Battle Bots Season4-5感想戦

人より少しニッチな趣味が多いんじゃないかと思っていますが

その中で、好きな番組に「Battle Bots(バトルボッツ)」があります。

(「マツコ&有吉の怒り新党」で紹介されてちょっと話題になった米国のTV番組)

ロボットバトルというと、日本では高専ロボコンなどが有名ですかね。

こちらはどうしてもロボットどうしの対決・ぶつかりというよりかは

競技ルールに則って競争させるほのぼのさが味ですよね。

あんまり相手を攻撃する競技がないので概ねハートフルな内容。

しかしこちらはアメリカ。マシンのレギュレーションさえ守れば

あとは自由!相手が動かなくなるまでブッ潰せ!という素敵な番組。

ハンマーあり、カッターあり、ドローンあり、銃あり、火炎放射器あり(笑

毎回、個性的なマシンが出場しており楽しみにしています。

現在、新シーズンが開幕しており、今回はその5週目の感想を。

読んで下さっている方はだいたい知っているというテイで書きますので

知らない方はおいてけぼりです、すみません(笑)

また筆者は英語がアホンダラなので間違っているところもあると思いますが

そのへんのところは自由の国ということでご容赦下さい・・・

マシンのあれこれについては公式HPを参照のこと。


【Robots Activate】

↑対戦前のロボット起動アナウンスです。たまらなく好きです。

観客席が「Fight! Fight!」と熱狂に包まれているのも良いですね。

今週も珠玉の7戦が繰り広げられます。あ最初に書いときますが、

いくら好きなバトルボッツとはいえ、自分は1vs1専門です。

たまに3体くらいで入り乱れるショータイムがありますが

あれは好きじゃないです。余興としてならいいですが。

複数からの勝者が進む形式よりはサシ勝負に惹かれます。

でも2vs2のタッグバトルは好きです(めんどくさい奴でしょ

んで先も書きましたが、英語はからっきしなので、実況解説とか

ほとんど何言ってるかわからない状態で見てますw

バトル自体は映像見てればいいですし困ることはないですが

チームインタビューとか、内容わかったら面白いだろうなあと

思ったりもします。バトルボッツに限らず、こういう企画全般においては

製作者にもスポットライトをあててほしいと感じていますので・・・


①BLACK DRAGON(0-1) vs BLOOD SPORT(1-0)

両者とも今期より初参加。継続参加している常連もいますが

新規参入マシンがいるとやはり新しい風がふいていいですよね。

さてカッコイイ名前のBLACK DRAGON。名前とおりの黒いボディ。

チームはブラジル勢なようですね。多国籍な顔ぶれの番組です。

さてマシンの武器はタテ回転ホイールによる体当たり攻撃。

いきなり書きますが、現状バトルボッツにおいては

回転による破壊が最強のひとつではないか、という持論があります。

攻撃によって相手の武器を破壊してしまえば防御につがなる。

また近づいて接触しただけでダメージをくらうので相手としては

積極的な攻めに出ることができないというのも評価できる点。

判定になったとき、破損具合も重要な評価ポイントになるので

派手に相手を攻撃できるこの手法は有効なのではないかと。

当たりどころによっては弾き飛ばされるのでひっくり帰ってしまい

それだけで10カウント勝ち(マシンがその場から動けなくなると、

レフェリーがカウントを始め10カウントされると敗北が決定します)

