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脱サラお絵描きガチ練習記【0〜100日目】

※[2021/6/5]記事名と扉絵を変更しました。

■はじめに

2020年10月末から真面目にお絵描きの練習を始めて早100日が経ちました。このnoteはこれまでの練習内容と学んできたことを一旦備忘録としてまとめること、およびその共有を目的として作成しました。
当然、自分のやってきたことが全て正しかったとは言えません。しかし一度全てを細かくじっくり振り返ってみると"絵を描くことへの向き合い方"については大きく得るものがありました。
拙い文章となりますが何かしらの参考にしていただけると幸いです。

ただ、この記事は死ぬほど長いです(約17000字)。ご注意ください。


■筆者のお絵描き経験値について


本題に入る前の事前情報として、そもそも練習を始める前から自分に備わっていたお絵描きに関わる知識や能力を以下に記しておきます。

① デジタルお絵描きソフトの基本的な使い方を知っていた(レイヤーの概念や、影を塗る時は基本的に"乗算"が良い、等)

実は12年前(2009年頃)にも1~2ヶ月程お絵描き練習をしていた時期があり、そこから長い年月が経ってもかろうじて頭に残っていたノウハウです。この知識があったおかげで初期はかなり助かりました。これがあるのと無いのとでは雲泥の差です。
もちろん画力に関しては見事にリセットされてしまったのですが…。
(当時お絵描きをやめた理由は、好きなキャラの絵を1つ描き切って満足してしまったことだと記憶しています。)

② モノの特徴を捉えて少ない情報で伝えることが得意(多分)

これについては、「ピクトセンス」や「お絵描きの森」といった「制限時間内にお題の絵を描いて、それを他の人に当ててもらうゲーム」の経験から推測しています。これらのゲームをたま~~~に知人やネットのフレンドとやっていたのですが、マウスでヒドい絵しか描けないにも関わらず自分だけ突出して異常な勝率を叩き出していました。
ここでは「他の人が描いた絵のお題を誰よりも早く答える能力」と「描いた絵のお題を当ててもらう能力」の2つが問われるため、これが得意だということはすなわち「描く対象の特徴を捉えて、それを伝える努力をするスキル」だけは自分には少~~~し備わっていたのではないかと今になって考察しています。


■初期画力の参考

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これらは2年前にスマホとタッチペンを駆使して描いた絵です。完成度の割になぜかとんでもなく時間がかかった覚えがあります。そして知っている人からすれば「アイドルマスター シンデレラガールズ」の池袋晶葉と「宝石の国」のアメシスト84であるということは一発で伝わると思います!たぶん。
また、一応は顔のパーツのバランスを取ろうとする努力が伺えませんか!?!?なんかスマホを床に置いたままイスの上に立って遠くから眺めまくった記憶が蘇ってきました…。


ここまでの記載以外のお絵描き・芸術の経験としては、小学校6年生の時にいわゆる「白ハゲ漫画」を自由ノートにめちゃくちゃ書いてました…。この時の遺産を残していたら絶ッッッ対に面白かったんですが跡形もなくなっていました。もったいないです。


■練習記1日目~14日目【"見れる絵"になるまで 編】

ここから本題の練習記録に入ります。

ほぼ1年前に6年間勤めていた会社を辞め、次の仕事を探しながら貯金でのうのうと暮らす日々が続いていました。辞めた会社はエンジニア(ものづくり)職にも関わらずあまりにも"マネジメント力"ばかりが求められる場所だったため、とにかく「自分で手を動かし、且つ"右脳"を使う仕事」がしたいな~というふわっとした理想を持っていました。


そんな中ある日、iPad Airの新モデル(第4世代)がもうすぐ発売されるというニュースを目にしました。
ここでふと何かに導かれるように「iPadでお絵描きしたら捗るんじゃね!?」と思い立ち、すぐに予約購入しました。(めっちゃどうでもいいですがちょうど誕生日が近かったことも理由の一つです。)
その場のノリと勢いでそこそこ高いモノを買ってしまうのが大人の強みであり、愚かさでもありますね。


そして昨年の10月末に無事製品が到着し、12年ぶりのウキウキお絵描き練習生活が幕を開けました。
初めて手に持つApple Pencilと共にibis Paintというアプリで早速描いてみた1枚目の絵をご覧ください。

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… 一応頑張って人間の女の子を描こうとしているのはお分かり頂けると思います。
ちなみに倫理上トリミングしてカットしているのですがなぜか右手が綺麗に切断されていました。手を絶対に描きたくなかったんだと思います。


ですが「手軽に絵を自由に描ける環境を手にした喜び」「ここから成長できる喜び」の大きさは計り知れませんでした。
今になって思うのですがiPadでお絵描きをスタートさせたのは自分にとって大正解だったと思います。アナログでのお絵描きにはない便利さと、PCでのお絵描きよりも優れた手軽さを兼ね備えたとても優秀な環境です。


そしてその日の内になんと色付きのイラストまで完成させました!!

