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20190514「巨人に振り回される」

Adobeさんがご乱心や!と、ここ数日界隈が騒がしい。

まるで他人事かのようだが、これは結構な事態だ。AdobeさんやAppleさんは安定バージョンが出るまでピーキーだからだ(個人の感想です)。

ネット上ではかなり盛り上がってはいるこの問題。近いところで「えー」っとなってる人はほとんどいない。意外でもない。みんなアップデートしてないからだ。前の職場関係の人とか絶対そうだ。もしくは知らないっていうパターンもある。

かく言う自分もあんまり「えー」ってなってない。正直、安定運用できそうな時になるまでソフトウェアのバージョンもOSもアップデートしづらい。動かなかくなったら死活問題だ。なので自分もメインの制作環境は、Adobe関連もMacも最新ではない。コンサバティブ。

ハードウェア的な事情もある。最近の彼らは、やたらメモリを欲しがる。以前からその兆候はあったが、最近は本当に欲しがる。最新OSをインストールしようもんなら、アップデート要件を満たしていても一瞬でクソ端末に成り下がるiMacとかいっぱい見た。動かなかくなったら死活問題なのだ。

今回のAdobeさんの変、タチが悪いのが個人ユーザーには一切知らされていないということだ。

・月額料金を支払っている一般ユーザーは全員メールアドレスを登録しているが、メールでの事前通知は一切なかった
・それどころかこの記事を執筆している時点では事後報告のメールすら来ていない
・法人に対してはこのページで説明しているようだが、そのページには「Adobeが認定したバージョン以外のバージョンを使用すると第三者に権利侵害を主張される場合がある」とユーザーを脅している
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引用:https://stocker.jp/diary/adobe-cc/

もしタイミング悪く、環境を再構築中とかだったりしたら即死案件だ。バックアップから戻らない限り、同じ環境は手に入らない。Photoshopはまだしも、IllustratorやInDesignとか血の気が引く。環境保持のためにも、事前告知は個人ユーザーにこそ必要だったと思う。

幸いなのは、どこぞのWindowsみたいに強制アップデートが入らない点だ。気がついたらポイントオブノーリターンでは無いのは、本当によかった。まぁ、以前からそうだったら違う問題が都度勃発してたとは思うが。

インストール台数などの使用条件が、バージョンの変わり際に変わるのはたまにあったりする。その辺りは多分慣れてしまって、言う人があんまりいなくなってきたんだと思う。言っても変わらないし。

慣れって怖い。なんか政治とかの話みたいだ。事前告知のこと以上に、この状態に結構ショックを受けている。

GoogleとかAmazonとかもそうだけど、業界最大手っていうのの横暴が炸裂すると、本当にひとたまりも無い。Adobeさんの場合、代替手段が限られてくるし新しく習得する必要も出てくる。何より以前の制作物たちが再版とかなった時、本当の恐怖が訪れる。再版費用で、全チェックとか採算合わない。

しかし設備投資というのは、なんと金のかかることであろうか。最近のソフトウェアは年次でくる。設備投資費用もなかなか稼げないような貧乏人は去るのみだったりすんのかね。年次アップデートが無い分、物理で設備投資してる方が少し安全な気もする。ソフトウェアもかつてはそうだったハズだけど。プラットホームに振り回される我々は結構ノーフューチャーなところまできてるのかな。

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