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同窓生

 私は自慢やないですが、同世代の人たちに比べて圧倒的に、ものごとをゆっくりと考えることができる環境に身を置いています。

 歌や文章を書くことを生業にしていくためには、たしかに収入には遠回りかもしれませんが、それは非常に重要なことというか、その骨格を維持しとかないと私という人格そのものが成り立たないというのがホントのところです。

 人格とはキャラクター。
 キャラクターの本質は、その人間の基本的な価値観や考え方、さらにそれに基づく日々の行動様式や行動パターンだと私は考えています。それらすべてが実は自己表現なのです。

 ですから、ゆっくりと考える。自分と対話する。または時には自分の本心を追い詰めて対決して、血みどろの格闘をする。それで泣いたり笑ったり……。

 他人から見たらサッパリ意味がわからないことで内面的に一喜一憂し、その場その場のマイブームの波の頂上でサーフィンするのです。

 そんな私がしょっちゅう考えるテーマのひとつが、私の人生そのものです。

 正直なはなし、私は私ほど幸せな人生を送った人はなかなか他に居ないと思っています。

 先日夢で、あの世とやらで神様らしき人、もしくは天国の高級官僚と話をしました。
 そこで、もう一度現世に下って一から人生をやり直してほしいと依頼されました。

 私は丁重に断り続けていましたが、向こうがあれこれといい条件を提示してきました。そして、

「どんな設定なら、もっぺん現世に行ってくれはりますか?」とたずねてきたのです。

 私はしばらく考えてから、先日YouTubeで見た昔のスーパーボウル、ハーフタイムショーのマイケル・ジャクソンを思いだし。

「マイケル・ジャクソン みたいなスーパースターの人生なら考えてもよい」
 と、答えました。

 するとその神さま、または高級官僚が、真面目な顔をして私の目を見つめ、

「ホンマに、それがええんですか?」
と、聞いてきたので、

 私は目をつむって3秒考えてから、ゆっくり首を横に振りました。
 その途端に夢から覚めたのです。夢の中で目をつむったのがマズかったんでしょうかね? 

 私は、中学・高校と、関学……関西学院……かんせいがくいん……に通って、ホンマに良かったと思っています。
 どれだけその6年間、さらに卒業後も現在に至るまで、笑わせてもらったり励ましてもらったりしてきたことか。

 同級生にはホンマに凄いやつが ボロボロいます。

 関学高等部、たかだか6クラス300人。
 もちろん、先輩、後輩、先生方も、いっぱい居ますが、「おまえ・おれ」で気兼ねなくしゃべれるのは、やっぱり同じ学年や同じチームの人間です。

 先日も山口最大の百貨店の社長と話をしてきました。
 中学・高校と、私と同じサッカー部のチームメイトですが、実際に会って話をしたのは35年ぶりでした。

 社長室で部下もいるので、最初は気を使って敬語まじりでしたが、途中から、「オレ、おまえ」「アホか? なんでやねん」と、なってしまいます。
 冒頭はもちろん、「めちゃ懐かしいなあ…」。

 ほかにも7月に山口に招聘しているアメリカンフットボールの濱田篤則 氏。

 まさに本日の午前中に首相官邸で消費者支援功労者表彰(内閣府特命担当大臣表彰)の表彰式に出席した、経済学部教授の田中 魔太郎 (本名 敦)氏。

 元衆議院議員のヤノちゃん。

 昔売れっ子作家やったポンタローこと長尾カルビ。

 そうそう、葉加瀬太郎のコンサート プロデューサー、羽毛田丈史 氏。

 緊急医療の第一人者、小谷穣治 氏。

 秋穂・宇野自動車の元ラグビー部、マッキン。

 花隈駅前の写真屋の肺ガン太田。

 もう……数え上げればキリがないのですが、その中でも一段と輝く星が、私と同じイニシャル、K.K  の、ロンジマ君であります。

 とにかくロンジマ君のレジェンド具合は、上の上(じょうのじょう)、ウニやトロみたいなもんです。

 何が「上」かって、それは彼が若くして世に残した圧倒的な伝説の質と量です。

 私の父、治司の焼香場に、大阪から長門までかけつけてくれた恩は一生忘れません。

 みんな、老後はよりいっそう、幸せになろうな!

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