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胴体をレーザーか何かでやられてしまっているのでしょうか?
はたまたウォールマリアを覗く超大型巨人なのでしょうか?
この絵の良いところはDead by Daylightのネア・カールソンであることが一発で分かる、それだけです…。

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2日目まではこんな感じで描ける喜びに浸りながらわしゃわしゃペンを動かしました。

さて3日目以降、描いた絵をフォロワー十数人の非公開アカウントにアップロードしていくことにしました。フォロワー数が少ない鍵アカウントで絵を晒す習慣は、恥ずかしさをある程度カバーしつつ「人に見られる意識」が得られるのでとても良かったです。

[3日目]

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[4日目]

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[5日目]

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この頃に心がけていたことは、
①描き始めたら絶対に色まで塗って完成に導く
②毎回新しいチャレンジを"複数"こなす
(『ツインテールの子』の『全身』を『難しめのポーズ』で描く、等)
③二次創作とオリジナルをバランス良く描く

の3点です。

とにかく本番至上主義を徹底していました。「なんか二次元イラストってこういう感じだよな…!?」と試行錯誤を繰り返しながら筆を進めました。

③に関しては特に意味は無かったのですが、①②は結構しんどかった分満足感はかなりあり、「どうにかこうにかして新しい絵を完成させる根性」が短い間に驚くほど身に付いていきました。
(ちなみに5日目の全身絵は簡素な仕上がりなのにも関わらず完成までに4時間近くかかりました…。)


また幸いにも鍵アカウントのフォロワーには絵が上手い人達がとても多く、中には添削までしてくれる方もいました。

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知識も圧倒的に不足している自分にとってこれはかなり有り難かったです。描くことにいっぱいいっぱいな初心者の絵に対する客観的な視点はとても貴重!それにしても「手から逃げるな!!」の熱いメッセージは今見ても強烈で面白いです。


そしてこれ以降も、「顔をいっぱい描いてみよう」とか「クールな感じの絵を描いてみよう」といったプチ挑戦の繰り返しが続きます。

[6日目] 「漫画『異常者の愛』の1シーン」

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[7日目]「顔の練習(ダンガンロンパ1~V3)」

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[8日目]「タバコを吸う人」

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色々おかしい所はあれど、正気の沙汰ではない練習意欲を認めてもらえたのか「なんか上手くなってね?」と何度か言ってもらえたことがやる気の維持に繋がったのは言うまでもありません。


また絵を描き続けることと並行して、「バランスが取れた人体を描く方法」を模索していました。絵の安心感を増すためにはまずはこれを確立しないといけないと思っていたからです。
骨格や筋肉を一から勉強するのはとてつもない時間がかかると思ったので、現代の英知を活かして何かできないかと考えました。
(後になって結局人体を基礎から勉強し始めることになるのですがそれはまたお絵描き49日目以降のお話…)


この時に辿り着いた方法が「3Dキャラクターモデルをデッサン人形代わりにする」ことです。当時から自分のPCには「VRoid Studio」という、アニメキャラっぽい3Dモデルを作成するソフトが入っていました。(https://vroid.com/studio)
このソフトでは作ったモデルに自由にポーズを取らせて撮影する機能があり、間違いなくお絵描きの参考にできてしまうと思いました。

そしてデフォルトの裸体モデルに関節の断面となる線を描き込んだ即席のデッサン人形ちゃんを作成しました。

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(※本来想定されていないソフトの使い方であり、また見た目も若干かわいそうなことになっているのでモザイク処理を施しています)


このデッサン人形ちゃんにいい感じのポーズを取らせてそれを見ながら描いた絵がこちらです。


[11日目] 「コケちゃった…」

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素体を"正解"を見ながら描くだけでかなり体全体のバランスが取れた絵になったと思います。
さらに3Dモデルをそのままトレースせずにあくまで見ながら描くことで「参考にしながら描く力」を鍛えながら、身体の微妙な比率を自分好みに変えることもできました。これは強い。


ちなみに現在は「Design Doll」というソフトをメインに活用しています。こちらはまさに「3Dデッサン人形」という使い方に特化したソフトです。組ませたポーズとカメラアングルをそのまま保存できるのでとても便利ですよ!他にも巷では「イージーポーザー」といったアプリが人気のようです。


その後、拙い発想力でオリキャラを作って遊んだり好きなキャラを描きながら積極的に全身絵に挑んでいきました。


[12日目]  「格ゲーにいそうな主人公とヒロイン」

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[13日目その1] 「リオ・フォーティア(プロメア)」

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[13日目その2]「カミツレ(ポケモン ブラック/ホワイト)」

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まだまだ不足している部分はあるにせよ、一応は"見れる絵"を描けるようになったと思い、鍵アカウントを卒業して公開アカウントでのイラスト投稿を始めました。


[13日目その3]「新しいプロフィール画像(ネア・カールソン / Dead by Daylight)」

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[14日目] 「イカちゃん(スプラトゥーン2)」

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ツイッターのプロフィールアイコンを自作のものに出来た喜びは凄まじかったです。


■練習記14日目~30日目【挑戦と反省のループ 編】


さて、3Dモデルに自分でポーズを取らせるとどうにも堅い感じになるなぁと思っていた矢先、Pixivでこんな投稿を発見しました。

これはすごい!!細部が描かれていないのにめちゃくちゃ"画"になってる!!先人の経験と知見、技術に敬意と感謝を示しつつ、ここにあったポーズの1つを参考にしながら1枚の絵を描きました。

