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おめでたいことが重なった木曜日

2023年11月9日木曜日は感情の許容量を超えるくらい嬉しいことが重なる日だった。
あんなに泣いたのはいつぶりだろう。


きつね日和準々決勝進出

きつね日和は昨年M-1の3回戦で誰よりも滑ったことでネットで話題になった。
エアコンの音が聞こえるほど客の笑い声が無い中でも全力でやり切った2人。2人の人柄も愛され、その一生懸命さに勇気をもらう人も現れた。今年も多くの人たちが応援していた。

今年の1回戦では本人たちが怯えるくらいにウケ、2回戦もおいなりのメガネが綺麗な弧を描いて飛び無事合格。
さぁ、3回戦は…?


11月7日火曜日。きつね日和はM-1グランプリ3回戦に出場し、出番終わりに意気消沈していた。
絶対に落ちたと確信していたらしい。

M-1グランプリは漫才の大会である。
修復不可能なほどネタを飛ばしたのか、笑えないくらい噛んだのか、何をやってもハマらなくて滑ったのか(去年のように)…。
意気消沈していた原因はそのどれでもない。

おいなりのメガネがうまく飛ばなかったから。

およそ漫才師の悩みとは思えないが、「メガネがうまく飛ばなかったから」という理由で落ち込んでいる2人のラジオを聞いて笑ってしまっファンである私も大変心を痛めていた。

ダメかもしれないが受かっていてほしいと願いつつ、11月9日18時、結果発表の時を待つ。

受かってるじゃないか!!

2人の話を聞いて絶対にダメだと思っていたので「きつね日和」の5文字を見つけた時本当に驚き、少しだけ目に涙が滲んだ。

メガネがうまく飛ばなくても受かったと言うことは、漫才そのものが評価されたと言うことだと思う。2人の真っ直ぐな努力が実りつつあることが何より嬉しい。

本日公開された3回戦の動画。
確かにメガネは微妙だが、漫才はやっぱりおもしろい。
このまま頑張って!!!

メガネがうまく飛んだ1回戦。

にっぽんワチャチャ武道館ライブ開催決定

今年の8月頃にきつね日和経由で知ったアイドルグループにっぽんワチャチャ。

きつね日和準々決勝進出を知った後、歌舞伎町Zepp新宿のワンマンライブを見に行った。

ワチャチャは例の流行病が蔓延し始めた2020年3月にデビュー。「3年で武道館ライブが実現できなければ解散」という約束で一生懸命活動し続けていたが、2023年3月の周年ライブでその目標が達成できなかったことが告げられた。

それでもあと1年だけ続けたいと言うメンバーや運営の意志、そしてまだ見続けたいと言うファンの応援のもと約束の期限を1年延長

それまで以上に力を尽くして目標に向かって頑張って来た。
同時に目の前の観客を楽しませることをとても大切にしてくれている。

この日のライブも最初からずっと楽しくて、見ているだけで笑顔になってしまった。
どの楽曲も盛り上がり全身で楽しんだ。コールがある曲では全力で大声を出すあまり喉が終わった。

(※ワチャチャは基本的に全編写真や動画の撮影が可能)

ライブを目一杯楽しませてもらいアンコールのラスト一曲という時、急にステージ上に映像が流れ始めた。

今までのワチャチャの活動が数々の写真と共に映し出される。メンバーは何も知らされてなかったようで驚き、静かに画面を見つめる。
最後に何もない真っ黒な画面が数秒間続き、徐々に大きくなる音がピークに達した瞬間、文章が表示された。

2025.03.31
日本武道館LIVE
開催決定

泣き崩れるメンバー、抱き合って喜ぶファンの人たち、歓声に包まれる会場。
私も画面を見た瞬間に声が出てしまうくらいの号泣。メンバーや運営のいっPさんの話を聞き、更に涙が溢れた。

まだワチャチャを知って数ヶ月でライブも何回も足を運んでいるわけではない。それでも本当に嬉しくて感動した。

今までは「武道館を目指すアイドル」だったが、
これからは「武道館に行くアイドル」になったにっぽんワチャチャ。(ワチャチャの遠藤Nozomiさん談)

どんどんファンを増やして、満員の武道館で思いっきり歌って欲しい。
私も満員に貢献するために頑張って友達10人作り…たい。


この日のZeppは会場に入りきらないほど人が集まり、ライブ中に「もうちょっと前に詰めて後ろの人を入れてあげて。」とアナウンスが出るほどだった。

メンバーのうち3人が「Zepp埋め隊」というトリオを組んで様々なライブやイベントに出演しチケットを手売りしたり、残りのメンバーも配信に力を入れて新しいファンを開拓して行った努力が実ったからだと思う。

ワチャチャは最初の頃、観客が3人しかいないライブで歌ったこともあるらしい。「あんなアイドル売れるわけがない」と悪口を言われたり、運営のいっPさんの名刺が捨てられていたこともあったとか。

そういったことも乗り越えて、腐らずに前を向いて一生懸命頑張って、「あと1年」という短い期限の中で精一杯やり続けた。
その結果、Zeppを埋め尽くすほどの観客は集まり、武道館ライブ開催という目標も叶った。

泣いちゃう。

「キミとクエスト」の歌詞を思い出すだけで泣いちゃう。

“夢が夢でなくなったとき
どんな景色が見えるだろう
届かない掴めない
嘘だと証明しよう”

キミとクエストより

「あと1年」という期限付きの中で活動していくのは肉体的にも精神的にもとても大変だったと思う。

それでも目の前の観客を楽しませ、決してオタク達に無理をさせないようにしているところがワチャチャのすごさ。

以前noteにも書いたがメンバーの鈴木Mobちゃんは大阪Zeppの最後に「無理に応援しなくていいんだよ。」と優しく語りかけた。
今回も遠藤Nozomiさんは「本気で武道館目指してるけど、あんまり言ってるとみんなが心から楽しめなくなるからZeppは肩の力を抜いてやってきた。」と言っていた。

応援しているとどうしてもつらくなってしまうことがあるが、ワチャチャはそうならないようにメンバーも運営も気をつけてくれている感じがする。
ファンをとても大切にしてくれる。

以前、きつね日和の松本さんが「推しになる基準」について語ったときに「お菓子に例えるとアイドルで言えば楽曲、お笑いで言えばネタは包装紙。中身の人間性を大事にしないと長続きしない。」と言っていた。

ワチャチャやきつね日和も歌や漫才が良いことはもちろんだけど、2組の人間性に惹かれてファンになった人はきっと多いと思う。私もその1人。
この2組は追っていてもつらいことがないので長続きしそう。

[追記]


↑NozomiさんがZepp新宿ライブの翌日に配信したツイキャスアーカイブ。
ライブ裏話の後に武道館ライブを目標にした理由が語られる。
ワチャチャの前に所属していたアイドルグループ時代にNozomiさんを応援していた人達に届きますように。


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