【ワキガでいじめられる方へ】職場で?子供が学校で?【解決方法】

私も15年以上ワキガで悩み、うつ病になった経験があります。
ワキガの悩み、つらさは痛いほどわかっているつもりです。

職場で明確にいじめられたわけではありませんが、ワキガを気にするあまり対人恐怖症になりました。

普通に会社生活が送れないようになり、去年の7月は休職をしたほどです。

幸い休職している1ヶ月の間に自分なりの対策を見つけられ、それからは会社に戻り、今ではだいぶ悩みも解消されました。

職場やバイト先、または学校で、様々な場所でワキガによるいじめは存在します。

このページでは、ワキガが原因のいじめに対する解決方法をまとめています。

いじめられているご本人も、子供や親しい人がいじめられていて悩んでいる方も、少しでも参考にしていただければ幸いです。

私のワキガによるいじめの体験談

そこまでひどいいじめではありませんでしたが、私自身ワキガによるいじめを受けた経験があります。

私がワキガを自覚したのは中学生1年生の頃でした。
小学生6年生の頃あたりから、友達が私に近づくのを嫌がったり、かげ口を言われている雰囲気がありました。

体育やスポ少などでは明らかで、私の体育着だけは片付けられていなかったり、臭そうな顔をしながら指でつままれたりしたことがありました。

当時は「ワキガ」というものが何か知りませんでしたし、まさか私がワキガであり、これまでワキガ臭をしていたなんて思いもしませんでしたが、きつかった記憶は残っています。

年齢を重ねるにつれ自分でワキガであると気づき、臭いが強くなってくると、臭いに敏感になっていきました。

大人になってからも、個室での会議やミーティング、個室での会食、車の中は特に怖かったです。
何より人と近づくのが怖いので、ぎこちない接し方になりました。


・電車やバスに乗るときに臭っていないか心配で怖い
・密着するので人と一緒にタクシーに乗るときが怖い
・「なんだか臭くない?」その言葉と冷たい視線が怖い
・ワキガに気づかれてかげで悪口言われているように感じる

どれも自分がワキガで悩んでいた時のことです。

毎日着替えを持っていき、定期的に着替えたり制汗剤をぬり直すなどしても、なかなか臭いは改善されず、毎日自分の臭いに恐怖を感じていました。

あまりに気になりすぎてしまい、仕事にも集中できなくなり、いつしかすべてにおいて自信が持てなくなりました。

ワキガは本当につらいですよね。
どんなに清潔にしても臭ってしまう、少し良くなったと思ってもまた悪化するときもあります。

ワキガはなぜいじめられる?

もちろんいじめには理屈はありませんし、大した理由がなく、なんとなくいじめる、それがいじめだったりします。

場合によっては、いじめの原因はワキガではないことも考えられます。

ここでまず確認ですが、本当にワキガでしょうか?

ワキガを治療する病院には、ワキガではないのに病院に相談に来る人が多いそうです。
自分はワキガだと勘違いしているということですね。

病院のように正確ではないですが、自分でもチェックできるので確認してみてください。

話を戻して、なぜワキガはいじめの原因になるのか。
もちろんいじめの理由は人それぞれですので正確ではないですが、よくある理由がこのようなものです。

ワキガはうつると勘違いされている

事実ではありませんが、ワキガがうつると勘違いされている場合があります。

HIVなどもそうですが、間違った知識を持った人の発言によりいじめを受けてしまうということがあります。

ワキガは決してうつりません。
ただ衣類や空間に臭いが残り、臭いがうつってしまうということはあります。

日本においてはワキガは少数派

日本ではワキガの人は約10%ほどです。
それが世界的にみると欧米人で70%、黒人にいたっては100%の人がワキガです。

また、日本は昔から入浴するなど清潔であり、臭いに敏感な国民性があります。

少数で臭いに敏感だからこそいじめの対象になってしまいます。

ワキガに対する知識不足や間違ったイメージ

ワキガのイメージとしてあげられるのが「不潔」です。
ただ実際はワキガは体質であり、いくら清潔にしても臭いがしてしまうのがワキガです。

その間違った知識やイメージがいじめの要因になっていることがあります。

居場所を変えてワキガのいじめを解消する

どうすればワキガのいじめのつらさから解放されるのか?

私も改めて考えましたが、大きく2つの方法しかないと感じています。

1つは職場やバイト先を変える、または学校や部活を変えるなど、自分がワキガの心配をしなくても良い生活を見つけることです。

よくよく考えると、ワキガによって臭いを発して周りに少し迷惑はかけてはいるとはいえ、

ワキガはいじめられるほどのものでしょうか?非難を受けるほどのものでしょうか?

自分ができることは精一杯していて、それでも臭ってしまうんです。
どうしろと言うのでしょうか?