[17日目] 「チェリッシュ(金色のガッシュ!!)」

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左手にある宝石の後付け感がすごいですが、一枚絵として初めてちょっとそれっぽいものが描けてとても嬉しかったです。


そしてこの絵がきっかけかは分かりませんが、自然なポーズを描くにはまずは絶対にリアルの何かを参考にした方が良いと考えるようになりました。(ドラマや動画のワンシーン、写真素材など)

これ以降、描きたい絵に近いポーズの写真等を見つけてそれをまずは3Dモデルに起こし、なるべくイラストとして映えるように身体の角度やカメラの向きなどを微調整してそれを見ながら絵を描き始める、という"次元をどんどん落としていく"ようなやり方をだんだん取っていくことになりました。
これにより「リアルの躍動感」をある程度残したまま二次元イラストとしての魅力を手っ取り早く表現できるのではないかと考えました。


壁を一枚壊せたような気がしたので、ここからさらに上達を目指すために「描いた絵の見直しと反省」を始めました。
明らかに今の自分に不足している部分や、真面目に描けばもっと良くなりそうな部分を見つけ、改善する努力を続けました。
またそれと同時に、毎回分かりやすいテーマを決めて新しい要素に挑戦することも継続して行いました。

[20日目] 「鳳えむ(プロジェクトセカイ カラフルステージ)」

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[21日目] 「白井黒子(とある魔術の禁書目録シリーズ)」

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[23日目] 「牧瀬紅莉栖(STEINS;GATE)」

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この時期は特に「線画に抑揚を付ける」意識を付けようとしていました。

そして反省と課題設定を記したエクセルファイルの一部分も掲載します。今見るとそれほど大したことは書いてないですね…。

無題


不思議なもので、絵を描けば描くほど反省点が連鎖的に膨れ上がっていきます。(今ではこのフォーマットでは全く収まりきらないため、1枚の絵に対して1シート用意する形式を取っています…)
これが俗に言う"絵に対する認識の解像度が上がっていく状態"なのかなと初心者ながらに感じていました。


そしてそもそもの"一枚絵としての見栄え"を良くするテクニックも少しずつ覚えていくために、YouTubeのイラスト添削動画なども見始めました。
特に、元からすごく上手い絵を添削してさらに魅力が上がる動画は本当に面白くて数回見返すこともザラにありました。



同時にこの頃から、描きたい絵の「大ラフ(構想みたいなもの)」も作ってみることにしました。

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紅葉と月が描きたいんだろうな~ということは伝わると思います…。

「紅葉 描き方」「水面 描き方」などとググり散らしてひいこら言いながら完成させた絵がこちらです。

[24日目] 「目に映るのはSNSの紅葉(オリジナル)」

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やった!!初めて背景まで全部自作したぞ!!!

個人的には今でもかなり気に入っている絵です。
ググれば大体それっぽいものを最低限描ける、という非常に大きな学びを得ることができました。



[27日目] 「一ノ瀬志希 (アイドルマスター シンデレラガールズ)」

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[27日目その2] 「ケイト・デンソン (Dead by Daylight)」

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この頃は「上手い人が描いたような"絵の垢抜け感"」をひたすらに追い求めていました。(結果的にそれは得られていないのですが…。)
また同時に、「反省点の発散」が顕著になってきて漠然とした不安を覚えるようにもなりました。いわゆる何から手を付けていいのか分からない状態です。その全てをかっさらおうとするといわゆる闇鍋のような絵になってしまうような気もしていました。
お絵描きをスタートしてから初めてぶち当たった厚い壁です。

しかし、この壁に直面することすら「あ~~来た来たこの感じね(笑)」と状況を楽しんでいた自分もいました。正直狂ってると思います…。



■練習記29日目~48日目【"3ヶ月上達法" の実践 編】


そこで始めてみたのがさいとうなおき先生が紹介されている以下の上達法です。

ここ1年の間にお絵描きを始めた人の中で、このサムネをYouTubeで見かけなかった人はほとんどいないんじゃないか?と思うくらい有名な動画です。

この上達法を要約すると、

① お手本にする絵柄を1つに絞る(自分が最も魅力的だと思うもの)
② その絵柄を参考にしながらオリジナルの作品を本気で描く
③ 描いた絵とお手本の絵を並べて比較し、課題を列挙する
④ 一番大きな課題を一つ取り上げ、それを解決するための練習や研究をする
⑤ ②に戻ってもう一度違う作品を描く
(②~⑤を繰り返し行う)

です。
詳しい内容はぜひ動画を見て頂きたいです。自分は爆裂に共感しました。

この方法の素晴らしい点は多々ありますが、キャラクターの絵柄に関しての目標が一点に絞られるため「課題に優先順位を付けやすい」所が挙げられると思っています。
まさに今の自分にピッタリな上達法だと確信し、実践を始めました。

また、「キャラの絵柄の真似ってパクりにならないの!?」という疑問に対しても以下の動画の(8分47秒から)で詳しく解説されているので気になる方はご覧ください。
「あくまでこの期間だけはお手本の絵柄を一つに絞り、その後はそれを軸として自分の絵柄に変化させていけばよい」ということも言及されています。
(※既存作品のトレースや模写をして自分のものとしてアップするのは絶対にダメですよ!!)



