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自分のカタチがレベルアップの秘訣〜RPGの例え①〜

私はビデオゲーム(TVゲーム)が大好きです。(上手ではないですが…汗)
物心ついた頃に姉の持ってたゲーム&ウォッチ【ファイアー】に夢中になった辺りからのゲームファンなのですが、中学の時に【ドラゴンクエスト】に出会ってからRPGやり込み系ヲタに目覚めて今に至ります(o・`ω・) キリッ

RPGとはロールプレイングゲーム(Role-Playing Game)の事です。
ロールプレイング(Roleplaying)を辞書で引くと…
『誰かになりすます(pretending to be someone else)』と言う意味なので
平たく言うと『想像上のキャラクターの役柄を演じる』ゲームと言う事になります。

先ほどの【ドラゴンクエスト】のストーリーは『悪魔の化身・竜王が魔物を封印していた伝説の光の玉を奪ったために混沌の闇に閉ざされてしまった世界に伝説の勇者の末裔である主人公が現れ運命に導かれて竜王を倒し光の玉を取り戻して世界に再び光をもたらす…』と言う感じですが、
この冒険の主人公に自分が成り代わって(=操作して)様々な出会いや謎解き、成長をして目的を果たす…というのがRPGというゲームのジャンルになります。
※厳密にはビデオゲーム以外にもRPGはあるのですけれど、ここでの説明は省きます、知りたい人はググってฅ^•ω•^ฅにゃん♪


さて、このRPGで重要な要素としてステータス(状態・能力)があります。
※画像は【つよさメーカー】を利用させていただきました。

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ステータスは↑こんな感じでキャラクターの能力を数値化したものです。

このキャラクター『ゆきりん』は…『ちから』が214と特出して高く、『たいりょく』は23と低いです。
そして『さいだいMP』がたったの2(笑)…これは『最低限のショボい魔法を1回しか使えない』という事です。
『かしこさ』は57と微妙な数値(中の下)なので多分『かしこさ』を格闘の為のセンスやスキルに結びつけてるんじゃ無いでしょうかね。
脳筋では無いから格闘王なのかも?(世間知らずなのが不安ですがw)

もう一つの例をあげてみます。

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『世界の勇者』のクセに『ちから』がなんと31(苦笑)『たいりょく』はレベルのわりにバケモノの244、『かしこさ』145『うんのよさ』120…と、チカラは無いけど魔法や行動力で世渡りしてるタイプ…って感じかもですねw

ただ、こちらの【つよさメーカー】の画像は『笑かし』がメインなので実際のゲームにはありえない職業やステータス値のバランスなのですよねw
なので、上の例はその事を踏まえていただいた上で本文へと続いて下さい。


ฅ^•ω•^ฅにゃっこらせっと♪


さて、ステータス(status)とは色々な意味がありますがRPGの場合は『状態』とか『能力』と言う意味で使われます。
そして大抵のRPGでは『職業("ジョブ"とか"クラス"とも言います)』によってその内容が偏って割り振られているものです。

『戦士』などに代表される肉弾戦を得意とするキャラクターだとデフォルトで【ちから】【たいりょく】などの値が高く、成長についてもこれらのステータスが大きく値を伸ばしやすく【かしこさ】などの成長はゆっくりしています。そして基本的に魔法は一切覚えられません。

『魔法使い』や『僧侶』などに代表される魔法を操る事のできるキャラクターだとデフォルトで【かしこさ】【さいだいMP】などの値が高く、成長しても【ちから】【たいりょく】などはその値が伸びにくいと言う特徴があります。

他にも、素早さと会心の一撃が出やすい【武闘家】とか、アイテムやお金に関するスキルが充実する【商人】、踊りやパフォーマンス駆使して魔法とは別の特殊効果を発動させる【踊り子】、などの色々な基本職業がありますが、いずれもそれぞれの特徴を伸ばす様にステータス値が増えて行きます。

要するに戦士はより戦士として、魔法使いはより魔法使いとして成長するように出来ているのですね。

これ、簡単に言うと『向いてることを伸ばす、向いてないことはそれなり』って事です。

ですが、だからと言って【戦士】は最後まで「脳筋の暴れん坊」のままなのか?…と言うとそうでも無いのです。
ステータス値が全体的に高まってくると剣と魔法を備えた【魔法剣士】になったりできます。魔法剣士は単純に剣と魔法が使えるという事では無く、魔法のチカラで剣に炎を纏わせて火に弱い敵に斬撃+炎の攻撃(=属性攻撃)を食らわす…などという【戦士】にも【魔法使い】にも出来ない芸当が出来るようになったりします。

