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美意識を強固に持ったメンバーに囲まれるLIGという空間(入社10ヶ月の編集/広報からの視点)

こんにちは、たびちんです。

株式会社LIGに入って、早くも10ヶ月が過ぎようとしています。入社前にLIGに持っていたイメージと、現在の認識がいい意味でかけ離れてきました。今見えているLIGが、どんな姿なのか自分の中でも整理していくために書いていきます。LIGの概要をご存知の方は、真ん中ぐらいから流し読みすると良いです。

まずは、あらためて自己紹介を。11月から社員として株式会社LIGで働いています、若旅多喜恵(わかたび たきえ)といいます。「たびちん」というあだ名で普段呼ばれています。業務内容としては、オウンドメディアのLIGブログの編集や関連するライティングで9割ぐらい。残り1割はプレスリリースや取材対応などのいわゆる広報業務です。

さらにバックグラウンドを言えば、現在32歳で、現在7社目。2010年に大学を卒業後、さまざまな業界業種業態で働き、さまざまなことを学んできました(この記事の冒頭で箇条書きにしてます。)。 深夜や朝までといった働き方をしたこともありますし、身体が先に参ってしまって実は生理が止まらなくなったこともあります。あまりに精神的に追い詰められて働けなくなったし、電車に乗るのも怖くなったこともあります。そういった経緯から、人を精神的にも体力的にも使い潰すような企業を憎んでいます。一方で、みんな悪気がないんだということも、これまでの企業で学んできました。悪気がないから、そして直接の対話がないから、わからないんです。どこをどう困っているのかを掬い上げる装置がない。だから個人としては、発言・発信することと、自衛が何よりも大事だと学んできました。ここらへん長くなっちゃうのでまた別の機会にでも。

まあ、そんな人間が、今LIGに入って幸せな理由をお伝えしたいのです。人生、そう地獄ばかりじゃない。でも完全なユートピアなんてない。実際、生存バイアスみたいなものもあると思います。7社目だからこそ視野が狭まって比較しすぎている可能性もある。憎みつつも、自分がブラック企業慣れしちゃっているのかもしれない。全員にとって正解でピッタリくる企業なんてひとつもない。だけど、だからこそ、私に合っていると思う理由をまとめておきたいなと思いました。

加えて、株式会社LIGの全体像が伝えきれてない気がするので、概要を私の主観モリモリでご紹介していきます。

LIGブログって実際なんなんですか?

自己紹介の冒頭にて、LIGブログの編集、とざっくり書きましたが、そもそもLIGブログって……?という人も実は多いように思います。知っていても、LIGブログが網羅している範囲というのは、一見しただけではとても分かりづらいです(リニューアル後さらに見やすくなったのですが、とはいえ範囲が広いのです)。株式会社LIGのオウンドメディアといいましたが、コーポレートサイトがまるっとブログになっている構造。そしてただのオウンドメディアという語句でくくれるものでもなく、もうちょっと複雑です。

弊社ではこのLIGブログが最大最強の広報ツール、もとい、営業・収益・採用・社員の個人ブランディング・社外/社内広報ツールとなっています。1つの企業サイトのくせに、役割がめちゃめちゃ多いのです。それぞれ分解するとこんな感じ。