そして、まずは自分もお手本にする絵柄を決めました。

それはイラストレーター加藤勇樹さんが描かれた「BLAZBLUE CENTRALFICTION」という格闘ゲームの公式イラストです。

キャラクター一覧のページから立ち絵(主に女の子)を見て頂くと分かると思いますが、可愛さとカッコよさのバランスが絶妙で本当に大好きな絵柄です。
さらに"公式立ち絵"というある程度フラットな立場でさまざまなキャラクターが描かれているため、「キャラクターの性格によるパーツの微妙な描き分け方」も正確に勉強できると考えました。


このお手本を参考にし、早速描いてみた所謂"1巡目"のイラストがこれです。

[29日目]「タブレットガール(オリジナル)」

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ほぼ1ヶ月記念の絵となりました。革ジャンを表現するのに超絶苦労した記憶があります…。


また一枚絵のセンスも同時に少しずつ磨きたかったため、構図や背景デザインといった"キャラクターの描き方以外の部分"はこれまで通り自分で一から作ることにしていました。(個人的にここが一番楽しい部分でした。)

人が絵などを見る時の視線は「Z」の方向に流れていくという「Zの法則」を知った自分は、なんとこの絵で「Z」をそのまま背景にしてみました。
本当に安直です、出直してきます…。

そして完成した後にお手本と自分の絵を比べ、明らかに違う部分を列挙していきました。
また、この練習法とは関係ない「気付きや発見」も一緒に書き留めておくことにしました。

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今見ると的外れな注釈しか無いですが、「課題発見とその改善」のサイクルが自分の中で再び軌道に乗り出し始めたことを実感しました。


またこの時から、「絵を描かない時間」を以前よりもさらに大切にするようになりました。ツイッターのRTで流れてくるとんでもなく魅力的な絵が「なぜ良いのか」を考えてみたり、「"絵以外"の良いもの」に触れたりことです(音楽や映像など)。
そして描かない時間を長くすることは自分の絵に対するゲシュタルト崩壊をリセットすることにも繋げられますね。

とにかく、「描けば描くだけ上手くなる時期」は絶対にいつか終わりを迎えることは本能的に悟っていました…。


2巡目以降の絵も載せていきます。

[31日目] 2巡目「ゴドー (逆転裁判3)」

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[34日目] 3巡目「ルビー・ローズ (RWBY)」

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 (おまけ)[37日目]「6日目の絵をリメイクしながら顔のパーツの配置を練習」

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最後の絵は顔だけなのにおそろしく時間がかかりました…。


さていきなり話がかなり変わって申し訳ないのですが、この頃自分のツイッターのTLに衝撃的な記事が流れてきました。
イラストを100日練習した方の記録です。

こーーーれはすごい!!ヤバすぎる!!度肝を抜かれました。
初日から人体の構造をひたむきに勉強されてそれをしっかりイラストに落とし込んでいる…!
著者の方は最初に「デッサン優先で絵の練習をする」と仰っていますが、単純にイラストとしての魅力も凄まじいと思います。特に黒髪の子の世界を見透すかのようなクールな瞳と表情、本当に大好きです。顔が良い、すんごく良い…。
そして何に一番感動したかというと、「自分と全く違う練習のやり方で圧倒的な成長をされている」ということです。
特に
 ① 描く人物をある程度絞っている
 ② ネットの情報は参考にせず書籍で勉強する
 ③ 本番以外の練習はアナログで行う
辺りでしょうか。

特に①に関しては「架空の市町村を旅する人の絵を描く」という明確なテーマを持っておられることや、一人の人物を軸とすることで画力の肉付けをしやすくすることを狙われていることが理由にあると勝手に推測しているのですが、とにかく"頭が良くてやり方が上手い"と感服しました。学業の傍らの限られた練習時間の中でのこの成果はめちゃくちゃすごい!!
ちなみに自分が大学院生の頃はひたすらパズドラをやっていました…。


またこの記事のおかげで「sessa」というプロのイラストレーターの方に絵を添削してもらえるサービスも知ることもできました。この情報もかなりデカかったです。
自分で依頼をしなくても、サイト上で色々な方の添削実績が日々公開され続けているのでとても参考になります。


そんなこんなで突然強烈な刺激を受けてしまったわけですが、自分は自分のペースで練習を続けました。

3ヶ月上達法の4巡目以降のイラストを載せていきます。

[41日目] 4巡目「脱サラちゃん(オリジナル)」

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[43日目] 5巡目「初音ミク(プロジェクトセカイ カラフルステージ)」

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[48日目] 6巡目「焼まゆるさん(お絵描き系VTuber )」

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ここに画像は載せられませんが、この頃に初めて「既存のイラストを正確に模写してみる」ことにも少しだけ挑戦し、プロのイラストの構造を解明していこうとしたり、自分の小さなクセを発見していったりしました。



