w*

生まれも育ちも東京下町。私の育った環境は、全てが人工的に作られ、全てが揃い、便利しかあ…

w*

生まれも育ちも東京下町。私の育った環境は、全てが人工的に作られ、全てが揃い、便利しかありませんでした。 今は生まれ育った環境とは真逆に、農と暮らしながら田舎を満喫中。

最近の記事

  • 固定された記事

無音の中でも音は聴こえる_#31

年末年始は、大阪と長野と東京を行き来した。 あっという間の9連休。 東京の人混みの中を歩くと、いろんなものが入り混じっていることに気づく。 音しかり、気しかり、匂いしかり。 無意識に酔ってしまった。 実家にいて気が緩みすぎたのか、いつも以上に身体が怠かった。夜も眠れない。気が立っているのか… 消費をする日々にも、頭はクエスチョンだらけで混沌とした。わるいことではないのに、わるいことをしているような気持ちになってしまう。 何十年もこの生活をしてきたのに、どうやら村で

    • カメレオンと女の行く末

      梅雨入りした6月。女と男は知り合った。 はじめて会ったのに、前から知っていたかのような雰囲気。 女と男は意気投合し、付き合い始めた。 女が白と言えば、男も白と言った。 女が右を向けば、男も右を向いた。 女が前に歩き始めると、男も前に歩き始めた。 みたこともない景色を「きれいだね」と言ってしまう男の矛盾に そのときの女は全く気づかなかった。 秋めいた頃、男は徐々に本来の姿を見せ始めた。 女が白と言えば、男はグレーと言った。 女が右を向けば、男は45°に傾いた。 女が前に

      • 懐かしい町並みをただ通りすぎるだけの週末_#46

        先週末、外せない用事があって久しぶりに東京に帰省した。 田舎から東京に行くとなると、『新型コロナ感染症に十分気をつけてください。』と周囲から念を押される。 そりゃそうだ。ニュースで帰省した人がコロナを持ち帰って感染拡大している例はよくある話。そんな風に正直なところなりたくない。 なので今回はすべて車で移動した。 私の車は中古車で、しかも軽のため長時間運転は疲れるし、 この時期スタッドレスタイヤに履き替えているため、振動もすごい。 それでも車ですべて移動するという保険は、外す

        • 女ってめんどくさい生き物。_#45

          こう思ってしまうときは、いつも決まって、子宮内膜症の検査をしているときだ。 『あー、女ってめんどくさいな…』と思ってしまう。 こどもをつくるためだけに卵巣と子宮があって、使わないとなれば内膜症ができて、卵巣が腫れればゆくゆく卵巣囊腫につながる。 放っておけば広がって、手術が必要になる。そのままにしておけばがんになりうる可能性も出てくる。 かといって、低容量ピルを飲み続ければ子宮内膜症は小さくなるものの、今度は乳がんのリスクがあがるなど、どちらにせよネガティブな要素がつきま

        • 固定された記事

        無音の中でも音は聴こえる_#31

        • カメレオンと女の行く末

        • 懐かしい町並みをただ通りすぎるだけの週末_#46

        • 女ってめんどくさい生き物。_#45

          わたし空間は、一畳で。_#44

          最近、自分の机を購入した。 世間で言うリモートワークではないが、自分の空間をそこに作りたくて購入。 実家を出てからは、自宅にワークデスクなんて置いてなかった。 テレビの前にあるローテーブルでごはんを食べたり、テレビを見たり、ちょっとした勉強もそこでやっていたが、いろんなものが混雑していて嫌になった。iMacも微妙な場所に置いてあって、使い勝手が悪い。 昔からそういう環境でやってきたはずなのに、田舎暮らしを始めて感覚が敏感になってきたか⁇笑 兎にも角にも わたしの中にわた

          わたし空間は、一畳で。_#44

          わたしの特技は度を超えた妄想で悩みのタネをつくること。_#43

          悩みとは正直ない方がいい。 なんでか昔からわたしは悩みのタネを自ら生産する。 なぜそうなってしまうのか、いろいろ考えてみた。 おそらくこんな理由… それはありもしない妄想や悩みをいくつもつくって、実際に現実になってしまった過去がある。 『ウソみたいな妄想がほんとになっちゃった話』 そりゃあもうショックでショックで。 予言者ばりになにかがスーッと降りてきて、『え?え?そんなん、うそ!えー!!』 みたいな感じで、真実を知るのだが。 あの瞬間はもう吐き気もするくらい、ぞーっ

          わたしの特技は度を超えた妄想で悩みのタネをつくること。_#43

          ネガティブなタネを撒いたのは根本を辿れば自分だった_#42

          十人十色 ということばの通り 人の考え方は様々だ。 頭では分かっているつもりなんだけど 人には感情がついてまわるもの。 伝えたいことを伝えたつもり でも 相手には伝わってない なんてこと ざらにある。 伝えたいことを伝えることは大切かもしれない。 でもそれは 『自分の思考を共感してもらいたい!』 になっちゃうとまた違うのだ。 共感→強制になりかねない。 冷静になって考えたら、ネガティブなタネを撒いたのは自分なのだ。 撒いてしまったタネをどうするかは自分しだい。

          ネガティブなタネを撒いたのは根本を辿れば自分だった_#42

          はじめてのお米づくり_#41

          今年もこの季節がやってきた。 この地域はみんなはぜかけをする。 5月17日に田植えをして、その一週間後には田んぼの水を溢れさせてしまい、かと思えば水を入れ忘れて田んぼが枯れ気味になったり。 夏になったら、撒いてもないのに雑草があちらこちらに出始めて、除草機でいったりきたりして… それでも取り切れないのは、すべて手作業でやってきた。 『あー、もうなんて手間のかかる子なんだ…』 そんな風に思っていたのに、9月に入ってからはずっとわたしの中で哀愁が漂っている。 『なんかあっ