営業:LIGブログ経由でお問い合わせが来ます。お問い合わせをいただく先はなんと全事業(後述します)。会社の歴史の途中まで、営業マンがいなかったのはこのLIGブログのおかげです。
収益:バナーやいわゆる「背景ジャック」というような、他社の宣伝をオウンドメディアに掲載することをしています。一体何が起きてるんだぜ……。そのほか、他社のサービスをゆるく真面目に、ときにはふざけつつ紹介する「記事広告」を提供しています。記事広告ってなんやねん、という方に、例として挙げたいのは、株式会社うるるさんのサービスfondeskについてのこの記事です(いつも”LIG顔”として真顔だった取締役のづやさんがめっちゃ笑顔)。この記事のLIG PRと書かれている記事は他社からスポンサードされているものです。この記事広告に出てくるのも、前出の広告ツールでも、モデルとして出てくるのはすべて弊社社員。制作も社内制作チームがディレクションし、社外のライターさんやカメラマンさんと協働しながらコンテンツを創っています。
採用:私もそうなんですけど、LIGブログを見ていて、とかLIGブログに憧れて、という形で面談・応募いただくことが圧倒的に多いです。私もWantedlyでコンバージョンしていますが、LIGブログを読んですでにLIGの存在を知っていたからこそです。
社員の個人ブランディング:上記の採用にも関わるんですが、社員が個人で発信することを是とする思想でLIGブログを運営しています。体感的にも、メンバーページを見てもらうとわりと分かりやすいんじゃないかと思います。
社外/社内広報:LIGブログで書いている情報きっかけで取材のお申し込みをいただくことがあります。それも、すべてインターネット上に記事として自社の特徴や強みを発信しているからこそ。また、社内的にも、他部署のあの人、今こういうことに興味持っているんだ、など人となりを伝える役割を担っています。名前と顔が一致しないというのは社員数が多くなってきた企業にありがちではありますが、弊社も例外ではないです。でもメンバーページに写真とあだ名が記載されているので、「ォン……”たびちん”って誰だっけ……」「あ、なるほどこの記事書いてた人か」と、すぐわかり大変便利です。

いろんな役割が期待され、そして実際に果たせちゃっているのがLIGブログという存在なのです。会社としても、無くす理由がいまのところ、まったくありません。

その証拠に、社内の少なくないメンバーがLIGブログの維持・更新・改善に対し、専任/兼任でアサインされています。私だけでなく同僚のあやまん、マーケターのまこりーぬや、社内デザインチーム・セブも含む運用チームと、さまざまな社員が関わっています。

記事は、基本的に社員が月1本書くことになっています。もちろん職務上私のように月に1本以上のブログを書いている人もいますし、繁忙期で物理的に書けないということもままありますので、全員がその限りとは言えないです。月1回3時間近く、日本語ネイティブ/本社勤務の100名近くの社員が、「LIGブログ執筆がんばるタイム」を実施しています。言うなれば社員全員が広報であるという体制が整えられています。各々の事業・仕事・興味関心についてLIGブログで日々発信をしています。

LIGブログの歴史も意外と長く、前社長のタカさんが2006年からじんわり書き始めていたのがその起こり。翌年以降、現社長のゴウさん・取締役でもあるづやさんと執筆者が加わっていき、その数・更新頻度・PVも拡大していきました。2019年の今、7000記事以上がテーマもバラバラな状態で公開されているのが、LIGブログという不思議なメディアです。

そもそもLIGの事業ってWeb制作じゃなかったっけ?

LIGブログのテーマがバラついている理由のひとつでもあるのですが、実は株式会社LIG、事業数が見た目よりもかなり多いのです(そもそもどこからLIGを認知するかというルートを考えると、大抵がLIGブログの個別の記事からとなるので、全体像がわかりづらい構造にもなっているかと思います)。恥ずかしい話ではありますが、私も事業が多いのは知っていたはずなのに、入社後数ヶ月は混乱していました。