また、「絵の魅せ方」を自分だけで学んでいくことにも限界を感じてきていたため、sessaでPOKImariさんというプロのイラストレーターの方に添削を依頼させていただきました。

【sessa】
https://sessa.me/@POKImari02
【Twitter】
https://twitter.com/POKImari02

言葉で表現するのもおこがましいのですが、この方のイラストはとにかくスタイリッシュでカッコイイんです!!多くの人に受け入れられやすそうな絵柄なのに、1枚のイラストのコンセプト的なものがバッチリ決まっていてとてつもなく硬い芯のようなものを感じます。スゴいっっっ!!!
自分が知りたいことを一番いい感じに教えてもらえそうだな~~という軽い気持ちでお願いしました。「師を選べる」って恐ろしい時代ですよ、ホント。


実際に添削していただいた内容がこちらです。

[添削前]

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[添削後]

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自分の貧相すぎる語彙ではとても表現しきれないのですが、これはもうとんでもなく勉強になりました。大枠はそれほど変わってないのに絵のメリハリとゴージャス感が格段に上がってますよね…!
特に「コントラストの差を作ること」はふわっとした知識だけはあっても自分で実践しようとするとあまりにもやり方が分からなさすぎたのでめちゃくちゃ参考になりました。
"思い切って影を置く"勇気。添削を依頼しなければこれを得るのはかなり遠い未来だったかもしれません。
POKImari先生、本当にありがとうございました。



そしてキャラクターの絵柄に関してもちびちびと少しずつ成長できているのは実感できて良かったのですが、なんというか「お手本の絵柄の本質的な魅力」に迫れていない気がしてなりませんでした。上辺だけ取り繕っているような感覚です。
「学校の授業で取るノートをすごく綺麗に書こうと頑張ってるけど肝心の勉強内容はあんまり頭に入っていない」、この感じです。


そして自分はとうとう気付いてしまいました。
「格闘ゲームのキャラクターだから骨格や筋肉の細かい部分が正しく表現されており、それがイラストの魅力にも繋がっているのではないか」
と…。
1つの絵柄とひたむきに向き合い続ける内に辿り着いた仮説です。
先ほどの都路燕禅さんの記事を見たことも、この答えに辿り着いた要因の一つと言えるでしょう。

つまりこの時点では・・・・

★ 見せたい部分をもっと引き立たせよう!
★ 身体にもっと正確な情報を増やせるようにしよう!

というあまりにも大きな2つの課題が明確になりました。


■練習記49日目~62日目【今さら始める人体勉強 編】

思い立ったらすぐ行動。
人体構造を正しく知るために、かなり評判が良さげな以下の本を購入しました。

ゲームソフト並に値段が高いですが、ヒトの骨格や筋肉の構造、それらが動いた時の表情の変化が活き活きとしたポーズで正確に描かれており、その原理が分かりやすく解説されています。
故にこの本を全てマスターすれば絵が劇的に変化するでしょう。

ただ、自分にはそれが無理だということはこの本を買う前から分かっていました。だって真面目な勉強って辛いんだもの!!!無理めう!!

じゃあなぜ購入したのか…?
それは"必要な時に必要な情報をこの本から引き出す練習をするため"です。
「この構図ではヒジの形はどう描けばいい?ヒザの影はどう入れたらいい?」といった迷いが少しでも生まれた時に、それらを適当に済まさないための辞書的な手段として手元に置いておきたかったからです。


とはいっても一応はちゃんと学習してみようと挑戦はすることにしました。一通り目を通したりざっくり模写したりしてうっすらと記憶に留めておくことは損ではないと思ったからです。
そしてそのモチベーションを上げるため、強制的に"勉強することを目的ではなく手段にする方法"を捻り出しました。


それは「勉強しないと完成しない絵のラフを先に作っておくこと」です。

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この画像は「胴体」を勉強するために描いたラフです。
自分にとって、この絵はお腹周りをいい感じに描かないと絶対に完成できません。
だから勉強しました。胴体のことを。


[54日目] ティファ(ファイナルファンタジー7 / 3ヶ月上達法7巡目) 

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ビミョーーーに今まで絵よりも情報が増えたと思います。(よく見ると手が若干変なのは気にしないで下さい…。)


またiPadでのお絵描きに限界を感じ始めていた自分は、この絵から思い切って液晶タブレットとPhotoshopを使い始めました。
いつもレイヤーを50枚以上は使ってしまうので、iPad Airだとだんだん処理が重くなってきて強~~~~烈なストレスになります。PCでのお絵描きはこの問題を見事に解決してくれました。
ただ、iPadの"手に取りやすさ"と"ibis Paintの変形機能の使いやすさ"は何物にも代えがたいため、ここからは「ラフはiPadで描いて清書はPCで行う」というやり方を取っていくことにしました。


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そしてこの絵。

をいい感じに描かないと絶対に完成しませんよね?そうですよね?
だから勉強しました。腕のことを。


[59日目] 自ら戦うサイトウ (ポケットモンスター ソード・シールド / 3ヶ月上達法8巡目)

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突貫の勉強で腕を全て正確に描けているかどうかはさておき、腕の向きやエフェクト、Zのラインを使って、"見る人の視線を綺麗に流させる"構図にしようと頑張りました。
またsessaでの添削でご教授頂いた"コントラストの差を作る"ことを意識し始めました。


