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MyStory①〜ピアニストになりたい!夢を叶えたい気持ちが強くなるほど大きくなる苦悩〜

こんにちは、ヴォンドラ高橋若菜です^^

今、私がピアノの先生、習い事の先生のために主宰する長期講座は、2期目に入り、おかげさまで今期はたくさんの先生方に参加していただいております!

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こちらの3ヶ月講座は完全オンライン!南は九州、北は東北、日本全国から!そして、海外在住の先生も参加されています。住んでいるところ関係なく、どこからでもオンラインで参加できるというのがオンラインの素晴らしさですね!!

ステキな先生ばかりで、1回何時間もの講座があっという間に過ぎ、(講義の後、「頭の中沸騰しています!」というコメントもいただきます。笑)

2期のクローズドなFBグループでは、毎日続々と嬉しいご報告が届きます^^ 始まってまだ1ヶ月くらいなのに変化がすごいです!!

コロナウィルスの影響でお教室の先生方は、対面レッスンができなくなり、突然、教室のオンライン化を必然的に求められました。

コロナが収束したら、教室のオンライン化は必要じゃなくなるのか?

コロナの影響によって一気に進んだオンライン化ですが、マイクロソフトのCEOであるサティア・ナデラ氏は

Covid-19は私たちの仕事と生活のあらゆる側面に影響を与え、この2か月間で2年分のデジタルトランスフォーメーションが見られた。

と言っているそうで、数年かかると言われていたことがこの2ヶ月で急速に変化したように感じます。コロナ収束後はコロナ前のように完全には戻らず、さらにオンライン化は進む可能性があります。

これは、私たちお教室の先生も大いに関係することです。

さて、

ピアニスト、ピアノ教室主宰者、ピアノ指導者、コンサルタントと、様々な顔を持つ私ですが、

今日から3回に渡って、私がこれまで歩んできたマイストーリーをこちらのnoteでご紹介したいと思います!

※一部は、私の電子書籍「今すぐ始められるオンラインレッスン入門」から抜粋したものです。

今日のMyStory第1話は、ピアニストになる夢を大きく描き始めた高校時代から、18歳で渡欧して恩師との運命的な出会いまでのストーリーです!

それでは、今日のMyStoryのスタート!!

高校生の苦悩

 

 高校受験で、進路を決める時、これからの自分のピアノ人生について真剣に考えるようになりました。進学校にしようか、またはここで音楽の道を志すことを決めて、高校から専門的に音楽が学べる音楽科のある高校に進学しようか。 

「3歳からずっと続けてきたピアノを極めてみたい」という思いが強かったので、音楽科のある高校の受験を決めました。

 その当時、仲の良かった中学校の同級生には、「この歳で自分がしたいことが分かっていて羨ましい」とも言われました。

 しかし、高校では、どんどん演奏する曲が難しくなり、それと共に自分の弾き方に悩むようになりました。長時間練習しようとすると手や腕が痛くなってきて、長時間の練習ができない。テクニック的に難しいところは、何千回、何万回練習したって、手や腕が痛くなるばかりで、一向に弾けるようにはならないのです。

 当時師事していた先生には、「体に力が入っている」「肘に力が入っている」「もっと体を楽にして」と、レッスンで熱心に向き合ってくださいました。

 「体の余計な部分に入っている力を抜きたい!」自分でも、脱力できていないのは苦しいほど分かっているのです。

 でも、全身の体の力を抜いたら、鍵盤を押す力さえもなくなってしまいます。先生も力を尽くしてくださいましたが、一向に良くなりませんでした。

 次第に、

「私は、本当にピアニストになれるのだろうか」「ピアノの道は諦めるべきではないか」

と不安を抱くようになったのです。
 
 ショパンのエチュードのような超絶技巧な曲を弾くのに、最後までたどり着けるかどうかいつも不安でした。途中で手が痛くなってきてしまって、「ここはこんな風に弾きたい」「こんな音色で弾けたら」と思っても、途中から自分ではコントロールができなくなってしまうのです。
 高校の演奏試験の曲を先生と相談して選曲するときも、弾きたい曲、挑戦してみたい曲があっても、「この曲は、脱力ができていないと弾けない」という理由で、選択できない曲もありました。

 プロのピアニストは、少なくとも一時間以上のリサイタルプログラムを用意し、演奏します。

「難しい曲を一曲弾ききることもできない私が、ピアニストになんてなれるはずがない」

と考えるように・・・

思い切って18歳で渡欧

 
 高校卒業後の大学進学先を考え始めた時、日本の音楽大学に行っても、また同じように「弾き方が悪い」「体に力が入っている」と言われ、弾き方に悩んで4年間を過ごし、「結局ピアニストになる夢を諦めることになるかもしれない」と漠然とした不安にとらわれるようになったのです。

