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雑感:横浜市長選挙

 どうも!おはようございますからこんばんわ!まで。

 地味~にバタバタしてました。魚の如くバタついていたわけでは無いですが(笑)。そんなこんなで、今回は先般行われました横浜市長選挙をテーマに書いてみたいと思います。

1.全体像

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(引用: https://www.nhk.or.jp/senkyo2/yokohama/17137/skh49787.html )

 地方自治の選挙を国政(永田町)と紐づけて論じるのは否定な立場ですけど、この結果を見ると人々の投票心理に蠢く気持ちはコロナなんでしょうね。投票率49.05%&これだけの候補者という事を考えると一定数の無党派層の投票行動の根底にある考え方にコロナがあって、あの映像が記憶にある方ならばコロナ対策を猛烈にプッシュされれば自ずと反応しますよねぇ(下記動画)。

 そして衆議院神奈川2区選出の菅首相のお膝元である横浜市長選挙で国政与党系の候補(小此木八郎氏)が負けた&20万票近くの差がついて負けたというのは与党内において衝撃は強いでしょうし、自民党VS他党の構図で一進一退を続ける選挙区の自民党議員からしたら心中複雑な想いがあるでしょうねぇ。

 ここからは気になった部分にフォーカスを当ててみたいと思います。

2.山中竹春氏

 松沢成文氏までの上位5人の中で唯一規模感問わず政治経験が無いのが、今回当選をしました山中竹春氏(以下、山中氏)です。一言で言えばコロナのおかけで勝てたというのが正直な印象です。

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 上記の画像は山中氏の公式ホームページに掲載されていた政策の中から一部を抜粋しました。長過ぎて一部を抜粋しましたが、やはり際立つのはコロナ対策ですね。他は理念として掲げる分には素晴らしいけど実現性の担保するデータはどこからくるのかなぁ?という疑問や、支援をしてもらう代わりに乗っかりました的なメッセージ性しか感じられないIRカジノを含む統合型リゾートの誘致反対,国も推し進めようとしているSDGsや女性活躍等、挙げればキリは無いですが、本来であれば地方自治として尚且つリーダーとして当該自治体の手綱を握りしめる選挙でそこがフォーカスされないままコロナ一辺倒で当選をしたというのが後々化けの皮?金メッキ?がはがれた後にどうなるかという部分ですね。

 横浜市議会のHPを見ると、国政与党系の会派(自由民主党・無所属の会(36人)/公明党(16人))と比べて国政野党系の会派(立憲・国民フォーラム(20人)/日本共産党(9人))の議員数は少ないです。政治経験が無い山中氏がどうやって議会を攻略していくのか?というのは見物ですね。ストレスが溜まって白髪になる可能性を享受できるほどの覚悟がある程の政策なのか?と(詳しくは中田宏著:『政治家の殺し方』をお読みください)

3.小此木八郎氏

 正直言ってただただ無駄死にやんっていうのが印象ですね。そもそも出馬の段階からスタンスがよく分かりませんでした。

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 上記写真は一時ニュースで話題になった神奈川県全域と東京多摩地域で配布しているタウン誌「タウンニュース」での小此木氏と菅氏の対談が意見広告として掲載された際に使われた写真です。この中で次のやり取りがあります。

横浜市が推進してきたIRは取りやめ

 小此木 コロナ禍にあって、日常生活が一変する中で、自分なりに市民の方々の声を感じてきました。完全な終息は不透明で、今後の観光需要の回復も予測が難しく、また、何より横浜市においてはIR誘致に必要な地域の理解、市民の理解が十分に得られておらず、誘致する環境が整っていないことから、今回、横浜へのIR誘致を完全に取りやめることを決断しました。

驚いたが、小此木さん以上の人はいない

 菅衆議院議員(以下菅) 5月の下旬に初めて聞いた時には、正直大変驚き、困惑しました。まあ、決断したらブレない人ですから。ただすぐに、菅内閣を発足時から支え、個人的にも強く信頼している小此木さんが内閣を離れることは極めて痛手ですが、同時に、横浜の顔になれるこれ以上の人はほかにいないと思いました。

 ちょっと何言っているかよく分かりませんね。コロナで一時的に外国人観光客が減っているから、減っているトレンド下において進めるのはどうよという文脈で言っているのならばまだ分からなくはないけど、どう読んでも小此木氏は反対を表明していますよね?。それに対して残念だけど、横浜の顔になれるのは小此木氏だ!という菅総理のこの矛盾。だれがどう見ても変としか思えませんよね。

 このズレがIR賛成の現職と票が割れてしまった。そう読み取るのが妥当なのかもしれませんね。これがもし仮に菅総理のお膝元が横浜市以外だったらもう少し混沌とした可能性は十分にあったとは思いますが、菅総理のお膝元&コロナ対策の際立つ不手際と不満のトリプルパンチで負けたという感じでしょうか。

4.おまけ(わりと善戦した田中康夫氏)

 最後に私が密かに注目していた田中康夫氏についてまとめて筆を置きたいと思います。1.で引用した開票結果を見ても、全体の4番手で現職の林氏に0.数%差とひけをとらない数字となりました。

 コロナ・IR・永田町,この3つのキーワードが横浜市長選挙を跳梁跋扈する中で、田中康夫氏はあえてコロナ・IRを前面に出さないアピールのされかたをしていました(下記画像参照)。このアピールの仕方は菅総理のお膝元という性格がついてしまった今回の横浜市長選挙においてはあまりプラスに響くアピールの仕方ではないのかもしれませんが、地方自治本来のあり方を教えてくれる中身だと私は思いました。昨日付の日刊スポーツの記事で、何よりうれしかったのは『立候補してくれてありがとう』という言葉をいただいたのは、今までの選挙の中でも今回が初めてと言っていて、今回の横浜市長選挙がいかに異例づくめの選挙だったかがよく分かるのと同時に、田中康夫氏の今回の出馬は敗れはしたものの地方自治の矜持を示す上では価値ある出馬だと私は思いました。

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