FX口座による、なんちゃって外貨預金について


■はじめに

突然ですが、、
自分はポートフォリオの一部を外貨で運用しています。

ドルやユーロといったメジャー通貨のほか
メキシコペソや南アフリカランドといったマイナー通貨も
投資対象としています。

日本円を基準にしてみると
他国の通貨の方が、名目金利、実質金利、共に高い場合が多くあって
その金利差を細々と稼げればいいなと思い運用を続けています。

今回の記事では、
自分が実践している外貨の運用方法について書いていきます。

素人の戯言のなので話半分ぐらいに見てもらえれば幸いです。

■外貨の保有方法

まず、結論からですが
以下のブログ
【しょうたろうの医学投資日記】を参考に
日本のFX口座を利用して外貨預金を行っています。

https://shotaro37.com/jpy-to-usd/

詳細はブログをチェックする方がわかりやすいですが、、

ざっくりまとめるなら
外貨を買う方法は
銀行の外貨預金、外貨建てMMFなど
色々な方法があるが、
FX口座でポジションを持つ方法が
金利取得額の面、コスト面、税制面でオススメである、
といった内容です。

FX口座でドル円の買いポジションを持つと
ドルと円の金利差分を
毎日、スワップという形で受け取ることが出来ます。
これを利用して疑似的に外貨預金を行います。
タイトルに[なんちゃって]とつけたのは
実際に外貨を購入するわけではなく、
FX口座による証拠金取引で買いポジションを持つだけだからです。

約1年前、このブログを見て感銘を受けた自分は、
当時契約していたドルの外貨建てMMFをすべて解約し、
その分をFX口座で外貨運用するようになり、、
今に至ります。

ブログは2023年2月14日に書かれたものなので
念のため、2024年4月6日時点でも
金利差をスワップで貰えるかチェックしてみました。

スワップの受け取り額は、
以下画像の情報を元にSBI証券のFX口座における
ドル円を参考にします。

参考サイト
https://www.sbisec.co.jp/ETGate/WPLETmgR001Control?OutSide=on&getFlg=on&burl=search_fx&cat1=fx&cat2=none&dir=info&file=fx_swap.html

画像の数字は、1取引単位(1万通貨)を保有した場合に
1日に貰えるスワップの量となります。

スワップによる年間の想定利回りの計算方法は以下となります。

スワップによる年間の想定利回り=
年間のスワップ量÷外貨の保有額=
(1日のスワップ量×365日)÷(現在の為替レート×通貨保有量)

これに、
ドル円の買いのスワップ量:241円
同時期のドル円レート:151.6円 (2024/4/5の終値)
を入れて計算すると

(241×365)÷(151.6×10000)=5.8%
利回りは、5.8%となります。

現在、
アメリカの政策金利は5.5%、日本の政策金利は0.1%
名目の金利差は5.4%となるので
日米の金利差分は、しっかり貰えることが分かると思います。

ついでにユーロの方も、
金利差分をスワップで貰えるか計算してみます。
ユーロ円の買いのスワップ量:210円
現在のユーロ円レート:164.2円 (2024/4/5の終値)

(210×365)÷(164.2×10000)=4.67%
利回りは、4.67%となりました。

現在、
ユーロ圏の政策金利は4.5%、日本の政策金利は0.1%
名目の金利差は4.4%となります。
こちらも、日本ユーロ間の金利差分は、しっかり貰えていると思います。

このように、FX口座でポジションを持つだけで
スワップという形で金利差分を受け取ることが出来ます。
銀行の外貨預金と比較して、
注文方法や、取引時間も自由度が高い為
外貨預金の手段としてFX口座を利用するというのは
良い手じゃないかと思います。

■レバレッジについて

先ほど挙げた選択肢、
銀行における外貨預金、外貨建てMMFと
FX口座を比較した時
大きな違いとして挙げられるのが
FX口座ではレバレッジを掛けられる、
という点です。

FXと聞くと、
レバレッジがあるから怖い、危険
といった感想を持つ方がいるかもしれません。

その場合は、レバレッジが1倍以下になるように
外貨を購入すれば大丈夫だと思います。

例えば、FX口座に100万円を入金した場合
購入する外貨の量を、100万円以下にすれば
レバレッジは1倍以下となり
どんなに値下がりしたとしても
ロスカットや追証といった事にはなりません。
外貨預金のように現物で購入しているのと条件は同じです。

ちなみにですが、、
自分はレバレッジを掛けて運用しています。
個人的には、ここに、
FX口座で外貨預金を行う面白さがあるとも思っています。

期待リターンがあるなら
レバレッジ倍率を上げた方がパフォーマンスは良くなります。
しかし、短期トレードではないので
レバレッジによりリスクをあげ過ぎてもいけない。

絶妙な塩梅のレバレッジ倍率を、
責任を持って選択する必要があるのですが
この話は少し長くなるのでここでは省きます。

シンプルに外貨預金をしたいだけなら
レバレッジの事なんか考えず1倍以下でいいと思います。

■証券会社の選び方について

口座を選ぶ基準は、主に以下となると思います。

・投資対象とする外貨のスワップ量
・最小取引単位

・スワップ量について
証券会社によって、貰えるスワップ量に違いがあります。
その為、自分が保有したい外貨のスワップを何社か比較して、高い会社を選ぶと良いと思います。

ただ、ドルやユーロ等のメジャー通貨に関しては
どの会社も同じぐらいであることが多いです。

しかも、調べた日のスワップ量に違いがあっても
その差がその先も続くとは限らないので
あまり気にし過ぎてもしょうがないかなーと
個人的には思っています。

ネット検索で、
外貨名(ドル、ユーロなど) スワップ ランキング
などと調べると、各社のスワップ量の比較サイトが出てくるので
それらを参考にしてみてもいいかもしれません。

・最小取引単位について
個人的にはこちらの方が大事だと思います。
なにかと言うと、
外貨を注文する際の最小単位は会社により違いがあるという事です。

例えば、米ドルを注文する場合、
マネックス証券は、最小単位が1000通貨となっていて、
1ドル150円なら最低でも15万円分(150×1000)からの注文となります。

それに対して、
SBI FXトレードでは、最小単位が1通貨となっていて、
最低150円(150×1)から注文できます。

最小単位は小さいに越したことは無いので
基本的には、1通貨から注文できる会社を選ぶのが良いと思います。
資金量が豊富で投資額が大きい人は
あまり気にしなくていいかもしれません。

ちなみに自分は、
外貨預金用のFX口座として、
SBI証券、SBI FXトレード、マネックス証券、松井証券、GMOクリック証券
以上の証券会社を活用しています。

外貨運用を始めた当初は、
購入する外貨ごとに、一番スワップがもらえる会社を調べ、そこで注文する
といった事をやっていた為、口座の数が増えてしまいました。

しかし、最近はそれも面倒になり
なるべくまとめて管理できる方が楽なので
SBI証券、SBI FXトレード
この2つにポジションが集中しています。

■おわりに

以上が、自分が実践している
FX口座を使った、なんちゃって外貨預金の方法です。

ここに書けなかった内容として
外貨の選択方法や資産配分
レバレッジ倍率の決め方
実際の運用成績
などがあるので
また機を見て書いていきたいと思います。

ここまで、読んで頂いた方
ありがとうございました。
<(_ _)>

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