「このまま日本にいても何も変わらない! それだったら、思い切ってヨーロッパに留学したい!」

「クラシック音楽のルーツである本場ヨーロッパに住んで、その中に身を置き、その土地の歴史、言語を学び、そこに住む人々と交流し、文化に触れ、偉大な作曲家たちの息吹を感じたい。」

「弾き方についての悩みを解決できず、もしピアニストの夢を諦めることになっても、環境を変えることによって、言語、文化、生活スタイルが全く違う知らない世界に飛び込んだら、人間的成長を遂げられるかもしれない。」

 と考えました。


恩師との運命的な出会い

 

 高校卒業後は、日本の大学には進学せず、クロアチアの音楽院に留学しました。そこで、運命的な恩師との出会いが待っていたのです。ヨーロッパでは、新学期が十月に始まります。18歳の秋、緊張と不安、どんなことが待っているのだろうという楽しみな気持ち、言葉では表現できないような感情が入り混じっていました。

 幸運にも、入学した音楽院で、声楽科の教授のアシスタントとして働いていた日本人女性がいました。私よりも二十歳くらい年上の女性で、私が日本に完全帰国するまでの11年間、大変お世話になった方です。この方がいなかったら、一大決心をして留学を決めたものの、途中でホームシックに負け、日本に逃げ帰っていたでしょう。
 
 音楽院がある街に着いた晩、この女性から私の恩師となるマリーナ女史の話を聞くことができました。

「ピアノってこんなにも歌えるのか。」
「レガートが本当に声のよう。」
「あんなピアノを聴いたことない」

 と、彼女が初めてマリーナ女史のピアノを聴いた時のことを話してくれました。お人柄についても、「どの弟子に対しても、愛情深く育て、母親のような方」と。
 私は、その話を聴いて、翌日マリーナ女史の門下生になりたいと大学に申し込みました。門下生の定員は、すでにいっぱいだったようでしたが、なんとか大学側が交渉してくださり、無事に門下生になることができました。


本物に触れるということ

 

 このピアノが歌うマリーナ女史の奏法は、フランツ・リストから受け継がれてきました。リストといえば、その当時、驚異的な奏法で常にセンセーションを巻き起こしたと語り継がれている演奏家でもあった作曲家です。
 後半生は、作曲と教育を中心とする道を歩んだと言われ、私の恩師マリーナ女史の師であったプレシチェーエヴァ女史が、リストの晩年に弟子だったアレクサンドル・ジロティから薫陶を受けました。
 系図は次のようになります。

【師承系図】 

 フランツ・リスト
     ↓
 アレクサンドル・ジロティ
     ↓
 ニナ・ギョルギエヴナ・プレシェエヴァ
     ↓
 マリーナ・アンボカーゼ(私の恩師)
     ↓   
     私 

 いよいよ、マリーナ女史とのはじめてのレッスン!

「あなた体がかたいわね」
「弾き方が悪い」
「そんな弾き方じゃ、私の門下生にはなれないわ」

 と言われて、入門できなかったらどうしよう・・・という不安な気持ちで一杯でした。レッスンでは、私が恐れていた言葉は一切なく、温かく門下生として迎えてくださいました。
 
 マリーナ女史のレッスンを受け始めて、驚くことにすぐに変化を感じることができました。「力を抜いて」「体を楽にして」という言葉は一切使わず、まるで、はじめてピアノを弾き始める子どもを教えるように、手の形、指のどの部分で打鍵するのか、腕のどこの筋肉を使って弾くのかを丁寧に一から教えてくださったのです。

 マリーナ女史とのレッスンは、週に2回。本当に熱心に私と向き合って、毎回レッスンしてくださいました。1回目のレッスンを受けて、家に帰って練習方法を試してみると、3日後には、自分の音色が変化していることに気づくことができたのです。

「もしかしたら、ピアニストの夢が叶うかもしれない!」

と、再び希望を持てた瞬間でした。

 その後、9年間マリーナ女史のもとで研鑽を積むことになりましたが、偉大な作曲家リストから受け継がれてきた奏法を教える誇り、どんなにできの悪い生徒でも、一度門下生になったら、最後まで育て上げるという責任感、包み込むような深い愛情、言葉では言い表せないような、何かどっしりとしたものを常に感じました。ホンモノに触れるということは、こういうことなのかと。

今日のMyStoryはここまで!

明日は、11年のクロアチアでの研鑽を終えて日本へ完全帰国・・・帰国後のお話を第2話でしていきます。

お楽しみに^^


このMyStory第1話は、私の電子書籍「今すぐ始められるオンラインレッスン入門」から抜粋したものです。

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