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(日記)最高の土曜日

今日はとても良い日だった。

朝6時過ぎに起きて身支度を済ませて東京駅へ向かった。北陸新幹線の金沢・額賀間が開通したとかで東京駅は福井のプロモーションポスターが至る所に。
グランスタに向かうエスカレーター横には恐竜のねぷたが吊るされていた。

何か良いお土産はないかと歩き回る。
数年ぶりに親に会う。手土産はいらないと言われたが、何もないのは心許ない。
良さそうなものが見つかったので購入。喜んでくれると良いが。

朝食用にクロワッサンとコーヒーをテイクアウトして新幹線に乗る。車内販売が無くなってしまったので、もうあのスプーンが刺さらないほど硬いアイスクリームと熱々のコーヒーの組み合わせが食べられないと思うと寂しい。二階建ての新幹線も無くなってしまった。

車内は満席で小さい子供たちがお菓子を食べたりしてはしゃいでいた。
私もアクスタを並べて写真や動画を撮って静かにはしゃいでいた。

2年前までの約1年間はお笑いライブを見に行くために毎月のように上りの新幹線に乗っていた。
今日はお笑いライブを見に行く為に下りの新幹線に乗る。目当のコンビは同じ。なんだか妙な感覚である。

TVerを見たりウトウトしているうちにターミナル駅が近づく。

だいぶ改装が進んだ駅を見てまわってから実家へ向かう。最後に会った時は大して会話もしなかったので少しだけ緊張する。

久しぶりに会った母はすっかり年老いていた。
私も数年分老けた自覚はあるのでそんなことを言われるのだろうと思っていたら「若返った」と言われた。
その後も生き生きしてる、明るくなった、良い顔になったなどと言われたので数年前の私は相当暗かったらしい。

漫才師たちありがとう。
毎週のようにあなた方に笑わせてもらってるおかげだと思います。

他愛もない話をしたり、テンプレートのような「良い人はいないの?」も言われたりして時間はあっという間に経ち家を後にする。

なんだかスッキリした気分。

2両編成の在来線に揺られ次の目的地へ。

各組1本目は普通に漫才をし、2本目は真っ暗闇で漫才をする「耳で楽しむ漫才ライブ」
視覚障害者の方とその同伴者は招待制で普段お笑いライブに行きにくい人たちも楽しめるようにという主催者の思いから生まれたライブだった。

主催は新潟のイベント会社、株式会社ホイミ。

ホイミはドラクエで1番最初に覚える体力を少しだけ回復する魔法。「目の見える人も、見えない人も一緒に笑って少しだけ元気になって帰ってほしい。」という主催者挨拶が印象的だった。

ライブの模様は長くなりそうなので明日まとめるが、今1番言いたいのは
三拍子が地元で漫才をしてくれたことが、思っていた以上にめちゃくちゃ嬉しい。

地元で大きめなお笑いライブの告知が出るたびに出演者一覧を見ては「三拍子がいない…」と思っていたので本当に嬉しい。念願叶った。

しかも2本目の暗闇でやった漫才は「ド忘れ漫才」を新潟風にアレンジしたもので、新潟県民にはお馴染みのワードがいくつも出てきた。マリンピア日本海、苗場スキー場、弥彦神社、バスセンターのカレー、みかづきのイタリアン、笹団子、山古志の牛の角突き、HIKAKIN、花角知事、忠犬タマ公などなど。
漫才本編もおもしろいし、馴染み深い単語が出てくるたびに「そんなものまで!?」と思って笑ってしまう。

ウエストランド井口さんには「先輩があんなに新潟の人たちに擦り寄るなんて…」と引かれていたが、地方民はああいうのが1番嬉しい。調べてくれるだけで嬉しい。  

特殊な環境の中で各組は暗闇を利用してボケたり音を効果的に使ったりそれぞれ工夫していたが、三拍子が1番見えないことを意識させなかった感じがする。何回も見ていて光景をイメージしやすかったせいか、2人の技術力のせいかは分からない。両方かもしれない。とにかくおもしろかった。
やっぱり三拍子の漫才は大好きだなぁと思った。

エンディングで明かされたが久保さんは真っ暗闇で歩き回って高倉さんの側を離れて不安にさせていたらしい。お茶目。

とても楽しいライブで主催者の思惑通り元気になって会場を後にすることができた。
そう言えば、東京のお笑いライブにはあんなに人がいるのに白杖をついている人は見たことがないなと帰り際に思った。やはり行きにくいのだろうか。


夕飯も母と食べて自分用のお土産をいくつか買って上りの新幹線に乗る。

やはり妙な感覚である。
以前は帰りの新幹線は少し憂鬱だった。待っているのはつまらない日常。帰宅して部屋に入った瞬間の現実世界に戻ってきたような空虚さと言ったら。

だが今は帰っても娯楽が待っている。来週もいくつかのお笑いライブに行く。
仕事は最近大変だが、それを忘れさせてくれるくらい楽しいものを幾らでも見に行くことができる。

そりゃあ、顔つきも変わるさ。

今日は本当に良い一日だった。明日からも少しだけ元気でいられそうです。

ありがとう。

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