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最後にこの絵。
もはや脚しかありません。これはもう脚のことを勉強するしかないですね!?
だから勉強しました。脚のことを。


[62日目] 脚の練習

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これは自分史上最も謎が深い絵になりました。画面の右半分を占めている90年代チックなゲーミング色のエフェクトがお気に入りです。
あとこの人の上半身のデザインを強く募集しております。


そんなこんなで「キム・ラッキの人体ドローイング」の"どこに何が書かれているか"くらいは大体把握できたため、一旦人体勉強編を終えることにしました。
この本、持ってるだけでものすごい価値があると思います。それくらい情報量の多さと説得力の高さが凄まじいです。


そして自分の場合は、絵の練習を始めて初っ端から基礎勉強をしていたら絶対に2秒で挫折しただろうな、と感じました。
最初から本番重視でお絵描きをしていたからこそ、無理なく勉強を目的ではなく手段にできたのではないかと思います。


■練習記63日目~81日目【ようやく立てたスタートライン 編】


さて、この辺りから一旦「3ヶ月上達法」を少し離れてみることにしました。いや、離れてみることにしたというよりかは"いつの間にか少しずつ離れていっていた"が正しいです。
特に深い意図は無いのですが、やり方を変えることで無理なくお絵描きを長続きさせることができると無意識に感じていたからでしょう。またふと思い立って再び戻ってきた時に「つづきから」を選択できるのもこの上達法の魅力ではないかと個人的に思っています。



この頃、髪の毛を描くのがあまりにも苦手だと自覚していたので、髪の毛がバリバリ目立つ絵を描きました。


[66日目] ライラさん (アイドルマスター シンデレラガールズ)

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また、髪の毛のことを勉強する中で得たことの1つが以下の気付きです。

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いわゆる「イラストメイキング動画」を見ることの重要性にこの辺りで気付きました。もちろん上手すぎて参考にならない場合がほとんどなのですが、プロの方々も一応は"人間"なので素人でも真似できそうな部分も一応は存在します。そしてスゴいイラストが完成していく様は単純に見ていて楽しい!!


また個人的にPhotoshopの使い勝手にあまりにも慣れなかったため、お絵描きソフトの大御所であるCLIP STUDIO PAINT(通称クリスタ)を使ってみることにしました。環境を変えるなら早ければ早い方がいいという浅い人生経験からの思い切りです。

結果的にこれは大正解でした。
個人的にお絵描きソフトとしてのPhotoshopは"自分で自分の環境をじっくり作り上げていく"ようなあまりにも玄人向け仕様のように感じたのですが、クリスタは最初から使いやすいツールなどが一通り揃っており、すぐに馴染むことができました。
特に「ベクターレイヤー」周りの便利さに関しては本当に恐ろしいです。線画をやさしく撫でるだけで太さを自在に変えたり、はみ出た部分を一瞬で綺麗に消すことができます。チートですよチート!!

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そしてほぼ「クリスタに慣れる」ことだけを目的にして1枚の絵を描きました。

[72日目] 遠藤サヤ (だがしかし)

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めちゃくちゃ好きな属性の一つであった「三白眼(四白眼?)」のキャラクターを描けてとても満足しました。サヤ師最高!!!!!
背景のパース的なものは追々ちゃんと勉強します…。たぶん…。



ここで特殊な目のキャラクターを描いたことが反動となり(?)、「目をちゃんと考えて描いたことって無いな」と思い始めました。
とても今更ですが二次元イラストにとって目はかなり重要なパーツです。絵の上手い人達は「なんやかんやで人は最初に目を見る」と口を揃えて言います。
リアルでも人間同士は目を最初に見るのに、それがより誇張された形で描かれるイラストなら尚更ですよね。

なのでとりあえず今までにツイッターでいいねした"目が良い感じ"のイラストを観察しつつメイキング動画も見ていきました。
そして自分なりに目を主役に持ってきた絵を描きました。

[75日目] 白雪千夜 (アイドルマスター シンデレラガールズ)

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自分好みな「少しパキっとした瞳の描き込み」を心がけつつ、とにかくあの手この手で紫の瞳を引き立たせる策を盛り込みまくりました。

・バストアップ構図にする
・顔を画面の左上に持っていく
・顔以外に大きな影を入れてコントラストを作る

(ついでに影を大量の葉っぱの形にすることで「影だけでその人がいる場所を表現する」という上手いイラストあるあるを取り入れてみる)
・顔の周りの光や背景の主色を緑っぽい感じにしてより紫を際立たせる
・あまり描き込みの多い服装にしない
(目的以外の部分にかける時間を減らすことと、目以外で密になる部分を減らす意図)
・ダメ押しで左上から謎の青い光を目に向かって差し込む