というイージーウィンにつながるのもあります。

実際、タテヨコ問わず回転型マシンは増加傾向に見えます。

ちなみにデビュー戦をTexas Twisterとの「回転対決」で

敗北し苦いデビューとなったブラックドラゴンに対するは

BLOOD SPORT。ヨコ回転ブレードを装備した赤い円盤。

こちらはデビュー戦でベテランLuckyを撃破しています。

ややヒールなイメージが漂うチームではありますが笑

そういうところもアメリカの番組っぽくて味があります。

さてはからずもタテヨコでのニューフェイス回転対決となりました。

回転同士がぶつかると激しい展開が予想されますが・・・

「開幕直後」、お互い様子を見ながらゆっくり接近、そして接触・・・

するといきなり両者はじけ飛ぶ!火花散る!予想通りの展開か、と

思いましたが内容は予想を上回りました、ブラックドラゴンの第2打により

さらに大きく跳ね上げられるブラッドスポート、衝撃でバーが折れてしまい

平衡を失ったのかのた打ち回ります。ここをチャンスと見たブラックドラゴン、

間合いを詰めます。ブラッドスポートは守勢に回ることを強いられ、

ひとまず逃げ回りますが壁際でブラックドラゴンが容赦なく追撃。

苦しいブラッドスポート、思わず「(ピー音)」も出てしまうってもんです笑

そしてブラックドラゴンによる渾身の一撃は、

ブラッドスポートをひっくり返し行動不能にしてしまいました。

あえなく10カウントによりブラッドスポート敗北。

ブラックドラゴンがバトルボッツ初勝利をあげました。


②CAPTAIN SHREDERATOR vs WITCH DOCTOR

2戦目からどちらもバトルボッツ常連、人気チームの対決。

CAPTAIN SHREDERATORは、見た目とおりのキャプテンアメリカ。

回転型の中でもマシンそのものが回転するスピンタイプ。

素早い動きからの体当たりを得意攻撃としています。

対するWITCH DOCTOR、ブードゥーなモチーフ。マシンもチームも

バトルボッツ指折りの人気。いつも紹介での歓声が段違いです。

機体は正統派ともいえるカータイプ。武器はシーズンによって

火炎放射器を取り付けたり、サブマシン「シャーマン」を配備していたり

まさに「魔女」のように相手を惑わす戦いを得意としてしますが、

今回は攻撃力に特化するためかタテ回転ホイール一本。

ヒーローvs魔女。熱い戦いが予想されます。

さて試合開始。回転同士がぶつかるとどうなるかは1戦目でも証明済み。

お互い慎重に近づいていきます。先に仕掛けたのは魔女。

キャプテンが大きく跳ね上がります。その後も魔女が体当たり連発。

しかも魔女がキャプテンをひっくり返しコーナーに追い込む!

コーナーに設置されているハンマーにタコ殴りにされ、

キャプテン無念の10カウントが決まる・・・魔女が勝利!


