NPO法人わがこと代表理事の大美です。
note更新日ではありませんが、週末に開催したイベントのレポートです。

8月22日（土）の午後、わがことの総会と小さなイベントを開催しました。
わがことは7月末に3期目を終えました。わがことの総会は毎回なかなか面白いです。資料を見て「異議なーし」って終わるんじゃなくて、ちゃんと振り返りも先のことも話し合います。ガチです。ぶつかり稽古です。
設立総会も含めて公式にはこれが4回目の総会ですが、私は毎回前の晩眠れませんww楽しみな気持ち半分、心地よい緊張感半分といったところでしょうか。

今回は総会の後に小さなイベントを開催しました。

「私にとっての、 ゆたかさって何だろう」

わがことお得意の「私」を主語に語る会です。
「こんな時なのに？お喋りをメインにする会なの？」という声もあるかもしれませんが、やり終えて今、「こんな時だからこそ、お喋りの会でよかった」と思っています。
もちろん、団体としての責任もありますので、可能な限りの感染症対策は実施しました。検温、消毒、換気などですね。

事前に3人のパネリストと打ち合わせをした時に、「ゆたかさって言われても、なんか良くわからない。ゆたかって、たわわなこと？え？なに？」みたいな迷路に迷い込みました。でも、話していて分かったのは
「そもそもゆたかさって、人それぞれ違うものですよね。違うってことを前提にみんなで話そうってことですよね」ってこと。

そう、違うんです。みんな。

人と違うって、怖いですか？それともオリジナリティを感じてワクワクしますか？
私はどちらでもないです。ただ、「あぁ違うんだな。もう少し知りたいな」と思います。受け止めると言うか、うーん、なんかそんな感じ。

大勢と違う意見や行動を取るって、私は少し苦手です。怖いなって思うこともあります。嫌われたり批判されたりするのが怖いのです。
でも、「私はこう思うんだけど、あなたはどう思う？」って聞くことってすごく大事だなぁとも思います。

この半年でいろんなことが変化しました。
当たり前だったことが当たり前でなくなって、例えば、会社に行かずにリモートワークが普通になったり、オンラインで話すことに抵抗が少なくなったり。
会社に行けば会える、イベントでばったりなんていう偶然が起こらなくなりました。「あの人と話したい」と思ったら、電話をしたりLINEをしたり、何かアクションをしないと話せなくなりました。その分、対面のコミュニケーションの価値が爆上がりしました。

不要不急という言葉で、自分の大切なものが後回しにされる切なさも感じました。必死で取り組んできたことや、仕事ですら不要不急と言われ、自分自身に大きなバツ印を付けられたような気持ちになることもありました。

そんな中で「結局のところ、何も失ってなんかいない」と言う人がいました。

これには私自身、かなりホッとした気持ちになりました。
社会が大きく変化しているのは感じています。
でも、どこかで「強制的に変わろうとさせられている」とも感じます。なんなら、「変わらない奴は置いていくぞ」と、見えない誰かにプレッシャーをかけられているような気になることもあります。

大局が一つの方向に向かって変化しようとしている時、それとは違うことを言ったりしたりするって勇気が要りませんか？私は要ります。
でも、大局とは違っていても「私はこれが大事！大切にしたい！」って伝えることが、色んなことの第一歩なのかなと思いました。

そこから知る、私とあなたの違い。違いを知って、違うから知ろうとすること、分かろうとし続けること。それが大事だなって。
みなさんとお話ししていて、そんなことを感じました。

イベントの後、わがことのメンバーとの振り返りの中で、「おーみさんは、違いを認めてくれるけど、でもたまに、バラバラでもいいって思ってるのかな？って思う時あるよ。違いがあることは面白いけど、団体としては共有したい思いも目的もあるよね。それがないと、ただのバラバラだよ」という話になりました。

ずばり、核心を突かれました。
私は、批判されたり嫌われたりすることを恐れるあまり、違いを知るための対話の機会を作ることを怠っていたのかもしれません。自分なりにはやっていたつもりでも、結果的にできてないならやってないのと同じです。圧倒的なコミュニケーション不足です。反省です。
「話したい」と言わなければ、「会いたい」と動かなければ何も起こらない社会になっていたのに。

そもそも、この人たちを前に、私は何を恐れることがあったのでしょうか。そんなものは何もないのに。
危うく、どさくさに紛れて大切なものを手放すとこでした。
これからはもっとお話しする時間を意識的につくっていこうと決めました。

私の大切なこと。
そうだなぁ……大好きな人たちが明日も笑っていること。明日も一緒に笑えるために私が健康であること。

そんな慎ましくも壮大な暮らしが、私のゆたかさ。かな。
あなたはどうですか？？