同じように…
【魔法使い】+【僧侶】→【賢者】
【踊り子】+【吟遊詩人】+【笑わせ師】→【スーパースター】
…などといった、複合的に高いステータスを持つハイクラスの職業(上級職)へ転職(ジョブチェンジ・クラスチェンジ)をして更に強力な技や魔法が使えるようになって行く事ができるんですね。

これを『人の成長』に当てはめてみると実に面白いのですよ♪

レーダーチャート(radar chart)ってご存知ですか?

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↑こんなの見た事ありますでしょ?
【複数の項目の大きさを一見して比較することのできるグラフ】です。
その形状から【蜘蛛の巣グラフ】なんて言ったりもします。

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↑例えばある人の成績がこんな感じの場合【Fの値は高いけど、BやDの値は低い】と見て取れます。
言い換えるとこの人は『Fは得意だけどB,Dはちょっと苦手なのかな?』と想像できますね。

これを先ほどのRPGの職業別ステータスで表すとこんな感じ。

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値は適当ですけれど、例えばどっちもLV5のステータスだとします。
パッとこのチャート見比べた時に『もしこの2人が戦ったらどっちが強い?』と聞かれたらどう思うでしょう?

圧倒的に『戦士が勝つ』と思っちゃいますよね?
だってLV5です、魔法使いは【かしこさ】以外の値が激ショボな上にまだまだ大した魔法使えなそうですもんねw
肉弾戦で戦士に力押しされてしまいそうです。

では例えばこのチャートがLV60のチャートだったらどうでしょう?
RPG的にはかなり魔法使いが有利だと思われます。肉弾戦にならないように遠距離攻撃をしたり、眠らせる、麻痺させる、混乱させるなどのステータス異常にさせる魔法などもあるからです。

レーダーチャートの形は全く同じでも、その数値が大きくなると意味が変わって来るのがRPGの面白みの一つだと思いますが、この数値(=基準値)が変わることを【レベルアップ】と言います。


さて、では実際の人間社会ではどうでしょう?
例えばこれは高校2年生、Qくんのテストの成績表です。

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左のチャートは1学期の成績です。
Q君はEの教科がダントツに得意で100点です、次いでAとFの教科もそこそこ得意。でもDはイマイチ点数が取れない、そしてBに至っては赤点をとってしまいました。

ここで一念発起して苦手科目を頑張って2学期のテストでは右のような成績をあげる事ができました。

2学期のテストは全体的にとても難しかったので全教科の学年平均点は55点と低いものでした。…にも関わらずQ君は苦手だったBとDを平均点以上まで押し上げ得意めなFの教科の点数も微増しました。
しかしダントツに得意なEの教科は複数のケアレスミスをしてしまい残念ながら83点という不本意な結果になってしまいました。

先生からは『Q!よくやったな!、Eはちょっと残念だったが平均点は大幅アップ、学年順位もものすごく上がった、この調子で頑張れよ!』と大変ご満悦の様子。

当のQ君も褒められて嬉しいものの、テストに全精力をつぎ込んでしまったのか、緊張の糸が切れたのか、次の日体調を崩して寝込んでしまいました。
相当疲れちゃってたんでしょうねぇ…


学校の成績というのは上限が決まっています。
Q君の例では6教科600点満点。
どんなに得意なE教科を突き詰めて勉強してもE教科で得られる点数の上限は100点です。なので全体の成績をあげようとすると苦手科目の点数を上げる事が必須になります。
本人が好むも好まざるも、全ての教科の持つ点数の価値は平等です。

だからQ君は苦手教科を頑張った。それこそ倒れるくらいに。
…大変だったんでしょうねぇ、そのせいで得意科目に隙が出来てしまったのでしょうけれど、
でも得意科目で失った17点の代わりに他の教科で60点あまりの点数を得たわけです。戦略としては素晴らしいですね♪
学生のうちは…ですけど(; ^ω^)

でも世の中って満点ありますっけ?…という話です。


話はRPGに戻ります。
もしステータスに100という上限があったらどうなりますでしょう?
【ちから】が95の戦士があと5ポイント力を増したら上限になってしまいます。そしたら成長は止まるのでしょうか?
代わりに苦手な【かしこさ】にポイントを加算して行けば魔法が使えるようになるのでしょうか?
そうやって【魔法剣士】にクラスチェンジするんでしょうか?

