ISO規格解説 リーダーシップ及びコミットメント

ISO審査員の若月です。
昨日はISO審査機関のミーティングに参加してきました。
総勢20名ほどで僕以外全員50歳以上という状態でした。
はじめは緊張しましたが、潔く割り切ってしまえば案外リラックスして参加することが出来ました。
思った通り議長と審査員で白熱した議論が展開され、僕は黙って傍観しました。
結構面白かったです。

今日もやっていきましょう。

5.1.1 一般トップマネジメントは,次に示す事項によって,品質マネジメントシステムに関するリーダーシップ及びコミットメントを実証しなければならない。

d) プロセスアプローチ及びリスクに基づく考え方の利用を促進する。

プロセスアプローチについては前回の投稿で解説しました。
平たく言うと
「日頃の業務をなんとなくやるんじゃなくて、プロセスを把握してシステムとして運用しよう」
というような話でした。

その指揮は社長が執ってください。
詳細な業務フロー図を作成し、社長が目を通すようにするのが良いかと思います。

もう一つ、リスクという言葉が出てきています。
ISOにおけるリスクの定義は「不確かな影響」です。
好ましいものもあればそうではないものもあります。

いかにも英語を直訳した感じで少し分かりづらいですね。

なんのためにリスクを考慮するかといえば、リスクをヘッジするためです。

ドラマや小説などでは「リスクを取れ!」と言われることもありますが、
ISOにおける考え方は違います。

結局何をしてほしいかと言うと

業務プロセスを把握しフロー図を作る
リスクを列挙し、その予防策を策定する
まとめた書類を社長がチェックする

といったことをしていただければよいかと思います。

今日も僕の勉強にお付き合いくださりありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?