見出し画像

このごろ体調がいまひとつよくない。ねむい。過眠傾向にある。
気力もない。無気力なので、今更、気力もクソもないのだが、バイトにおいて最低限やらないといけないことも…やってませんね、掃除とか…
「やる気がまるでなくなってきたんですけど、死ぬんですかね、わたし?」などと店主に言い放ち、だまって掃除機をかける店主。寛容です。

さて、
スピッツの新曲「美しい鰭(ひれ)」、コナンの映画の主題歌だそうですね。
わたしの人生からスピッツは外せないので、MVも拝見しました。
上白石さんが”楓“という役名で出演されていました、一定の年齢以上の方なら「楓」はスピッツの中でもかなり有名な曲だとご存知かと思います。

楓、昔、わたしも源氏名で使わせて頂いたことがあります。
(どうぞ失笑するところです)

※基本は本名でやっていました、バカなので仮名だとボーイさんに呼ばれても自分と気付かない。

27才頃、30才すぎと、それぞれ1年くらいずつキャバクラをやりました。
他にやれる仕事がなかったので、適性があると1度も思わなかったのに、もう業界的に厳しい年齢でもあったのに、気づいたら計2年以上はやっていたわけです、謎。

さらなる謎ですが、ホスラブ(水商売における2chのようなもの)に「顔がデカい」と名指しで書かれてしまうようなわたしでも働くことのできる、案外懐の広い職なのです。
その辺の繁華街の適当なキャバクラに行ったことのある方なら分かるでしょうか(当たり前ですが高級店は話が全く違います)、色んなジャンルの嬢がいます。
他人のことをとやかく言うものではないですが、それこそ18才の嬢もいれば、永遠の28才の明らかに35才くらいの嬢(このケースは客を持っているベテラン)もいたりもします。また、容姿や体型(顔の大小さえ)も様々、ポジティブに捉えれば、よりどりみどり!

“よりどりみどり”ってなんかかわいい言葉だな。

自分に無縁と思っていた水商売をはじめることになったキッカケは、人生がグチャグチャになっているとき、新居探しにお世話になった不動産屋さんでした。

背中いっぱいにデカい虎の入れ墨を入れて、大金をかけてレーザー除去している途中の不動産屋さんでした。
もちろん実物を見たわけではないです。
不動産屋さんは、G-SHOCKに半分隠れた、わたしの手首にある1円玉に収まるサイズの入れ墨に気付き、内見に行く車中、その話題になりました。不動産屋さんは、今は透けるのも嫌だそうで、夏でも長袖Tシャツを着て、その上にYシャツを着るそうです。

無事、新居が決まったものの、いつでもお金のないわたしは「なんかやれる仕事があれば…ないよなあ〜」みたいなことを言い、「紹介できるよ〜」と不動産屋さんに簡単に言われ、あれよあれよと数日後には西葛西のスナックにいました。

結論、スナック、水商売中、1番向いてませんでした。
まず、カラオケ必須(ワレ、苦手だし昔の曲も流行りの曲もわからないし、何よりクソ音痴)、年齢層がかなり高いのでお客かなり高圧的(初心者すぎて接客最低だったせいでもあるが)、嬢の年齢層もかなり高い(婆もいますね)ので怖い。
そのとき、ゴールデンボンバーさんの「女々しくて」が流行っていまして、いろんなオジ達があまりに代わる代わるカラオケで歌うので、1日に何度も聴きました。
テレビを一切観ていなかったわたしは、演歌歌手によるマツケンサンバみたいな陽気な歌がヤバいくらい流行っているんだなあ〜へぇ〜と思っていました。
数ヶ月後、実家に帰ってテレビを観た時に、なにもかも間違っていたことを知ることになります。


スナックはすぐ飛びました。

しかし、ひとつ分かりました。
水商売、もしやわたしでも大丈夫っぽい??

そんなこんなで、職務経歴書にかけないお仕事キャバクラ編がスタートしたのでした。
“楓”時代の話に辿り着けなかった…まあ、いっか。また、いつか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?