生きた化石アミア・カルヴァ!
劇団WAGNASオンダです!
突然ですがアミアカルバって魚、知ってますか?
北米出身の大型魚で、雄が50センチ程度、雌なら70センチくらいになるそうです。
尻尾に目玉模様があり、幼魚の内は雄雌どっちもあるのですが、雌は大人になると消えます。
更に発情期の雄はマラカイトグリーンのようなケミカルな緑を尾鰭に発色し、不思議な美しさがあります!
ゆえに、比較的小型で済み、特徴的な目玉模様を有し、婚姻色を楽しめる雄の方が人気です!
が、幼魚の段階では雄雌の区別はほぼつきませんから、博打気分で買うしかないわけですね!
ちなみに見た目は日本のライギョやカムルチーやタイワンドジョウ、熱帯魚で言うスネークヘッドと瓜二つです!
しかし種類は全然異なり、所謂「生きている化石」であり古代魚になります!
実は僕もこれの40センチくらいのを飼っていたんですが、去年末くらいに飛び出し事故で死んでしまいました…。
運良く雄に当たり、本来なら冬明けの今の時期は美しい婚姻色を見せてくれていたはずだろうに、自身の管理不足を嘆くばかりです。
大体春先に2.3センチの幼魚が流通する魚なので、最近稚魚がちらほらみられてリベンジしようかなぁと思っています!
しかし、だいぶ高くなったなぁと思います!
多分20年くらい前は3000円前後だったのに、今や30000円前後と約10倍ですからね!
もうすごいなぁとしか言えないですよね。
この手の熱帯魚の値段って、実は結構上下するんです。
というののもコンスタントに繁殖されるかどうか、それと需要があるかどうか、それによります。
市場に出回ったときは云十万とした魚が、コンスタントに繁殖され一年後には3万、3年後には5000円で流通しているという事もあります。
ポリプテルスやナマズの仲間に特にその傾向はあるような気もします!
逆に昔は数千円だったのに、気づけば5万円くらいという種類もいますね。
これは単純に繁殖が困難であったり、需要がひどく狭かったり、あえてブランド力をつけたい場合の相場操作もあるかもしれません!
爬虫類でもこの傾向はありますが熱帯魚はさらに顕著と言えましょう。
で、このアミアカルバ!
これの大半は野生個体から卵を取って孵化させたものなんじゃないかなーと思っています。
まぁ単純に需要がないから高いのかも…。
あともう一個理由があるとしたら、この種類って特定外来種になる可能性が非常に高い魚なんですね。
原産国が北米方面になるため、余裕で日本の冬を越せるわけです!
アリゲーターガーなどガーパイクの仲間も同様に北米組である為、規制がかけられてしまいました!
つまり、今はガーの仲間全種、販売も飼育も禁止です!
大人になったら巨大なアリゲーターガーを飼いたいと思っていた少年の日の夢も潰えました!
更にガーは種類にもよりますが、下手したら1000円未満で買えましたからね…
しかもどんなに小さいガーでも、飼育下とはいえ4.50センチにはなる十分な大型魚です。
数百円で買った魚に、数万円~数十万の設備投資をする人はどれだけいるでしょうか。
そう、大きくなってきたらみんな池や川に逃がすわけですね。
変な話、アロワナを飼いきれなくて日本の川に逃がしても、冬に死ぬため定住や繁殖はできないのです。
だからいいという訳ではないですが、熱帯産の変温動物(爬虫類魚類昆虫など)は日本の冬は耐えきれませんからね。
例外があるとしたら昆虫など小さな生き物が、暖かい空気の流れる排水溝などに住み着いてしまうパターン。
具体例を挙げればセアカゴケグモなどでしょうか。
しかしガーやアミアは、下手したら日本の冬より寒いところ出身だから、川だろうが沼だろうが余裕で生き残ってしまうのです。
そう、ミドリガメやカミツキガメ、アメリカザリガニ、ウシガエルなんかも同様です。
アメリカの生き物はそういうところが厄介なのです…
というような理由もあるため、アミアが特定外来規制をかけられないようにするために、あえて流通の規制をかけたり結果高額になってるんじゃないかなという風にも感じています。
そんなアミアカルバですが、現地ではルアーフィッシングが楽しい魚種として釣り人に人気だそうです!
「生きている化石」と言っても、生物学や地質学上など学術的に貴重な生物というだけですから、=絶滅危惧種ってわけでもないですからねぇ。
もちろんシーラカンスみたいな希少な生きている化石もいますから、その限りではありませんが。
ちなみに地球で最も長期に渡り現在でも大成功している「生きている化石」はゴキブリの仲間たちなんです(笑)
この「生きている化石」って奴はすごくて、例えばゴキブリやサメなんかはもう太古の昔から今の姿になって、そこから大きな進化や変化をしていないってことらしいです。
ゴキブリやサメが進化を止めた下等生物っていう訳ではなく、逆に「初期から完成形に到達できた生物」って見方が出来るわけですね。
色々な生物が何億年と進化の試行錯誤をして、滅んだり生き残ったり滅んだり生き残ったり…を繰り返している内から、
既に今と同じ姿で現代まで生き残っているという時点で、地球の生物種レースの中では間違いなく最優秀レベルってことなんでしょう。
人類も今でこそ万物の霊長だなんて威張り腐っていますが、たがだが云十万年レベルの新参者ですし、100年後滅んでいるとも限らないですからね。
そんなアミアカルバも生きている化石の一員だって思うと、興味が出てきませんか?
アミアカルバ…
飼おうかなぁ~今年はやめておこうかなぁ~もう少しだけ悩んでみようと思います!
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