③JASPER vs HUGE

HPを見るとJASPERの武器は、数少なくなりつつあるハンマーです。

重りを振りかざし打撃を与えるので、見た目はかなり強そうなのですが

実際、それほど攻撃力のあるハンマータイプはいません。というより、

何十キロもあるマシンを軽々破壊できるようなハンマーがあったとしても、

おそらく技術面やレギュレーションにより装備できないのかもしれません。

主に手数を稼いで判定勝ちに持ち込むのがハンマータイプでしょう。

ひっくり返されたときの復帰手段として有効なのもセールスポイント。

ハンマー勢の意地を賭けて、白星デビューを狙います。

対するHUGEは名前通りの「巨大」マシン。

パンジャンドラムのような機体の中心にタテ回転ブレードを装備。

その巨大さからは想像できない小回りを駆使して相手を追い詰め

やや上の位置からブレードで粉砕します。攻撃面もさることながら

耐久力抜群のスポンジ車輪は相手の打撃をほぼ無力化します。

車体の形状もあいまって、ひっくり返される心配がありません。

コミカルな見た目とは裏腹に、しっかりと「勝ち」を狙える機体です。

実際昨シーズンは開幕3連勝を飾りダークホースと化していました。

これといった弱点を見せないまま快(怪)進撃を続けるHUGEの前に

現れたのが伏兵Icewave。高速ヨコ回転ブレードがHUGEの車輪を切り刻み

あっという間に行動不能に。最後は本体を真っ二つにされ完敗。

こうして「ヨコ回転が天敵」という弱点が露呈してからというもの

HUGEの成績は低迷します・・・「壊れグセ」がついてしまったのか、

何度もバラバラになっています。これを恐れるあまりのことなのか、

以前の、防御力を盾にして積極的に攻めにいく姿勢が薄れています。

今シーズンもやはりヨコ回転のSon of Whyachiに負け黒星発進。

個人的にすごく推しているマシンです、流れを変えてほしいです。

「試合開始」、さっそく両者組合いに入ります。とここでいきなり

JASPERの部品が吹き飛ぶ!HUGEの本領発揮です。

JASPERも積極的にぶつかりにいきますが、HUGEの車体には

ダメージを与えられず、逆に部品をガリガリ削られるばかり。

途中からJASPERが動かなくなってしまい、あえなく10カウント。

HUGEにとっては久々に理想的な試合でした。復活に期待します。


④GIGABITE vs MINOTAUR

GIGABITEはCAPTAIN SHREDERATORに続き車体がヨコ回転するタイプ。

MINOTAURはブラジル勢。コンパクトな機体に高速タテ回転ドラムを装備。

これにより相手の装甲をはがし取り、圧倒的な破壊力を見せます。

実際、幾多のマシンを寄せ付けず、粉々に破壊し葬ってきました。

同時に、無駄な装備がないので耐久力もある理想的な構成。

これまでの戦跡を見るに、毎回優勝候補として名高いマシンですが

前回、シーズン開幕戦をまさかのマシントラブルで敗北。連敗は避けたいところ。

さて試合開始。「ミノタウルスの唸り声」こと、ホイール回転音が響き始めます。

ファーストアタックはミノタウルス優勢。ギガバイトの装甲がはがれ始めます。

しかしギガバイトも臆することなく体当たりを敢行。攻撃力は互角に見えます。

と、ここでミノタウルスのホイールがストップ、悪夢のマシントラブルです。

相手が攻撃手段を失ったと見るやギガバイトが攻勢に出てきます。

しかし決め手がなく、なかなか勝負をつけることができません。

ミノタウルスもなんとか逃げ回って持ち直そうとしますが、

唯一の攻撃手段であるホイールが使えないとなると如何ともし難い・・・

結局勝負はつかず、判定に持ち込まれました。

3名の審査員による採点の合計によりジャッジされます。

しかし、これまでほぼ相手を破壊しつくして勝ってきたミノタウルスが

判定に持ち込まれているというのも、珍しいシーンに見えました。

そして結果は・・・ギガバイトの勝ち!

ギガバイトのチーム、勝てるとは思っていなかったようで、凄い喜び様(笑

ミノタウロス、まさかの2連敗。南米の雄(牛)として、巻き返して欲しいところ。


⑤MAMMOTH vs UPPERCUT

今回もっとも目を引く対決になったのではないかと思います。

MAMMOTHは、今期の出場マシンでもっとも気になっていました。

健康器具を改造したような、フレームだけのボディ。

マンモスモチーフであること以外は謎に包まれていましたが

初陣で圧倒的な勝利を見せ付けました。巨大な鼻(フレーム)を回転させて、

対戦相手のAxe Backwardsをあっさりと場外に押し出したのです!

正しくはフィールドと壁の隙間ですね。たまにこの空間に

はまりこんでしまい行動不能になるシーンはあったのですが、

意図してそれを狙いにいくマシンは史上初ではないでしょうか。

今回は鼻に牙(フック)も取り付けており、さらなる強化が図られています。

チームも個性的で、今期一番の推しマシンですね。

現代に蘇ったマンモス、ダークエレファントとなるか。

対するUPPERCUT。ボクシングモチーフのマシンですね。

操縦者はヨーヨーのチャンピオンらしく。なんとも多彩なチームですね笑

マシンはカータイプ+タテ回転ホイール。ホイールがナックルの形です。

これが回転することでアッパーカットと仕掛けるということですね。

まったく攻め方の違う対決。マンモスvsボクサー。勝つのは?

試合開始。マンモスの巨体に最初は慎重になっていたアッパーカットですが

意を決して飛び込む、マンモスの鼻の隙間を縫うように開幕パンチ!

綺麗に先制攻撃が決まりマンモスが横転します。ひとまずは起き上がりますが

マンモスのフレームが無残に凹む・・・ここからアッパーカット大攻勢に。

思うように動けないマンモスに、強烈なアッパー!タイヤをとらえマンモス横転!

完全に行動不能となったマンモス、バッテリーから出火しバーベキューに(泣

アッパーカットが見事なKO勝ちを決めました!マンモス狩り成功!