といった感じです。「明度の差」「疎と密」「絵の引き算」「小技」…色々試した欲張り実験作となりました。


そしてsessaで指摘して頂いた内容の一つ、"色をキレイにすること"をようやく強く意識しました。"キレイ"の捉え方は人それぞれだと思いますが、ここでは簡単に述べると「使う色の種類は色相環から均等間隔に選び、その使用配分均等にしないようにする」ことにしました。いい感じの配分のやり方として「ベースカラー/アソートカラー/アクセントカラー」を6:3:1くらいで入れよう!ともよく言われていますね。もちろん"キレイ"にするための手段がこれを実践することだけではないことは分かっています(泣)


しかしこれらの甲斐あってかは分かりませんが、75日目にしてようやく"イラスト"っぽいものを描けたと自分の中で感じました。27日目辺りで追い求めていた「垢抜け感」の尾ひれをようやく掴めたようなような気がしてめちゃくちゃ嬉しかったです。
そして少し前に浮き彫りになった大きな2つの課題の内の1つ、「見せたい部分をもっと引き立たせよう!」のコツを1ミリくらい手に入れることができました。



またこのイラストと同時並行で、Switchのフレンドさんから依頼してもらった「スプラトゥーン2のタコちゃん」も描いていました。

ここではさいとうなおき先生も推奨されている「ラフを2案作って選んでもらう」というやり方も試してみました。

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[81日目] ギャルのタコちゃんズ(スプラトゥーン2)

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このイラストで特に時間をかけたのが「資料の収集」で、結局参考にしなかったものも含めると合計54枚という数になりました。この頃から「画力=適切な資料を用意する力」とすら思い始めていました。
特に自分も遊んでいるゲームのキャラクターに関しては「実際にそのゲーム内で動かして理想の角度のスクショを撮る」こともできるのでかなり良いです。
さらにスプラトゥーンという超巨大コンテンツでは二次創作も盛んに行われているので「絶対に間違ってはいけない部分」と「少しだけ絵柄を出してよい部分」もふんわりと掴むことができます。すばら!!


先ほどの白雪千夜ちゃん、そしてこのタコちゃんのイラストにより「なんか、やっとスタート地点に立てたなぁ」と思うことが出来ました。



■練習記82日目~100日目【俺は何を目指せばいいのか? 編】


ここまでに色々と自分なりに学びを得てきたわけですが、お絵描きを始めてからずっと考えがまとまらなかったことがあります。

それは「自分はどんなイラストレーターになりたいか」についてです。

これを明確にすることでイラストの上達に繋がるということを解説された動画もあるほどに重要なテーマです。
自分の場合、とりあえずは「人のために絵描き」になれたらいいなーという目標に落ち着いてはいたのですが、これだとあまりにもふわっとしすぎていてどんなイラストを練習すればいいのか非常に分かりにくいです。

どうすっかなー困ったなーと思いながら、とりあえずツイッターでいいねした激うまイラストを眺めたりおもむろにクロッキー(短い時間でやる人体模写)をやってみる日々…。ちなみにクロッキーは初期以来久々にやったのですがものの10分で飽きました…。


また、ひとまず今までの学びを整理してまとめておくためにこのnoteを書き始めてみることにしました。もうすぐ100日というキリのいい数字になりますしね。
80日ぐらいしか経ってないのに「早いもので100日経ちました」って書くのは正直違和感しかなかったです。


そしてイラストを数日描かないだけで若干不安になってくるので「そういえば"泣き顔"って真面目に描いたことなくね!?」と思い立ち、一枚の絵を完成させました。


[91日目] セーニャ (ドラゴンクエスト11)

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このイラストはおそらく過去最大に苦労しました…。
描いている際、何をしてもいい感じにならなかったのです。思い返すとおそらく「設定したハードルだけが異様に高くなっている」状態だったかもしれません。

あまりにも分からなさすぎたので、途中で「グリザイユ画法(=線画を描いた後に影だけ無彩色で先に全部塗る方法)」に挑戦してみることにしました。
これにより若干ですが絵に深みが増えていくのを感じて楽しくなってきました。いつもと描き方を変えてみることは本当に大事ですね!!

ちなみにイラストを公開したのが89日目で、↑に載せたのはその2日後にさらに少し加筆したものです…。
それくらいこのイラストに対しては異様にのめり込んでいました。

後になって閃いたのですが「身体は"俯瞰視点(=カメラを上空に置く)"にして、顔は上空を見上げる(=カメラ目線にする)構図」にすれば良かったかも!!!!あああああああ!!!!!次は覚悟しておけよ!!!!オオオ!!!!


さて「どんなイラストレーターになりたいか」の話に戻ります。かなり短い期間ではありますが、まずは自分は今までイラストを描く時にどんな感情を抱いていたか、何を楽しんでいたのかを思い出しながらブレストのごとく列挙していきました。

・かわいくキャラを描きたい?かっこよくキャラを描きたい?と聞かれると両方とも「半分YESで半分NO」になってしまう
・割と現実にもありそうな服装を好む傾向がある
・描く前に「一枚絵としての構図」を考えるのが大好き
・これに付随して仕上げの段階もとても楽しい
抽象的な背景を作ることが楽しい
・かといって現実的な背景を練習することにもあまり抵抗は無い
・とにかく「それっぽい」イラストを描きたい
パッと見の印象を良くしたい
・垢抜け感、ひいては安心感を得たい

などなど…。


うーーーん、これだけじゃ分からん!!困った!!!

