つまみ細工「丸つまみ５弁花」

2014年6月10日 22:11

舞妓さんの花かんざしに見られる布細工「つまみ細工」で５弁のお花モチーフを作ってみましょう。

材料：布（レーヨンちりめん・木綿シーチングなどの平織りの布・絹羽二重など。ただしポリエステル素材の布は糊が利かないため不適当）・造花用ペップ（花のシベ）・ビーズなど・厚紙

用具：ピンセット・木工用ボンド・プラスティック板またはシリコンペーパー（ボンドを出しておく。また花を仮に形にする際においておくので、ボンドが乾いてから簡単に剥がせるようなすべすべした面があるものがよい）

布は、すべて布目を通して正方形に裁断します。ここできりっときちっと正しく真四角にしないと後で形が整わなくなります。
裁断の前に、地直しして布のゆがみを正しておきましょう。
布の織目を良く見て、縦糸と横糸がきちんと９０度の角度で交わっているようにアイロンで整え、できたら糊付け（スプレー式洗濯糊がいいですよ）して平らにしておくといいですね。
ここでは、二重つまみの方法を解説していくので、用意する花びら布は、大きい正方形5枚、布の厚み分×２位の分量で大きい正方形よりも小ぶりにした正方形5枚の合計１０枚です。
画像では、白４ｃｍ×４ｃｍ。桃色３．５ｃｍ×３．５ｃｍ。羽二重などの薄い布の場合は、小さいほうの正方形をこれよりも若干大きく取ります（大きい正方形４cmに対して、３．７ｃｍ位）。

お道具について。画像に見えているのが今回使う道具です。
ハサミは良く切れる布切バサミを用意します。１０枚くらい重なった布をしゃきっと切れるくらい良く切れるものがいいですね。実際それくらい重ねて切ります。
そして半透明クリアファイルを水玉柄の布の上に敷いてあるんですが、画像ではわかりませんね。ピンセットが反射して映っているのでわかりますか？
糊がはがれやすいという点ではシリコンペーパーでもいいですが、クリアファイルなどの透明で下が見え、軽く曲げられるものが使いやすいです。
透明なものなら、花びらを並べて花の形を作るときの目安として円形や五角形を書いた紙などを下に入れておけます。
ボンドは木工用を使用しますが、伝統的なつまみ細工で使用するデンプン糊を持っているという場合は、それでもかまいません。気が短くて熱さに強い人は、ホットグルー（グルーガン）を使ってもいいのですが、その場合は台紙に直接つけて形作るので、作り方が異なってきます。
ま、最初は糊かボンドで作ってみてください（＾＾）

では、花びらを作っていきましょう

まず大きい正方形布を三角に折ります。辺（裁ち目）同士をぴしっとそろえて、ずれない様に持ってくださいね。

小さい正方形布を三角に折って、大きいほうに重ねます。このとき、双方の裁ち目がそろっているように注意しましょう。

画像のように、二枚一緒に折ります

もう片方の角も折りましょう

左右の角を後ろ側に折ってあわせます。
布の裁ち目がすべて一辺にそろった三角形ができました。すべての裁ち目が一様にそろっていることを確認しましょう。

折り山の辺を持つように持ち替えます。画像では内側の三角形の布端がはみ出しています。次のステップで立ち目をカットするので、これでもかまいません。
カットしない場合は、はみ出しや落ち込みがなくすべての裁ち端がそろっている状態が望ましいです。

折りあがったままの状態では、花びらの高さが高いので、ここで画像のように底面（裁ち目）をカットします。

カットできました。裁ち目が平らに切れているようにしましょう。
また、このときに先端（画像では左側になっている布先）を３ｍｍくらい裁ち落としておきましょう。花びらの先端部分は、花の中央になるため、ここでわずかな裁ち落としをしないと、出来上がりの花モチーフがきれいな円形になりません。
カットした底面にボンドをつけます。この際、ボンドのつけすぎに注意しましょう。ただし、すべての布端（裁ち目）にボンドがついているようにします。