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Bリーグ「稼ぐがすべて」を読みました。

スポーツビジネスの世界で奮闘している身、読みました。

B.LEAGUE事務局長として創設期から今日までの躍進を牽引した葦原さんの著書で、2年間の成長の軌跡がマーケティングやブランディング、広報含む経営視点で振り返られている一冊。

中の人の足跡をゴリゴリのビジネス視点で書かれていて、創設期の動きを見ていたこともあってとても面白かったです。


Bリーグの成長は気合と根性によるものではないし、見ている世界も夢物語ではない。緻密な分析と戦略、数字に基づく圧倒的な行動力で成り立っています。スポーツビジネスに携わる人はぜひ読んで欲しいな。


書籍の中で特に印象に残った人軸に関する部分を少しご紹介します。

まず、Bリーグで求められる人財は、あるべき姿を描き突き進むことができる人

「何がしたい、何々ができます」より、「こうあるべきでこうしなければならない」と自分の言葉で語れる人。
(中略)
「やりたいこと」はあくまでも趣味。「できること」はただの特技。「すべきこと」こそ我々リーグのミッションだと捉えている。

これはしびれた。wantでもcanでもなく、beで考えていて、統一されているのかと。(意味合い的にはshouldなんだろうけど、beの方がしっくりくる)


もう1点、目先の利益ではなく未来の発展を見られる人。

「目先の10円をとるの?遠くの100円をとるの?」

目先の数字をとるか、遠くの数字をとるか、という議論であり、この話こそ経営イシューだと捉えている。

上述したあるべき姿に基づき、短期成長ではなく長期的な視点で見ることを全メンバーに求めているみたい。いいねい。

短期成長するためにアクションするのは当然で、そのアクションが長期視点に基づいているかも重要っすよね。



本書の中でもスポーツ業界でのキャリア形成について語られていた。スポーツでことを成し遂げたい人はどうしてもスポーツという「業界」で見てしまうけど、その中に営業、マーケター、デザイナー、CS、広報etc...と様々な「職種」がある。

20代は(若いうちは)職種において圧倒的な専門領域を築き、その経験とスキルを持ってスポーツ業界に入ることを勧められています。

そのとおりだと思うし、僕も前職でSNSのコンサル業を4年やってきて(学生時代にはwebマーケ)、その専門領域を活かしてスポーツ業界に入った身です(まだまだ若輩者だが)。


ただ一方で、変化が激しく5年後の想像も難しい昨今、あるべき姿が描けてやるべきことに邁進できる人は若いうちからどんどんスポーツ業界に入ってもいいなぁと思います。どのみちどう動くかですし。

という感じで、スポーツビジネスについて改めて見つめることができてすごくよかったです。スポーツな人はぜひ読んでみてくださいな。


はい、少しだけ酔っています。

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