キラキラしたかわいいイラスト?今にも飛び出してきそうな躍動感のあるカッコイイイラスト?水彩タッチで淡い透明感のある美しいイラスト?ふとした日常を切り取ったノスタルジックなイラスト?
どれもすんごく良い!!描けたらすごく嬉しい!!!嬉しいけど… 自分が目指すものとはなんか違う気がする…。分からん!!


…。


しかしある時、その瞬間が訪れました。


このnoteをまとめつつ今までに描いた作品やいいねしたイラストをじーっと眺めていていると、自分が無意識の内に追い求めていたものを一発で表すキーワードにようやくたどり着きました。
笑わないで聞いてくださいね?


それは"オシャレ"なイラストです。


これだよこれ!!!!なんで今まで気付かなかったんだ!!!!!!
いやいや、よく考えたら未だにふわーーーっとした目標なのですが、目指す道にかかっていた霧がかなり晴れた気がしました。

ピンも立ててくれずに「目的地まで頑張って辿り着いて下さい(笑)」って言うだけのマップアプリが、「とりあえず北東へ向かえば着くんじゃないんですか(笑)」くらいまでは言ってくれるようになったんです。

たま~~~~~~~~にこのオシャレというキーワードで褒められたことがあったのですが、なぜか「あざーーーっす!!やったぜ!ww」って感じで喜ぶだけでそれほど深く受け止めていませんでした。褒められ下手なのか!?


また、関係あるかは分かりませんが「あつまれ どうぶつの森」でオシャレ空間を作ろうとして頑張るのもどちゃくそ大好きでした。
(ハマりすぎて島を弄るスペースが無くなり、潰すのがあまりにも面倒な作業なのでもう辞めてしまったのですが…。)

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そもそもこれまでの人生でも、電気・情報系なのに卒論/修論発表のパワーポイントや会社でのプレゼン資料を無駄に小綺麗に魅せようと頑張ってたり、すっきりした見栄えを極限まで追求する変なこだわりがありました。飲食店で味を知ってもらうために、まずは店内に入ってほしくて外装をめちゃくちゃ凝ってみるような感覚です。


そしてイラストについては、これまではただただ"上手くなる"や"いい感じにする"といったあまりにも漠然すぎる目的だけで突っ走ってきましたが、これではいずれ力尽きることが目に見えています。というか飽き性の自分がよくこの目的だけでこれだけの日数持ったもんですよ…。


とりあえずは"理想とするオシャレなイラスト"をストイックに目指す、この方針でお絵描きを続ければいいのです。さらにそこに何かしらのアイデアという鉄串を一本でも刺すことができていれば楽しさも爆上げです。そして「テクニックを参考にする作品や勉強するジャンルを選ぶ精度」、「気付きや発見を得る精度」も、今までよりも上がると見込んでいます。


これからのお絵描きではイキりすぎた表現をしたり、よく分からないものを描いたりすることも多々あるでしょう。
いずれ「いやいや、よく考えたら"オシャレ"というキーワードも全然違うな??」と思う日が来てしまうかもしれません。
でもそうやって右往左往しながら楽しむものだと思います。イラストという世界は。


100日間もイラストという世界と真面目に向き合ってようやく得た確かなもの、それは「自分が目指すテーマ」。この1つだけでした。

■最後に


最近になって気付いたのですが、自分はお絵描きに向いていると思います。"向いている"と考える理由は「上手い絵が描ける」と思っているからではなく、「絵を描くことに関してなら、なぜか何よりも真面目に考えることができる」ということです。
そしてなんとあのパブロ・ピカソと同じ誕生日だからです。(????)
いや、なんか根拠のない自信が大事だって偉い人達は言ってますよ!!


さて、ようやく描きたいテーマの入り口に辿り着いた自分なのでこれからもやることがいっぱい増えそうです。やはり想像していたよりも遥かに果てしない世界なので、無理をせず小さな目標をいくつも立てながらその壁を一枚ずつ壊し続けていくしかないですね。

何かに真剣に取り組んで挫折した経験もせずレールの上をだらだら歩くような人生を送ってきた反動もあり、正直なところ重い苦悩が訪れることすら楽しみにしています。(貯金が無くなったらフリーターになって食い繋いどけばいいという無敵の思考も持ち合わせています)
これからもインターネットにいる少しだけ変な人として、やさしく見守って頂けると幸いです。


恐ろしく長い文章(約17000字)になってしまいましたがここまで目を通して頂いた方、本当にありがとうございました!




[100日目] 江ノ島盾子 (ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生)

最終修正


次は1年経つ頃辺りにまた何かしらの形で練習記をまとめようかと思います。

ではまた!!!




【補足】主に練習の参考にさせていただいているYouTubeチャンネル様

・さいとうなおきさん

・焼まゆるさん

・マンガスクリプトDrごとうさん

・粛清罰丸さん

自分が強く影響を受けているお絵描き系YouTuberの方々です。このチャンネルに巡り会えたこと、そして「応援のように反応をくれるフォロワーの方々」がいたことこそが3日坊主にならずに済んでいる主な理由です。サンキューーーーーー!!!!

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