・・・いや、これは、もう「フォーマットが違った」としか言いようがありません。

前回のAxe Backwardsのように、のんびりとした押し合いであれば

マンモスが遺憾なく本領を発揮します。しかし今回のアッパーカットのように

素早い動きは、足回りの悪いマンモスには悪夢といえるマッチアップです。

相手を寄せ付けず「相撲」で勝つつもりであったであろうマンモスに、まさか

正面切って突っ込んでくるとは・・・想定外だったのかもしれません。

(かの「曙vsボブサップ」を思い出したのは自分だけでしょうか・・・)

しかしアッパーカットも始終攻めの姿勢が素晴らしく、

これは期待のニューカマー、といった印象を受けました。

マンモスは勿論ですが、アッパーカットも頑張って欲しいですね。

推しマシンが増えるのも、バトルボッツの素晴らしいところかなと。


⑥WAN HOO vs SHATTER

WAN HOOは、今期何台かエントリーしている中国勢。

こちらもカータイプ+回転ホイール、今期のトレンドですね。

SHATTERは、先述のとおり少数派であるハンマータイプ。

ハンマーとはいっても、先端の尖ったピッケルは一撃が強烈です。

他にも特殊なタイヤを装備し、ぬるぬるとした動きが特徴。

名前の通り、相手を「粉砕」することを狙います。

試合開始。シャッターの攻撃リーチが長いので、ワンフーも慎重です。

不用意に正面からいくと、シャッターのピッケルが当たるため

側面から近づこうとします。無論シャッター側もそれは想定しており

とにかく側面には回らせないように動いています。

しかしシャッターの攻撃は、ピッケルの先端を当てねばならないのと

振り下ろすのに若干のタイムラグが発生するためタイミングが難しい。

素早い連打もできないので、こちらも攻撃は慎重です。

ワンフーがこつこつと当たりはじめたところでシャッターも攻撃開始。

殴り合いとなりますが、突如ワンフーから煙が!トラブル発生!

ここはチャンスとシャッターが正面に回ってめった撃ち!

遠慮なくガンガン殴ります。ワンフーのボディはもうボコボコ(

時間内には勝負がつきませんでしたが、判定はやはりシャッター勝利!

ハンマー型の「手数で押す」パターンが見事にハマッた試合でした。


⑦SON OF WHYACHI vs WHIPLASH

最終戦=本日のメインイベント。有力マシンがぶつかります。

観客のボルテージも最高潮になっています。

SON OF WHYACHIは四角いボディに三角のフレームが大回転するマシン。

今期はHUGEを打ち破って1-0。コンディションも絶好調に見えます。

WHIPLASHはカータイプ+タテ回転ホイールですが、

特筆すべきはホイールがアームに取り付けられていること。

これによって、ひっくり返されたときの復帰を可能にし、

逆に相手をひっくり返すという攻撃も得て無駄がない。

何度も書いてきましたが、バトルボッツにおいては「回転」が強い。

最終戦も回転対決。激しいぶつかりに期待しましょう。

さて試合開始。最終戦の熱気にあおられてか、お互いに

防御を無視してぶつかる。一見、攻撃力は互角か、と思ったところに

WHYACHIの強烈な攻撃。WHIPLASHのパーツを吹き飛ばす!

しかしWHIPLASHにはアームという搦め手があります。

アームを駆使して壁際のノコギリ地帯に追い込んでいきます。

フレームが回転できないとWHYACHIも真価を発揮できません、

なんとか壁際から脱出しますが、続くWHIPLASHの攻撃を受け

WHYACHIの車体から煙が!フレームの回転が止まります。

ここにWHIPLASHは待ってましたとばかりに急接近、

最後はアームでWHYACHIをひっくり返すことに成功!

復帰手段を持たないWHYACHI、あえなく10カウント負け。

ロボットバトルの王道ともいえる、見事な試合でした!


という感じで、Battle Bots Season4-5感想戦でした。

ながながと文章で書きましたが、勿論文章では

伝えきれないものが山ほどあります。

機会があれば是非番組を見て下さい!

今シーズンも、これからが楽しみです!

読んで頂きまして、ありがとうございました!

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