試合に出られる環境を選ぶ
こんばんは、ずっきーです。
今日で一週間連続投稿です。なんとか最初の壁をクリアすることができました。ぱちぱち
さて、3回に渡って僕の転職経験をお送りましたが、今日はその中でも特に大事にしていた、キャリア・職場選びの考え方についてお伝えします。
昨日の投稿でこのような一文を記しました。
元日本代表の中田英寿選手は、高校卒業時に当時のJリーグ全12チームの内、11チームからスカウトがありましたが、彼はその中からベルマーレ平塚を選びました。
大谷翔平選手は米大リーグへの挑戦の場として、最初に選んだチームはロサンゼルス・エンジェルスでした。
どちらも、決してビッグクラブと言えるチームではありません。彼らは、もっと高いオファー・知名度・歴史のあるチームからの誘いを断って、これらのチームに入団します。
理由は共通して
「スタメンの機会はあるか、自分の考えがチームとマッチするか」
中田選手であれば、チームの中心“司令塔”としてのポジションを自分に与えてもらえるか、大谷選手であれば、“二刀流”という今まで前例のない取り組みに挑戦したい、という考えを認めてくれるか、投打両方においてスタメンとしての機会が得られるか、それを満たすチームを彼らは選びました。(※大前提、チーム選びの理由は諸説ありますのでこの限りではありません)
彼らに倣うわけではないですが、若手の頃からこの考えはとても大事にしていました。
僕は、大学を卒業してGAPで社員として働き始めるタイミングで、アルバイト時代に勤務していた新宿店から、前年に新しく立ち上がったアウトレット部門の新興ブランドに自ら手を上げ異動しました。理由は2つです。
・小さい組織で、店舗マネジメントの業務に広く携わりたかった
・より早いタイミングでポストに就けるチャンスを得たかった
社員の主な仕事は店舗マネジメントですが、その中身は多岐にわたります。スタッフの管理や教育、売上や在庫の管理、商品陳列、顧客へのサービス向上等、多くの業務が存在します。それまで所属していた店舗は大型店ということもあり、当然ですが業務は分業制でした。分業制は、担当する業務の専門性は身につきやすい一方で、事業やサービスの全体像を掴みにくい、という側面があります。僕は、地方に飛ぶ可能性がある、というリスクを背負いながら機会を求め異動を希望しました。
これは、経験を積んでからの転職でも同じでした。楽天は大企業である一方で、当時広告事業は立ち上げフェーズで組織も小さく、まだまだ分業が進んでいない環境でした。自分のマネジメントの強みが活かせると同時に、多様な機会(試合に出れる)にも恵まれる環境だと思い、飛び込む決断をしました。結果、プロダクトのPL管理(管理会計)から人材採用/育成/評価、組織のビジョン策定、商品企画、サービスデリバリーまで事業運営の幅広い経験を積むことができました。
一方で、“小回りの効く組織で幅広く経験を積むこと”だけがキャリア選択のベストチョイスである、とは僕も思っていません。
プロスポーツの世界でも、例え試合には出られなくとも一軍に帯同してトップレベルの雰囲気や緊張感を日々経験することで、自分の成長の糧としている選手はたくさんいるでしょう。ビッグクラブでしか経験できないことはあります。現在ガンバ大阪でキャプテンを務める宇佐美貴史選手は、19歳の時にドイツの超名門バイエルンミュンヘンに所属し、ヨーロッパクラブの最高峰であるチャンピオンズリーグの決勝戦にベンチ入りメンバーとして名を連ねました。残念ながら機会には恵まれず、リーグ戦も僅か5試合の出場に止まりましたが、ここでの経験は彼のサッカー人生に大きな影響を与えていると思われます。
それでもやはり、多くのビジネスパーソンにおいては、恐らく実践の機会を優先する方が成長に繋がる可能性は高いのでは、と考えます。なぜならばでいうと、プロスポーツの世界では“頂点を目指す”ことを目的としますが、ビジネスの世界では“顧客に価値を提供する”ことを目的とするため、一つのステージに固執する必要がないからです。
僕がここで伝えたいのは、決して
『身の丈にあった会社を選べ』
『むやみに大手に行くと失敗する』
ということではありません。ただ、その職場はどのような人を求めているのか、どのような年次・経歴の人がいて、自分が入ることで活かせる強みはなにか。自分に任せてもらえそうな業務は何か、チャンスが回ってくるまでにはどれくらいの時間がかかりそうか、といったことは考えた上で選択をするのが良いのでは、ということです。
会社名、給与、職種などに目に行きがちですが、それらの要素も選択を考える上でとても重要な項目になるので、今回まとめてみました。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました!!
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