受験生の疑問や悩みを解決__勉強場所と時間をいかに確保するか

勉強場所と時間をいかに確保するか 資格試験に合格する環境のつくり方

資格検定試験の合否を分けるのは勉強の環境によるところが大きい。忙しい日々の中で合格者はどのように時間と場所を確保しているのか。

資格検定試験の合格者は頭が良い人ばかりではありません。普通の人だっています。というよりも「超難関」以外では合格者の多くは普通の人です。

ではその「普通」とはどのようなものでしょうか。ズバリ「あたり前のように勉強できる環境」を整えた人たちです。勉強するのが良いことだと考える人が多い環境を選んだり構築したりした人たちです。勉強するのが格好悪いとかダサイとか合格できるわけないのに無駄だとか、そういった思いや声が溜まっている環境ではないということです。

いったい何によって合格するのか? 様々な要因がありますが、その中でも大きいのはやはり「環境」なのです。

そこで今回は勉強時間や場所をどうやって確保するのかについてお話しましょう。まずは今回のノートの目次を紹介します。

【1】勉強場所をどうやって確保するか
・場所ありきの勉強の落とし穴
・勉強場所は今そこにある
・勉強の特性とその攻略法
・勉強机は必要か
・外出先での勉強場所
【2】勉強場所確保の考え方 ケチるなストレス減らせ
・禁止しても無駄はよくある
・有料というハードルのありがたい効果
・環境は買えるうちに買え
【3】勉強時間をどうやって確保するか
・「忙しい」を理由にする悪習
・勉強時間確保に有効なケツカッチン
・勉強時間確保は自宅で? 外出先で?
【4】マジで合格を目指すスキマ活用法
・「ながら勉強」もやってる?
・組み込み型の勉強ならまだやれる
・綺麗に合格しようとしていませんか?
・お行儀良過ぎ まだまだ隙間はある

以上おおまかに4つの章で話を進めます。合格する人はするべくしてすると言ってもいいでしょう。なぜなら環境を整えているから。そのなかでも時間と場所の確保は基本中の基本です。合格者達はどのように考え、実際にどのように行動して合格に近づく環境をつくっているのかをさっそく見ていきましょう。

【1】勉強場所をどうやって確保するか

●場所ありきの勉強の落とし穴

自宅に勉強専用の部屋はありますか? 

外出先に自分専用の自習室はありますか?

「少なくともどちらかひとつは確保しなきゃ!」と思ったとしたら、その考えを一旦捨てましょう。

先に場所を確保してから勉強しようというのではその時はなかなか来ません。自宅の衣裳部屋を掃除してから、または最寄り駅の近くの有料自習室を予約してからと考えると時間もお金もかかります。

たしかに合格のために必要な準備や経費と考えればそれもわるくありませんし、むしろそういうのもアリです。でも、できることからどんどん環境を整えると良いのです。

世の中の受験生の誰もが自宅に自分専用の勉強部屋や書斎を用意できるとは限りません。自宅外の有料自習室を利用する費用を軽々と用意できるとも限りません。

たいていの受験生は勉強場所をいかに確保するのかに苦慮するでしょう。場所が決まらなければ勉強する時間も決まらないと考えるのよくあります。

しかし「場所ありき」で勉強のスタートを切るつもりでは、いつまでも「勉強をするつもり」のまま。ではいつやるのか? ――今でしょ! と言ってしまえばふざけているかのように思われるかもしれませんが、真面目に言っているのです。

●勉強場所は今そこにある

勉強場所を確保しようと探している暇があったら始めることです。いったいどこで?

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