違いますね。

一定のレベル以上に得意を伸ばした先にクラスチェンジがあるんです。
チャート描くとこんな感じ↓

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当初【上限】と感じていた限界値(太線の六角形)を超える事でそれまでの基準(値)が低すぎて使い物にならなくなっちゃうのですね。
これが【レベルアップ】とか【クラスチェンジ】というやつです。

ポイントは『バランス良く基準値を満たす(=満点を取る)事はレベルアップ(=基準値を上げる)為に全然役に立って無い』という事です。

想像してみてください。
同じ100というエネルギーを費やすとします。
好きな事・得意な事の場合は100の成果が望めるものとして、
嫌いな事・苦手な事の場合は30の成果が得られれば良い方では無いでしょうか?
実に非効率です。

【基準値を満たす】というのは不足を補うという事ですが、この実に非効率な作業をメインにしなくてはならないので非常に辛くモチベーションを維持するのは大変です。
やっとの事で不足を埋めたとしても【レベル】はそのままなのです。
何より『足りない』というマインドを続けているのはその状態を引き寄せる事と同義です。
『喉が渇いたから塩水を飲む』様なものなので、一瞬渇きは癒せてもまたすぐ喉が渇いてしまいます。

…地獄、ですよね。

【基準値に上限がある】と思うと、好きな事・得意な事を伸ばすというのは一見アンバランスな成長をしてしまいそうな気がしてしまいます。
でも【基準値は上限ではなく通過点】であると考えるとどうでしょう?

もう一度チャートをみてみましょう。

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Aが100とするとB・Fが75、C・Eが50、Dが25…というステータスです。
100が上限だとすると、このステータスはA以外は『不足している』と感じてしまいます。
でもそんな事は無いのです。
緑色のエリアが示すステータスが【現在の能力100%】なのです。
実は何も不足してなどはいません。( ・`ω・)bズバリ

【現在の能力】というのは過去からの【成長の成果】となります。
要するに得意・不得意、好き・嫌いなどひっくるめた【成長の成果】なわけです。
このチャートの緑の五角形の形こそがその人の【自分のカタチ】です。
これをそのまま続けるとどうなるか?

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こうなりますw
A・B・Fは100を超えてしまいましたし、C・Eは丁度100、Dは50まで数値をあげました。

チャートそのものはいじらずに値だけ変えてみましょう。

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こうなります♪
最初のチャートと全く同じカタチに収まっていますけれど、一番外周の値は200になりました。
このまま成長すればLV4になる時にはDの値も100になって全てのステータスがLV1の値を満たします。

レベルアップ(=成長)ってこういう事なんです、
基準値を押し上げるんです、満たす事ではありません。

では基準値を押し上げる要因はなんでしょうか?
好きな事・得意な事】に他なりませんね。

好きな事・得意な事】が全体をリードする形で【嫌いな事・苦手な事】もそれなりに伸びて行きます。
それはとても自然な事なのでストレスもありません。

いびつなカタチのステータスでも全然OKなのです。
それがあなたのカタチなのだから。

戦士は戦士らしく、
魔法使いは魔法使いらしく、

そしてあなたはあなたらしく、それがレベルアップの秘訣です。

自分のカタチに自信を持ってワクワクする事に尽力してみてください。
それは言葉を変えた
『自分で自分を常に心地よい状態に保つ事で思考(願い)は現実化する』
という事です♪





【余談】
さて、今回の話のキモとなった【レーダーチャート】ですが、
大抵の場合多角形の外周は閉じたモノになっています。
まさしく『レーダー』なのですが、今回のお話の様に成長するには外周を突き破って行くことが重要な訳ですよ。
なので、以下の様に値の軸は外周を突き抜けているのが好ましいと思うのです。
まさに『蜘蛛の巣』ですね♪
そんな決まりは無いと思うのですが、私はあえて【レーダーチャート】と【クモの巣チャート】は区別して考えたいな〜と思いました。
どっとはらい。

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