血統理論の狭間から

1993年、競馬雑誌「最強の法則」で中島國治氏
の連載が始まったのは前年だったか。。
その後「血とコンプレックス 秘密の日本競馬」
が刊行され。。書店に刊行前に予約して入手。。
それから。。約30年経ちました。

当時は今の様にネットで血統が見れる事もなく
「おうまの親子」というPC98用のソフトに、
JRAのPRセンターで血統大全を書き写した物。。
競馬ブックの3代分掲載されてたののを毎週入
力して血統情報を溜めると言う今から考えると
途方もない作業をしていました。。

おうまの親子は持ってたPCのパワー不足や
ソフトの設計もかな。。動作が重すぎて使い
物にならなくなってく。。そんな時期に。。
競馬通信社が発行する「週刊 競馬通信」を
競馬ブックの広告で知り。。購読を始めまし
た。刊行されていた青木義明氏

ここまでに出会った2人のサラブレット生産に
携わる血統理論の先人

その血統理論は表面上は違いますが。。
共通項がたくさん見える様に思ってます。

自分は生産に携わる事はありませんが。。
生産理論を通じる事でサラブレットの本質。。
個が持つ個性の特定、設計図に触れる事で
30年前より少しは分かる様になってきました。

そんな中。。奇跡の血量とクロスのお話

中島氏は著書の中で、古、イタリアの天才馬
産生産家フェデリコ・テシオ氏の配合を紐解
かれ始祖が3つしかない。弊害を0遺伝により
回避する事が出来る。
特に現代では内2つは滅亡の一途を辿り。。
父系として何パーセントだろうか。。90%以
上はDarley Arabianを先祖に持つ子孫

遺伝学上。。どれだけ血が薄まれば同じ遺伝
子同士の結合での弊害を起こさないか?なん
て事は学者でも勉強した訳でもないので知る
由もない訳ですが。。

寿命の短いサラブレットのサイクルと先に
書いた血脈の在り方を長年眺めてきて。。
中島理論で紐解かれた0遺伝の理論は、長年
自分の中の1丁目1番地でした。

が、今年になって競馬通信社が今でも存在
し、青木氏が毎週、血統理論にもとずき、
毎週、予想を配信されてるのを知り。。
以降、毎週参加させて貰ってる中で。。

最初は血統理論は自分のがあるので、パド
ックの見方を勉強させて貰おうとの思い
でしたが、血統理論の解説を聞いてる中で
自分の持ってる物とは違う物。がやはり
気になる。この考え方が分かれば自分の今
の、見方のプラスになる事。を選別して
吸収させて貰ってきました。。

共にクロスを重視してる。。は、サラブレ
ットの血統を語るには避けられない所

一方は4代血統表をみてアウトクロス馬は
心身共に健康な馬ができやすくなる。
そんな中でも血の袋小路の中でのものな
ので0遺伝を見つけて関連する先祖をどん
どん0化していき、血をクリーンにしてい
く考え。。能力は優先先祖の位置を確定
して、その先祖の競争成績、産駒成績を
見て判断する。この方法は自分もある程
度やってる事だったりする

もう一方は。。クロスを積極的に行い
その今の競走馬にとって旬の血を強めて
強い馬を作って行くという考え。。
なので今は旬ではないアウトクロス馬は
中島理論ほど評価はしていなく、
KEYになってる血脈の位置、個性による
バランスの強弱。。適正、気性などの
特定が語られてる。。たぶんこれで合
ってる。

なので、中島理論でクリアでない馬も
評価の対象になってる時もあり。。
どうなる?と、結果を見ています。
それはプラスもマイナスもかな・・

基本的には中島理論の流行のお陰か
0遺伝、もしくは仮の0遺伝とも呼ぶべ
きかのブルー0遺伝馬が99%と言って
いい位の馬が勝ちあがってる現状
それは、自分が新馬、未勝利を勝ち上が
った時点で、自分流の血統表をもう10
年以上作り続けてるので、承知の事実

そうでない馬の活躍ゾーンはほぼない
中で狭かったりします。
ダート、道悪、短距離
0.0数%位の確率で違う馬も出ますが。

そんな中。。
サンデーサイレンスが父0遺伝馬な事も
あり。。サンデーサイレンスはクロス
を組みやすい。。その0遺伝の先祖が
ネアルコからの物なので。。
他のノーザンダンサーを始め、それま
でに日本で栄えてきた系統のクロスを
ブルー0(疑似的な気性難を伴いやす
いクロスの回避が行えるのが強みにな
った。)サンデーサイレンスの隆盛は
そんな所からもうかがえる訳ですが。。

こんどはサンデーサイレンス自身の
クロスがここ2年ほどでクローズアップ
されてきたように思う。

その前にシンボリクリスエスとサンデ
ー系種牡馬で試され。。エピファネイ
アという傑作も生まれた

そのエピファネイアが起爆剤の一つと
してサンデークロス。。ここ数年の
トレンド化しそうですが。。

果たして。。そのパターンの馬を作り
続ける事で強い競争馬が出来るの?
疑問に思う。。

サラブレットにとって競争とは、次代
の栗東村、美浦村、日本国のサラブレ
ットの群れを統率しる為の選手権で
あり、その頂点に立った馬は、ボスを
して君臨し栄える。。その群れが自分
や先祖たちの血で溢れ血が濃くなる事
での弊害は群れに確実に影響を及ぼし
群れを弱くする。

島国である日本ではプリンスリーギフ
トがノーザンダンサーがある臨界点を
迎え、突然走らなく事象がありました。
今のSS系もそうなってもなのですが、
何故かならない。。ただ、ステイフー
リッシュやバスラットレオンなど。。
日本では冴えない馬達が海外で別馬
になるのはその兆候の一つと捉えてい
る。日本馬はサンデーの血は身体能力
が高い。。

そこで気になるのが。。
サンデー3×4や3×3を作り続ける事
での弊害。。
新しいボスは異端から。。
そして、生産界はコピーを望まない
って事です。例えば。。

G1馬の牡馬全弟、牝馬の全妹。。
期待されるのをよく見ますが。。
身体能力は優れてる馬が多いものの
どこかで頭打ちする産駒が圧倒的に
多い。。アグネスタキオン、フライト
などの例外も玉にいますが、この両馬
の配合を見れば、他のサンデー系産駒
とは牝系が全然違う訳で異端

サラブレットは異端を欲する

は良く思う事ですが。。

もう一つ3×4とかの奇跡の配合馬。。
牡、牝ともに1頭出れば。。
同じ対象にした3×4って同レベルで
生まれるんだろうか。。の問いは。。
ネット競馬とうで知らべると
意外な結果が見れるように思います。

大物が出た対象馬のクロスからは一緒
のクロスを持つ同等、もしくは近い産
駒が極めて少ない。

エピファネイア産駒は今の所、絶不調
のようですし

サラブレットの遺伝情報はマックスに
なれば下がる。ただ1st,2ndクロップ
の中の一握りを除いて。。

興味深く、今、その流れを見ています

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