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お寺の掲示板③何者でもなくても世界を救おう

何者でもなくても 世界を救おう
星野源 『ドラえもん』

他人に嫉妬することは、仏教では煩悩(ぼんのう)の一つとされている。
煩悩というのは、より良く生きるために無駄なもの、と言い換えても良い。

嫉妬という煩悩は、自分自身の価値を高く見積りすぎることから始まる。
何者でもない自分を受け入れられず、自分は特別なのだ!という思い込みがうまれ、次に他人と比べることが始まる。
あの人より良いところに住んでいる、あの子より良い学歴をもっている、アイツより良い車に乗っている…など。
仏教において、それらは無価値。
なぜなら、人間の価値は心だから。
もっているものになど仏様は興味を示さない。

表題の星野源『ドラえもん』はアニメ主題歌として毎週オープニングで流れている。
登場人物の性格や物語の骨子を歌に入れ込み短い時間でアニメ全体を説明している秀逸な歌だ。

フック後半の「何者でもなくても世界を救おう」。
名前も知らない80億人の集合体が人間である。
その一人ひとりの積み重ねで、環境が破壊されたり、戦争が始まったりする。
逆に小さな積み重ねで環境が改善されたり、世論が変わり戦争が終わったりもする。

他人にどうみられるか、ではなく、自分がどう生きるか。
何者でもなくても 世界を救おう。

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