事業は大別すると、7つ。Web制作・コンテンツ制作・ゲストハウス・コワーキング・教育・飲食・アートです。

Web制作:新御徒町のLIGビルと、フィリピン・セブ支社ががっちりとタッグを組んでWeb制作を行っています。そもそもの企業としての起こりはWeb制作が軸となっていますし、LIGブログとして読まれやすい記事もこのWeb制作領域のもの。ディレクター・デザイナー・フロントエンド・バックエンドなどWebに関わるさまざまな職種の、しかも優秀な方々が一堂に会しています。最近はBiTT開発という、開発業務のアウトソースを担うサービスも始まりました。アウトソースといっても上流からLIGが入りコミュニケーションコストを減らせ、実務をセブのメンバーが行う(しかもメンバーの変動があまり起きない)、結果的にお客様で採用するよりも安定的に開発業務を進められる、というもの。これも、もともと自社でオフショア開発していたからこそ提供できるものです。
コンテンツ制作:新御徒町のLIGビルにて行っている事業で、さらに分けるとPR記事制作、編集プロダクション機能があります。6月にリリースされたnote pro編集パートナーの業務を実際に行うのは、この編集プロダクション(外部運用チームといいます)のメンバーです。
ゲストハウス:社長のゴウさんの実家でもある長野県の野尻湖のほとりにある「LAMP野尻湖」、長崎の「LAMP壱岐」、大分の「LAMP豊後大野」の3つを構えています。「LAMP野尻湖」にはアウトドアスクールである「サンデープラニング」と、クラウドファンディングサイトで数々の方々にご協力いただいてできたアウトドアサウナの「The Sauna」も併設しています。LAMP野尻湖ほんと最高だった。今回のブログの写真はLAMPの近所で撮ったもの。壱岐と豊後大野は恥ずかしながらまだ行ったことがなく、ずっと虎視眈々とタイミングを伺っています。
コワーキング:LIGのグループ企業である株式会社いいオフィスのフランチャイズという形で、「いいオフィス上野」「いいオフィス池袋」「いいオフィス広島」「いいオフィスCebu」を運営しています。シェアオフィス・コワーキングスペース・イベントスペースとして、いろいろな方の活動を支えています。株式会社いいオフィス全体での活躍・拡大も目覚ましく、今、めちゃめちゃ店舗数が増えています。渋谷や中目黒にもあるので、ぜひ行ってみてください。
教育:デジタルハリウッドスタジオ「STUDIO by LIG」と、英会話スクール「MeRISE英会話 上野校 by LIG」を運営しています。「STUDIO by LIG」は、新御徒町のLIGビルといいオフィス池袋にて展開しています。Web制作会社が運営する専門スクールで、たくさんの生徒のみなさんにお越しいただいています。また「MeRISE英会話 上野校 by LIG」では、フィリピン出身の先生たちがLIGビルでマンツーマンレッスンを行っています。
飲食:京都三条のイタリアンバール「IL LAGO」、400種類のウイスキーががハーフショットずつ味わえる「Whisky STAND」という御徒町にあるバー、そしてチキンバーガーとトルティーヤで昼飲み推奨な”大人のファミレス”である「GOOD TABLE鎌倉」を運営しています。どれもおしゃれな店舗なので、私は毎回行くたびに正直ビビっています。まあ着くとおいしくてリラックスしちゃうのですが……!
アート:アートて。実際あるんですよアート事業部が。現新御徒町のオフィスの壁画を書いているのがその事業部メンバー、田中ラオウ。テレビでもAdobeイベントでもひっぱりだこの彼は、もともとカリカチュア(似顔絵)の世界チャンピオンあなんです。壁画はうって変わって、動物をモチーフに、その空間を表しつつも彩るものとなっています。もうひとり、セブ支社にモトキウエダという水平線の絵を描いている方もいます。

……多くね?!?!?! ちょっとまって、多い気がする!!!!

めっちゃ多くないですか?????!!!??!!????

上記以外でも、新御徒町のLIGビルでやってる「PORT」ってセレクトショップもあります。おみせもあるんかい……!Tシャツも買えるぞ……!

これをLIGブログに来た読者が全部把握するって、そりゃあ無理です。そういえば私もLIG入社前の最初の面談で、ぜんぜん飲み込めないまま全部の事業の話をとりあえずひととおり聞いていました。入社してからそれぞれの事業で活躍している社員のことを知り、話し、理解し、腑に落ちるまでだいたい2〜3ヶ月ぐらいかかったと思います。

ここに加えて(まだ加えるのかい!)、この事業を横断や分担する形で、営業・マーケ・人事・経営企画・管理・広報が各事業のサポートを行っています。その一角である広報機能(LIGブログを含む)の一部を担っているのが、私ということになります。これはもう、がんばらねばなるまい。

LIGってどんな社風なの?

じゃあそのLIGってどんな人が集まってるの?陽キャ?パーティーじゃね?という印象になると思うんですが、どっちかっていうと、物静かでシャイで、でも喋りだすとユニークみたいな人が多いです。入社してしばらく経って分かったんですが、社内ではかなりの明るいキャラクターの方に私は属するようなのです!うわあ! なので、株式会社LIGのサンプルとしてはあんまり正しくないです。

ということで、社内は意外と落ち着いています。無駄な動きが少ないとも、やるべきことに集中している、とも言えます。プロとして心の裡に燃えるものを持っている人が多いです。通常業務を粛々と行い、お客様のことを真摯に考え、言うときは言う、というイメージです。気持ちよく一緒に仕事できる方ばかりで、怒号が飛び交うなどの殺伐とした状況からはほど遠い感じです。

入社して実際どうですか?

