【注意：人によっては不快極まりない下ネタと感じるかもしれません】

大昔のこと、ニートを残念ながら卒業して仕事をはじめた
半年後くらいでしょうか、崩壊した阿部寛さんに麒麟の田村さんをかぶせたような感じの、同じ課の同じ係の先輩がよく食事に誘ってくれるようになりました
何にでも「おそらく」って前置きをしておくに越したことはないと教えてくれた人間でした…常にメチャ腰が低い…とてつもない保身…いい人でした

横浜に出かけようと誘われました
“これはデートかあ、なんか厄介な事態になりそうだけど、嫌いではないし、デートというデート久しくしてないし”と行くことにした
そして、たのしくデートをした、それで終電を逃した、まあ、ありますよね

真夜中の桜木町をひたすらうろうろしながら話した
座ろっか？ってなったけど、そういう人間共を排除するためか何処にもベンチはなかった、やむなく小雨後のじっとり湿った芝生に座ることになった
湿った芝生でケツが完全に濡れて不快だった、隣でゲイカップルが今にも始まりそうなくらい仲睦まじくしていた
相手が緊張しているのがわかった、周囲の状況や自分たちのケツ事情もわからないくらい緊張していた、結論、告白して頂いた

状況は置いておき、ちゃんと告白して頂いたのは人生において初めてだったのでありがたかったし、うれしかった
とても真面目なんだろうと思った
しかし、職場で毎日おもいっきり顔を合わす存在なので、それどうなん？と思って「考えます」と言った

まあ、付き合っちゃいますよね、ありますよね

〜ここから話が一時的に彼の股間事情になります〜

のちに発覚した
彼はカントン包茎（性交渉ができない保険適用のやつ）だった
彼はなんとカントン包茎が性交渉できないってことも知らなかった、ていうか人生でカントン包茎を気にしたことがないようだった、驚きだ
はじめてカントン包茎を目撃したわたしはびっくりするとともに、へぇ〜！！！おもしろ〜！！！（口には出してない）って感心してしまった

これは普通じゃないのか〜とようやく理解した彼は、今更「仕上がりが違うから、なんとかかんとか」とか意味わかんないこと言って、高いお金を払って、タートルネックの広告でお馴染みの上◯クリニックに行った
翌日から普通に生活できますって言われたんだろうか、翌日ちゃんと仕事に来ていた
が、歩き方がゴリラそのものだった、マジでゴリラだった！これは見た瞬間にウケてしまった
そしてしばらくして、大出血してすごすご早退していった（黒いズボンでよかったよね、ねっ）
そして、別の場所にある上◯クリニックに行って修正してもらったらしい

結局、1年くらいゴリラみたな歩き方を続けていた（それって大失敗されたんじゃね？）
愉快な1年だった（ごめんね）

〜股間の話、終わります〜

同棲することになった
ので彼が上司に報告していた
そうして、なぜかわたしの方が異動させられた
なんで？女だから？狂ってるから？（このとき、すでに職場で無断欠勤など異常人間の行動をとっていた）

たぶんドラフト会議で異常人間だからどこの部署からも拒否されたんだろう…事務職で採用されているのに、いつの間にか保育士さん方と同じ仕事をすることになっていた…オイ聞いたことないぞ…
子どもは得意でない、正直、苦手であると言ったほうが…

異動初日から、騒がしい小学生の大群の前で絵本の読み聞かせをさせられた
斬新な拷問である、なにもかも初体験ですよね、すぐに頭壊れちゃいますよね

すぐにはじめての休職をすることになった
ほんとうに何もできなくなってしまった、ひたすら寝ていた、いつまでも寝ていた
たまに食材の買い物に行こうものの家は駅遠の物件、自転車が必須だった、でも自転車を漕ぐことも出来なくなっていた、なんでかわからないけどペダルが重すぎるのだ、涙が止まらない、よろよろ自転車を押して帰った

結局、頭の問題は改善するどころか悪化の一途をたどった

ただひとつ、その頃、たのしいことがあった

彼のパソコンのデスクトップに“包茎病院”ってファイルがあるのを発見した
即開いた、ガッサガサのVHSの画質、看護師役はどうみても普通のお母さん
問い詰めると、どうもお金を払って買ったらしい

何もかも理解できなかった、今でも思い出して笑ってしまう
まずそのとんでもない品質を買うか？包み隠さずデスクトップに置くか？包み隠さず？包茎病院ってどんなタイトルだよ？包茎の自覚なかったんじゃなかったでしたっけ？え、これ、あなた、使えるの？？
止まらない疑問…

生きるって色々ありますよねえ！！
まあ、ありますよね！

しかし、そんなたのしいことがあったにもかかわらず、わたしの頭はやはり改善しないのであった

※雑な締め方すみません、カントン包茎の方がんばってください