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人は妄想の天才

今回のテーマは『人は妄想の天才』というテーマでお話したいと思います。僕がよく使っている単語で、自分フィルターっていう物があります。
人は生きてきた経験からフィルターを形成してるんですが、そのフィルターが良くも悪くも『こういう場合はこうに違いない』みたいな
過去の経験から”半自動的に物事を判断する”ためにそのフィルターを使っています。そのフィルターがねうまく作動しなかったときに、過度な一般化やレッテル・決めつけで行動判断してしまうことがあります。できればそんな決めつけは無くして、俯瞰的に物事を捉えれるようになった方がいいよねっていうテーマの会になります。

客観的もしくは俯瞰的に物事を見ようと努力しない限り、どうしても今までの経験が自分フィルターで物事を見てしまいそれが認知の歪みに繋がります。

僕の経験談ですが先月まで勤めていた会社での経験です。
もう何年も前の話になるんですけれども古着担当していたときに、当時はまだまだ円高で海外から物を仕入れてお店で物を売るとめちゃくちゃ利益が出た時代があるんですね。

例えば天然石のブレスレットだったら100円で仕入れて3000円で売れるみたいなそんな時期があったんですよ。だったらやった方がいいよねっていうのは普通だったらわかると思うんですけども、なかなかうちの会社は難しくてですね。店舗全体に足並みが揃わないと駄目とか色々な足枷があって、仕入れに行けなかったんですね。なので会社の上司に僕が海外旅行に行くタイミングで仕入れの許可だけくださいと伝えました。
せっかく海外旅行に行くんだったら会社の為になるようにと思って申し出たんでが、そこで社長が認知の歪みが発動するわけですね。決め付けで、僕が海外旅行に行きたいから、旅費をタダにする為にそんなこと言ってるんじゃないかっていう様なことを言い出したみたいなんですね。

まず僕はそんなことを言ってないですし、結果的には仕入れしたんですけれども、もちろん後に交通費は請求することはしませんでした。

そのとき僕が思ったのはきっと社長は周りの人にそういった態度をとられてきたのかーとか、過去の経験からそう考えるのかなんて思いました。

人を疑う人生であれば、何かちょっと寂しい人生だなって思いました。

おそらくは普通の社員が自分のお金を使って会社のために仕入れに行くなんて社員は今まで出てこなかったのでしょう。社長としては足りない情報を、そんな会社の為に自分の金を使う社員がいるわけが無いという思い込みから裏があるに違いないという判断になったんでしょう。

こういったデータにない部分を脳が勝手に埋めようとして起きるのが、認知の歪みです。

これは何も珍しいことではありません。

最近ですね『映画館で席を変わるのか変わらないのか論争』っていうのがTwitterで話題になりました。映画館での席でカップルに声をかけられて、席をズレるのかズレないのかっていう論争ですね。
変わらない派から言わせれば、
・本当に大事なデートだったら予約するべき
・思いつきで映画館を見に行くのは間違っている
だとかっていう意見があったり、席を変わる派の意見としては
席が悪くならないのだったら別に変わってもいいんじゃないかなっていう意見もあります。
一つ横にずれるのとかって大して変わらないじゃないすか。見やすいようにと思って真ん中付近を取っていたのに、端に移動してくれっていうのは違うと思うんですけれども席を一つぐらいずれるのって大差無いですよね。

そのカップルも隣同士で座りたいだろうから代わってあげるっていうのが僕の意見です。

席を変わらない派の意見を聞いて変だと思いましたか?
・本当に大事なデートだったら予約するべき
・思いつきで映画館を見に行くのは間違っている
これもう既に認知の歪みが入っていて、データ不足を勝手に妄想してるんですね。

要約するべきという意見も。もしかしたら、そのカップルは予約をしようと思ってたかもしれないですよね。なんだったら予約していた日にちを間違えたとかで、たまたまチケットが取れなかっただけなのかもしれない。
思いつきで映画館を見に行くのは間違ってるっていう意見もそうですよね。
もしかしたらですね彼氏の方が彼女と初デートでウキウキして映画館に来たことがないもんだから、予約をできるってことすら知らなかったのかもしれないです。

こういったカップル側の情報が足りないにも関わらず、決めつけでデータにない部分を埋め埋め合わせして脳が勝手に妄想してだったらこうするべきだみたいな意見は、うちの昔の社長の旅費をタダにしようとしたという決めつけと一緒です。
こういった決めつけ型の考えの方は色々なことにイライラしてると思うんですよね。なんであいつはこうなんだとか。なんで〇〇はこれができないんだみたいな。
決めつけとレッテルで生きてる限り、その人はイライラがずっと収まらない状況なんだと思います。その状況下でずっと生きてかなきゃいけないなと思うと苦しいですよね。生きてることが幸せって感じられてるのかな?なんておせっかいを考えてしまいます。

レッテルを貼らない生き方には『思いやり』が必要なんじゃないかなと思います。ちょっとした他人のミスとか、想定外の͡事が起こったとしても、悪く捉えるのではなく、良く捉える。物事ってのは一つの面ではないので、多面的に捉えるっていうことですね。

肝心なのは先ほどの例えの”映画館のカップル”がどんな事情でその席を代わってほしいのかは正直どうでもいいと思うんですよね。そのカップルの素行とかも本当はどうでもよくて、結果代わってあげることによってカップルが隣同士で楽しく映画を見れることは事実なので、そこを席を代わってあげられる思いやりとか寛容さが持てるかどうかなんじゃないかなと思います。
もちろんですね僕も真ん中の席を取っていたのに、ハジてくれぐらいはそんなもの寛容に変わってあげれば良いんじゃないかななんて思います。

無駄に怒ることで、そのパワーを使っちゃう方がなんかもったいないような気がします。

というわけで今回は『人は妄想の天才』というテーマでお話させていただきました。自分フィルター(過去の経験)っていうのはすごく濃いので、決め付けで物事を話さない。
あなたが決め付けてると指摘されることがあった場合は、自分を振り返って注意してみることが必要なんじゃないかなと思います。

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