一時期、有名な方々が一気に退職し、またブラックなのではという情報もインターネット上で飛び交っています。そんな中、入社したところ、私には合っていました。

・事業や人の変化が速く、目まぐるしい。飽きることがない。つい半年前ぐらいのことが随分前のことに思えます。

・裁量が大きい。マイクロマネジメントがほぼないと感じています。一方で、教育体制がすごく整っているというわけではありません。よって、自分で情報を取りに行ける・行動を起こせる・やり方を作れる・業務の調整と交渉ができるような人でないとつらくなってしまうかも。

・一人ひとりにチャンスが巡ってくるスピードが早い。LIGブログの編集というものに編集未経験ながら携われた私を見ても明らかかと思います。

・一緒に働くメンバーが、優秀かつ人間として魅力的。愛嬌があり、ダメな部分を抱えてもいます。多様性があるとも言えるでしょう。貫きたいスタイルを持っている人も多く、その個性すべてが画一化されることはないです。やることやってたら全然OKな空気もよいですね。

一番うれしいのは、自分で判断しないとやっていけないところ。私はこれまでにいた環境は、与えられたものをやる、ということが第一義にありました。しかし、LIGでは自分発信で、問題の発見から実行までできる」という環境があります。もちろん関わってくれるメンバーに説明する必要はありますが、「自分で考えてはいけない」という抑圧的な空気はありません。

健全な問題意識を持つメンバーに囲まれているだけでも、めちゃめちゃ刺激になっています。問題を提起するだけでも問題視されるような環境が世の中にはあります。社内で真っ当な議論ができない企業は死んでいくと個人的に思っているのですが、LIGはそこには該当しないと感じてます。この一点だけでも、企業としては大きな伸びしろがあると思っています。

言い換えればみんな「美意識」「ゆずれないもの」があるからこそ問題提起できる。そういった、個人の美意識に則って行動するメンバーが助け合うことで、さまざまな事業を成り立たせているLIGのことが、私は入社してからというもの、一層好きになりました。

多数の事業が同時並行で猛スピードで成長しています。まだまだ改善の余地があるところだらけの、永遠に未完成な組織ではあります。それゆえに個人がそれぞれ貢献できる部分は大きいです。やるべきことをすべてお膳立てしてくれるような優しい世界ではないですが、その分自分たちで動かし、助け合い、創り上げていくことができる。そこに面白みを感じられる人たちが集まっていると感じています。

過去勤めていた企業で私が追い詰められていた原因は、「自分で考えてはいけない」という空気からでした。そもそものところで言うと、私の対話の仕方がまずかった部分が大きいです。たくさんの苦いトライ・アンド・エラーから、私ができること、やるべきこと、巻き込み方を学ばせてもらったからこそ、今が楽しい。

ずっと私自身の自然な問題意識を持ったままで行動でき、仲間からのレスポンスも爆速なLIGの環境は、本当に私にとって呼吸がしやすい。得難い場所に来たと感じています。

おわりに

厳しい環境だからこそ楽しい、というのは、自分としても初めての体験です。私の人生の中で本当に出会えてよかった企業だし、その仲間になれたことが誇らしい。LIGブログという発信媒体が存在し、歴史の可視化がなされ、個々人の美意識を原動力として、毎日が目まぐるしく変化する環境がすごく好きです。多様な事業と職種と仲間と働けるのも、うれしい。毎日、発見と反省ばかりです。

まだまだ未熟な私でもあるのですが、LIGブログが、株式会社LIGという場が、そして私自身の生活がもっと良いものになるように、日々1ミリでもいいから進めていきたいなと思っています。よかったら、応援してください。間違いや足りないところがあったら、ぜひ教えて下さい。

LIGブログをちょっとだけ見ていただくだけでもめちゃめちゃ嬉しいです。

ではでは、またお会いしましょう!たびちんでした。

サポートされたら、おいしいお菓子を買ってさらにしあわせになっちゃうな〜