わかります。
いじめはそんな理屈などは通用しません。だからいじめはなくなりません。

私は思います。
自分の良いところや、仕事ぶりではなく、ワキガという体質によっていじめられるような場所はこちらから離れるという選択をとってもいいのではないでしょうか。

きっとその場所は縁がなかったんです。
ワキガごときのいじめなんて存在せず、自分にぴったりの場所が必ずあるはずです。

ワキガの臭いを軽減させる

もう1つはやはりこれしかありません。
ワキガを治す、臭いを軽減させることです。

ワキガの臭いをひどくさせる要因の1つにストレスがあります。
私もそうでした。

ストレスによってワキガがひどくなり、最終的にはうつ病になりました。

ただ、そのストレスが自分の生活から切り離すことができないものであれば、ここでストレスを減らしましょうと言っても始まりません。

もちろん、色んな方法でストレスを減らすことは可能です。
それはそれとして、試してみていただきたいことがあります。

生活習慣の見直し

1つは生活習慣の見直しです。
どれもワキガの臭い対策として有効なものばかりです。ぜひ実行してみて下さい。

◯肉類、油っこい食べ物を控えること
肉類などの動物性蛋白質や油っこいものは体臭を悪化させます。
ジャンクフードやスナック菓子などです。

また緑黄色野菜、果物、梅干しなどは臭いの改善につながります。
出来る範囲で継続して取り組みましょう。

◯睡眠をたくさんとること
ストレスを取ろうと言うのは難しいかもしれませんが、しっかり寝ることはできるのではないでしょうか。

睡眠不足はストレスにも敏感になりますし、疲労もたまりやすくなります。疲れると体内のアンモニアが分解されずに体臭が臭くなる要因になります。

寝ることは心身ともに元気にしてくれます。それは確実にワキガの臭いに影響します。

◯運動で汗をかき、毎日入浴すること
汗をかいて全身の汗腺の働きを良くすることで、脇からの汗を減らすことができます。

また、汗腺がつまるとベタベタで臭いがきつい汗になりやすいので、汗をかいてサラサラの汗にすることが大事です。

できれば運動が良いですが、難しいようであれば入浴で汗をかくことも有効です。
また、ゴシゴシ擦るのではなく、泡立てて洗うことが大事です。

◯朝シャワーをする
寝ている間にはたっぷりの汗をかきますので、朝出かける時には脇に雑菌が付着している状態です。
それではすぐに臭いをきつくしてしまうので、朝出かける前にシャワーで流しましょう。

熱いお湯ですとまたすぐに汗をかいてしまうので温度はぬるめにましょう。

◯洗濯物にも注意
ワキガの臭いは普通に洗濯するだけでは臭いが落ちない場合があります。

熱めのお湯で洗濯する、漂白剤につけおきしてから洗うことで臭いの元である雑菌を落とすことができます。

衣類に雑菌がついたままですといくら体を清潔にしても臭いを発してしまいます。

制汗剤・デオドラントでワキガの臭いを改善

2つ目は制汗剤やデオドラントです。
すでにワキガで悩んでいる方であれば、使っていないという方はほとんどいないと思いますが、使い方と効果を再度確認して下さい。

◯脇毛の処理
脇毛が生えていると臭いを強くします。
臭いはアポクリン腺から出た汗と、脇部分に付着している菌が混ざることで発します。汗の量、菌の量が多ければ多いほど臭いが増すということです。

脇毛を綺麗に剃ることで菌の繁殖を抑えることができるので、臭い改善に大きな効果があります。
また、脇毛が生えていると制汗剤も塗りにくいです。

◯ワキガ用のクリームにする
市販のスプレータイプの制汗剤などではワキガの臭いは抑えられません。

ワキガ体質の汗は雑菌が増えやすいので、殺菌力が強いワキガ用のクリームが必要です。

ワキガの臭いを抑えるためには、汗の量を減らしつつ、菌の量を抑えることが重要です。

制汗と殺菌、どちらの成分も含まれるのがワキガ用なので、そちらがおすすめです。

私もワキガ用のクリームのおかげで悩みから解消されました。

手術の検討

また、色々試して効果を感じられないようであれば、手術することも選択肢の1つです。

私は休職中にワキガの手術を検討しました。
ただなかなか勇気が持てず、手術ではなくワキガクリームによって解決しました。

手術はリスクもありますので、しっかりと検討する必要があります。

できることなら生活習慣やデオドラントによって改善することが理想です。
ただ、どうしても解放されたい、何とかしたいということであれば、手術はワキガの唯一の根本的な治療です。

ワキガが原因の子供のいじめ

思春期頃からアポクリン腺の動きは活発になるので、その頃から子供はワキガで悩む、またはいじめられる可能性があります。
早いと小学生高学年から臭いがきつくなってきます。

子供はいじめられること自体も辛いですが、自分が存在すること自体が周りに迷惑をかけるという深い悩みに陥りがちです。
純粋な分悩みや受け取り方もストレートです。

誰かに「臭い」、「近づくな」などと言われると、その言葉を素直に受け取り、学校に行けない、友達から孤立する、さらに深刻に悩むこともあり得ます。

子供のワキガ対策は大人と大きく違うわけでありません。
これまで説明したように、生活習慣の改善や、デオドラントの使用でワキガの臭いは改善できます。

また、ワキガについて一緒に考えて、子供の1番の味方でいることが何より心強いのではないでしょうか。

色々なデオドラントを試して臭いを確認する、食事や洗濯物に注意するなど、ワキガ対策には子供だけではできないことが多いです。現実的に、お金とひと手間がかかってしまいます。

また、ワキガの手術をするなら高校生になってからがいいです。
それまではアポクリン腺が増えることがあるので、早い段階でやってもまた臭いを発症させてしまう可能性があります。

最後に

今回はワキガによるいじめに対し、少しでもお役に立てればと思い、対策を書かせていただきました。

一概に皆さんに当てはまるものではないと思いますが、すべて私自身が悩み、悩んだ挙句に出た答えです。
少しでも軽減されることを祈っています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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