舞台『シラノ・ド・ベルジュラック』公演関係者の新型コロナウィルス陽性を受け、25日からの大阪公演が中止になりました。

稽古期間中から、この様な事態があり得る事は覚悟していました。
あちこちで公演中止の知らせを聞くにつけ、遣り切れない思いもありましたが、それでも前を向き、一層の緊張感を持ち、カンパニー一同一丸となって進んで参りました。

悔しく、残念な思いはありますが、それ以上に感染が確認された方のお気持ちを思うと胸が苦しくなります。
自分も経験した事なので、その思いは一際強くあります。
感染された方の快復を、心より願っています。

そして何より、公演を楽しみにしてくださっていた皆さまに、作品をご覧頂けない事は、大きな心残りであります。

それでもPV含め18回の東京公演を実現出来たこと、このカンパニーの皆さんと共に過ごした時間は、何より大切なものですし、心から誇りに思います。本当に素敵なカンパニーでした。

大阪公演の中止が残念なのは言うまでもありませんが、個人的には悔いはありません。こういう事態はいつでもあり得るという事は常に頭にありましたので、毎回「これが最後かもしれない」という思いで舞台に立っていました。
皆んなも同じ気持ちだったのではないかと思います。
ひとつだけ後悔があるとすれば、スタッフ・キャストの皆さんに、ちゃんとお別れの挨拶が出来ていないこと、です。
「じゃ、大阪でー♪」なんて感じで別れてしまったのと、今回どなたとも連絡先の交換をしていないので、改めてお礼を伝える術が無いのです…。

どんな形ででも、再会出来る様に願っています。

そして、もし叶うならばいつの日にか、またこの作品をご覧頂ける機会に恵まれる様、願っています。

東京公演にご来場頂きました皆さま。
大阪公演にご来場を予定されていた皆さま。
応援頂いた皆さま。
気に掛けてくださった皆さま。
心から感謝を申し上げます。
ありがとうございました。

東京公演、楽屋エリア掲示板の星取り表。
一言メッセージ、最後は…クリスチャンから!?
結果的にこの回の公演が〝大千穐楽〟となりましたが、改めて読み返すとジワっとくるものがあります。