルになるには大体1万時間かかるというもので、1万時間を3年で割ると一日約9時間という事になります。
出典：https://www.mag2.com/p/news/21307

本気でもっとお寿司を広めたいなら「プロになる覚悟が必要だ」ということにはすぐ気付いた。

その他にも、仕入れや片付け、お寿司の練習、勉強、YouTube の研究など、とてつもない時間を費やす必要があった。

また、YouTube にはいくつか大切な指標がある。

チャンネル登録者数：チャンネルの購読を開始した人数（フォロワー数）
インプレッション数：どれだけ動画が一覧に表示されたか
クリック率：表示された動画がどれだけ閲覧（クリック）されたか
視聴維持率：閲覧開始された動画がどのくらいの時間再生され続けたか

これら1つ1つの指標を意識しながら、1つの指標も落とさずにうまく動画を制作するにはどうしたら良いか。
そんなことを考えながら、練習や研究、制作を重ねることを決意した。

YouTube で大きな成長ができると確信する

この件については、恐縮ながら以下の動画でも話させていただいた。

「あれ、これメッチャ成長できるじゃん？なにこの感じ！？」

20本近くの動画をあげたタイミングで実感したことだった。

思わぬ副産物であった。
趣味ではじめた魚捌き、寿司の素晴らしさを伝えたいと思って始めた YouTube。

当然、仕入れ、撮影、編集と1人でやっている訳なので、結果がついて来ないのは全て自分のせい。
そして、すべてのことを自分でコントロールして、好きなような意思決定が行える。

この感覚は単純に新鮮であった。

社会と関わっていると、この感覚はなかなか体験できないのではないだろうか。

会社にいれば、上司や部下、他のチームとのバランスや意見を尊重することは大切だし、結果に向かって最適な方針を複数人で決めることが一般的であろう。
それが大きな目標や、新しい試みであればあるほど、全てを自分で決定して進めていくことは、ほとんどの人が出来ないのではないだろうか。

起きた結果について、自ら受け入れることは大切だし、次に生かして成長していくことは当然である。

しかし、こう感じることはないだろうか？

「だからあの時言ったのに」

誰しもが、多かれ少なかれ、そう感じたことがあるのではないか。

誰かのせいにしている訳でもなく、そうしていたら必ず成功していた訳でもないだろう。
思っている通りに持っていけなかったのも自分のせい。

だけれども、この気持ちはとてもモヤモヤするものだし、消化することに多くの体力やストレスを感じてしまうのは僕だけではないのではないか。

その点 YouTube は全て1人で行っている。
少しの妥協、少しの迷い、思い切ってやったこと、やらなかったこと、全ての決定や行動が全て自分に返ってくる。

情報の伝え間違えや、間違えて覚えていた知識を公開してしまうこと、見にくい、聴きにくい、数字が伸びない、全てが自分のせいである。

この感覚がすごく新鮮だった。

ありがたい事に、アドバイスや意見を言ってくださる方もおり、行った判断の間違いに気づくこと、もっといい方法を思いつくこと、様々な経験をさせていただいている。

その1つ1つに向き合うたびに

「今成長してるわ」

毎日のように自分の成長を感じることが出来ている。

ABC が EFG だから仕方ないとか、あれは XXX だったから YYY なんだよなぁ等という、非生産的な考え方は微塵も浮かばず、全てがダイレクトに自分の成長に感じられ、とても清々しい日々を過ごせている。

もし青信号を歩いていて交通事故にあった場合、自分も悪いと完全に思える人は少ないであろう。
しかし、もし赤信号で事故を起こしてしまった場合、完全に自分が悪い。

これくらい分かりやすく、シンプルに自分の責任だと、そう感じられることは、「成長」にとって非常な重要な考え方ではないでしょうか。

さいごに

20年5月23日現在、
チャンネル登録者数 755 名、アップ済動画 74 本、合計再生数 61,555 回。

10,000時間への道のりはまだまだだ。
そろそろ1/10が、やっとみえてきたところ。

僕には YouTube 成功の秘訣なんて分からないし、お寿司の魅力を全て伝えるだけの技術や経験もありません。
本職の方にはいつまで経っても追いつけません。

しかしながら、
ぼくは YouTube をはじめたことで、成長フィールドを手に入れました。
お寿司をもっと広げていくためのフィールドを手に入れました。

失敗することもあるし、間違うこともある。
大人になってそんな自分をみられることは恥ずかしい。

でも、大好きなお寿司をもっと広めることに、少しでも貢献できることへ幸せを感じるし、自分自身が毎日成長していることに日々ワクワクが止まりません。

誰にでも特技や好きなことがあると思います。
もし良かったらそんな経験を活かして、成長フィールドを手に入れてみてはいかがでしょうか。

自分が好きなことへの理解をさらに深めることが出来ます。
自分が好きなことへ関心を持っている人にもたくさん出会えます。

そして繰り返しになりますが、何より自分自身が大きな成長をできます。
少しの勇気があれば、YouTube を始めることは簡単です。
こんな時代になってしまった今、1つのコンテンツが誰かの役に立つかもしれません。

ステキな動画を作れる方が1人でも増えたら嬉しく思います。

それでは、「そんな仲間が増えたら嬉しいな」といこうことをお伝えし、はじめての note を終えようと思います。

筆者プロフィール

2011年より、IT企業にてセールス、アプリケーション開発、マーケティング業務に従事し、複数のWebサービスの立ち上げ、運用に携わる。
2018年より魚を捌き始め、2020年現在 YouTube をメインに寿司専門動画をアップロードし YouTube 活動を行っている。
飲食店経験は学生時代に6年間、牛丼チェーン吉野家でのアルバイト経験のみ。

撮影費に当てたいと思います！かんたんに出来る本格レシピをじゃんじゃん上げて行きますね！！