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小学校で習ったのに忘れている”間違った”ビジネス改善方法

あなたもお子様からこの質問をされたならワッキーと同じように答えるはず。

「今日学校で理科の実験ねん。内容は発芽に必要な要素を調べるために水分、適温、酸素という三つの要素を揃えたAと一つの要素だけ抜いたBを比べる実験。でも一つの要素を抜くよりも二つの要素を抜いた方が良いと思えへん?(思わない?)」

そして質問をされたあなたはこう答えるはずです。

「もし二つの要素を削って発芽しなかったとしたらどっちが原因かわかんないでしょ?」と。

ちなみにワッキーは子供からの質問には答えないで自分で考えたり、気付いてほしいので「じゃあ二つ削って実験してた結果、Bが発芽しなかったらどう?」と聞いてみました。

きちんと「あっ!なんで発芽しなかったかわかんない!!」と気づいてくれたようです。

答え方は多少違いはあってもこの質問にあなたも近い答えを伝えるはずです。ですがいざビジネスになると意外と「出来ていない」「気にしていなかった」と言う人が多いので今回はnoteにしてみました。

今回の話を知らずにビジネスをしている場合は「成功原因」はもちろん「失敗原因」もわからずその場限りの一喜一憂のビジネスになってしまうかもしれません。

逆にきちんと”思い出して”もらえると「失敗原因」と「成功原因」がどんどん蓄積されてゆく企業体質になりますよ~。

1.効果検証がしやすい媒体としにくい媒体

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ではビジネスにおいてどういう場合に今回の話が当てはまるのでしょうか?

それはHPやLPと言った”効果検証ができる”媒体の改善の場合と考えています。ワッキーはチラシやDMは正確な効果検証ができるとは思っていません。

なぜならチラシやDMは前回送付時と比べて同条件なのかは断言できず、狙った人が必ず見てくれるわけではありません。

前年と同じ日で同じ曜日に送付したとしてもこれらの条件の影響を色濃く受ける媒体と思っています。
・同じ人が見ているか?
・天候は同じか?
・競合が増減していないか?
・競合するイベントの有無
・政治的、経済的要素
などの外部要素により変わってきます。厳密にはそれでも測定する方法はありますが今回は割愛します。

HPやLPではこれらの外部要素が全く当てはまらないとは言いませんがきちんと「ターゲットの目に触れたか?」という点では確実性があります。チラシやDMは効果測定の際には送付枚数が分母になってしまいます。ですが正しい効果測定をする場合の分母は「見てくれた人」であるべきです。

そう考えるとHPやLPは見てくれた人が分母になっています。チラシが目に入らないのはチラシのせいではないことも多いです。しかしHPやLPが見てもすぐに「×」ボタンで閉じられてしまうのは間違いなくそのページに原因があります。

そうなると改善が必要になってきます。その時にあなたはうちの娘のようなことはしていないでしょうか?

2.HPやLPは一か所づつ改善と検証を行うべき

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どこを改善すればいいんだろう?と社員さんや周りに相談するとたくさんの意見が集まってくるかと思います。もちろんあなたが改善したい箇所もあるはずです。

では厳選した3か所を改善した結果を仮に表にしてみます。HPやLPで最終的にどれぐらいの人が買ってくれたのかの比率(コンバージョンレート)を見ながらあなただったらどうするか?を考えてみてくださいね。

3.まとめて改善するか一か所改善するかの雲泥の差

さぁA、B、Cの三か所を改善しました。いろんな結果が出るかと思いますが仮に①~③の3パターンの結果を想定してみます。

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◆パターン①プラマイゼロだった。
あなたならどうしますか?変化なかったんだからまた改善するのも面倒だし、この三か所は触らないで良いかなといったところでしょうか。

◆パターン②プラスだった。
おめでとうございます。プラスに転じました。得られることは何でしょうか?その場での売り上げは増えるでしょうけれど次の商品では改善箇所A~Cすべてが良い結果を招いたと自信を持って言えるでしょうか?

◆パターン③マイナスだった。
デザイン費や広告費を投入したのに売り上げが下がってしまいました。あなたは急いで改善した3か所を基に戻すでしょう。このマイナスから学べるところは見つかるでしょうか?A~Cのどこが悪いかわかるでしょうか?もしかすると改善箇所A~Cは「以前のがベスト、もう戻したら触っちゃだめだ!」という判断になってしまうかもしれません。

では実は改善箇所の数字が以下の様だったらと考えてみます。

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◆パターン①プラマイゼロだった
結果が変化なしだからノータッチという判断の場合、改善箇所Cのキャッチコピーが良い改善だったという事もAとBが改悪だったことも気づけません。次回の改善の時にキャッチコピーを含めて改悪しようものなら結果は大幅マイナスになり、しかも原因はわからないという恐ろしい事にもなり得ます。

◆パターン②プラスだった
極端な例かもしれませんがこういう事もあり得ます。3か所改善したものの実は一か所がドラクエで言う”会心の一撃”だった。一か所づつ改善していればこの会心のキャッチコピーに気づくことができます。ですがまとめて改善していると「この調子でどんどん改善していこう!」なんてフワっとした運と行き当たりばったりの改善をし続けることになり、資金が掛かり続けます。

◆パターン③マイナスだった
結果がマイナスならすべての改善箇所はマイナスだったのでしょうか?中にはプラス出会った部分があったかもしれません。改悪場所がはっきりとわかることで同じことをしないで済みます。まとめて改善することで一見スピード改善をしているように見えますが大切な「失敗経験」は全く身に残りません。

4.まとめ

いかがだったでしょうか?提示した表は仮の数字ですが改善した箇所それぞれに対して結果がアウトプットされるはずです。

まとめて修正改善する方が一見、早くて効率が良いように見えます。ですがそれだとその場限りの一喜一憂になってしまってプラスの経験値もマイナスの経験値も残りません。

行動には結果が伴います。

それが良い結果であれ、悪い結果であれ、後に繋がることなら価値があります。ですがまとめて修正改善するという事は理科の実験と同様に実験結果があいまいになります。

大きなリニューアルやどうしても時間が無いこともあるかと思います。ですがそういった理由が無いのならばこつこつとひとつづつ修正改善を積み重ねて学びを蓄積してゆく方が有意義です。

その積み重ねがきっと次の商品にも他のビジネスにも繋がります。

積み上がるビジネスのやり方を進めていきたいものですね。

ではでは。



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