          はじめてのお米づくり_#41

          しろくまのアイスは休めの合図_#40

          冒頭の写真は、畑作業をしているときに師匠からもらったアイスだ。 時々アイスの差し入れをいただくのだが、これがまた格別に美味いのだ。ダラッダラに汗かいて、身体が糖分を欲しているときにまたちょうどい〜タイミングで師匠はアイスをくれる。 師匠は心が読めるのか笑 冗談はさておき、私は畑作業に夢中になると休むことを忘れてしまう。気づくと頭が痛くなって、熱中症になっていることがある。 師匠にも『5分とかじゃなくて、20分日陰できちんと休みなさい。』と言われたことがある。 おっし

          しろくまのアイスは休めの合図_#40

          気づかなかったことに気づくことができたら、その先はなりたい自分を目指すだけ。_#38

          大切なひとから教えてもらったことが最近ある。 自分で気づかなかったこと。 人生において、『いつ死んでもいいように、後悔のない日々を送りたい』と常日頃から思っている。 これが過剰になると生き急ぐこととなる。 わたしにとってのふつうのことが外からみるとたぶん、せわしなく映ることがあるかもしれない。 いや、実際そうなのだ。 落ち着いて本を読む時間も ゼロからつくるものづくりを構想する時間も 自分と向き合う時間すら取れてないことに気づかされた。 もっと自分にとって

          気づかなかったことに気づくことができたら、その先はなりたい自分を目指すだけ。_#38

          『なに植えてるだ?』からはじまる人の和_#37

          朝5時から畑作業するのもだいぶ慣れてきた。 幼い頃から早起きするのがほんとに苦手な子どもだった。 朝練があるブラスバンドに入部したいと母に伝えたら、全力でやめなさい。と言われた。 (結果的に入部はしたが…) それくらい朝苦手だった私が移住してきて1年。 人生の中で今が1番、規則正しい生活を送っている。 朝4時半には目が開く。 準備をして畑に行く。 この時期の畑はとても心地のよい空気が流れ、風もなく、少しひんやり。 動物の鳴き声がBGMとなる。 時折通りすがる人に声を掛け

          『なに植えてるだ?』からはじまる人の和_#37

          稲刈り後からよーいどん_#36

          無事、田植えが終わった。 とは言っても始まりに過ぎない。 ある本には、『稲刈り後からがお米づくりのスタートだ。』とも書かれていた。 そりゃそうだ。野菜もだけど、お米も土づくりだよなぁ… まぁ、それはさておき。 田植えが終わり、ひと通り田んぼを見回していた私にお師匠がこう言った。 『自分の田んぼと思うと、愛おしいでしょ。』 あ、そうか。 このなんとも言えない気持ちは、愛おしいという言葉に置き換えられるんだと。 今はまだ根を張っていない小さな苗がほんの3日4日で根

          稲刈り後からよーいどん_#36

          農は、待っちゃくれない。_#35

          気づいたらもう4月後半。 新型コロナウィルスの影響で私の思い描いていたシナリオはすべて白紙になった。 村の人と話していたときのこと。 「まさかこんなことになるなんて思っても見なかったですね…」と、私が言うと 「でも、この先こうゆうことがまた起こると思っておいた方が良いと思うよ。」と言われた。 なんか妙に納得してしまった。 雪の降らない長野、昨年の台風の影響、そして新型コロナウィルスの感染拡大。 私が東京にいたら、半ばもう諦めモードで日々を過ごしていたのだろうか。 こん

          農は、待っちゃくれない。_#35

          わたしが手紙を書く理由_#34

          数年前から、友人あてに手紙を書き始めた。 内容は近況報告が主になる。 手紙を書くね。と伝えると いいね! とか うれしい、送って! とか ありがとう。 とか喜ばれることが多い。 今はSNSでやりとりが容易になった。 でもたまに億劫になるときもある。 手紙はそのぶん、送っても相手の返信を待つこともないし、既読スルーでもなんとも思わない。『気軽に読んでどうぞ』と書けることがいい。ステキな便箋があれば、今度これを使って書こうと思ったり、書く側ももらう側もうれしいし、楽しい。

          わたしが手紙を書く理由_#34

          いのちと向きあう暮らし_#33

          今日は1日中雨だった。 雪不足の村では稲作の水不足が懸念されていた。なのでめぐみの雨が降ったわけです。 気分としてはあまり乗らないけど、この雨が自分の農食へと繋がるのなら喜ばなくては。 *** 村の人からハクビシンが捕まったと連絡が入り、差し止める現場を見に行った。 鹿の解体はやってはいたものの、動物を差し止める瞬間ははじめてだった。 思った以上に小さなハクビシン。 おびえてる姿をみたら、かわいそうと思ってしまう。 いかん、そんな中途半端な気持ちではなんもできない。

          いのちと向きあう暮らし_#33

          デジタルのつまみ食いはもうやめて、自分と対話_#32

          家に帰ってきたら、間違いなくテレビをつけていた。ルーティンの1つである。 気づけばスマホを片手に意味もなくみてたり。 最終的に自分の中で何が残ったのかと考えたときになんにも残らなかった。 知識がありきたりのときもある。 情報量が多過ぎるから、深掘りもできないままサッサーとスクロールしてしまう。 つまみ食いもいいとこだ。 誰しもが平等に与えられた時間をあっという間に食い散らかす。 自己管理がなってないと、いとも簡単に時間を奪っていくのだ。 そんな気持ちから、ここ最近はテ

          デジタルのつまみ食いはもうやめて、自分と対話_#32