芸名わがしエピソード

芸名わがしのエピソードを二つ
①わがしグループ
私がまだわがしになったばかりのころだ。ある芸能関係のサイトに登録したら、某プロダクションから連絡が来た。
面接に来てくれと言われ、伺ったらグラビアアイドルのプロダクションだった。
当時、私は若かったが、びっくり仰天だった。
きちんと話を聞けばよかったと思った。あちこち売り込みしていて断られてばかりだった。そのため、来てくれということで舞い上がってしまった。
社長とお話したら、素晴らしいとやたらと褒められて嬉しかった。
そして、わがしという方は他に何人いるのですか?
私は、心の中でえっ?と思った。
社長は、わがしは腹話術のグループだと思ったらしい。
腹話術のグループ?
アイドルグループならばわかるが、腹話術グループ?
社長と大声で笑った。
その時から、20年以上過ぎたが
今だに腹話術グループは聞いたことがない。
これからもたぶん誕生しないと思う。
なぜならば、腹話術という芸能はグループでやる芸能ではないからだ。

②わがしおじいさん
かなり前の話である。知り合いに紹介され、都内のある場所に伺った。
挨拶をしたら、担当者がとても驚いていた。
話をよく聞くと、私のことをおじいさんだと思ったらしい。
おじいさん?
応接室で、担当者と大声で笑った。
前日に電話で話しをしたのに、なぜ?
なんと、おじいさんが人形の声でずっと話をしていると思ったらしい。
腹話術人形の声を使って、電話で話をするという担当者の想像力の豊かさに
家に帰ってからも大笑いしてしまった。
まだその頃は、私がわがしになっていなかったから、おじいさんに間違えられたのであろう。
その方は数回仕事を依頼してくれた。
とても楽しい仕事だった。
その後、別の仕事も紹介してくれた。

いただいたサポートはあいぼうさん(腹話術人形)たちの修理代などに使いたいと思います。