見出し画像

20190519「思い出の発掘」

妻の仕事の都合で、妻の前の職場や10年前くらいの妻の写真などを探すことになった。なんじゃそれという感じだが、とにかく探すことになった。自分も友人から、妻の前の職場の写真を資料として使いたいから送ってくれと言われていたので一石二鳥ではあった。

前の職場と言っているが、退職したわけではなくて、建物が取り壊しになるため出ないと行けなくなったという、最近よくあるパターンのやつ。一年前くらいの出来事だ。その立ち退き直前まで写真を撮らせてもらったので、データはそれなりにある。写真の良さ以前に、思い出補正でかなりエモい。このミッションは早々にクリア。

問題は10年前くらいの写真だ。知り合ってはいたが付き合う前なので、とにかく写真が無い。妻自身も当時はガラケーだし、データなんか手元に無い。自分がデジカメで撮っていたのに写り込んでたのがあったはず。という記憶を頼りに、捜索活動開始。古いハードディスクを引っ張り出してきては検索かけたりして、ちょっとずつ確認した。

こうなると引っ越しとかの片付けみたいなもんで、昔のデータを見てはいろいろと懐かしむモードに入りがち。まんまとハマった。途中、死にかけているハードディスクも発見してしまい「バックアップ取るためにデータを確認しなきゃ(使命感)」となり、遅々として進まない時間が訪れた。

しかしなかなか見つからない。みんな10年前くらいの記憶というか思い出は、どうやって記録してるんだろう。自分はデジカメ持ちだったのでそれなりに撮った方だと思うが、世間的にあんまり記録する雰囲気でもなかったんだろうか。mixi全盛だったし、みんなテキストベースの思い出デジタル記録だったのかしら。そう思うと、以前も書いたがなんでも撮る時代になったもんだ。

見つかる時はあっけない。妻が写り込んでいる写真が立て続けに4枚も出土した。とは言え、めっちゃ引き絵の大人数の中に写ってるやつが2枚。髪色がめちゃんこ明るく、眉毛も釣り上がっててヤンキーみたい。そして映像から書き出した1人で写ってるのが1枚。見た感じ普通だが、当時はハイビジョンでもないので解像度が低い。最後は風景の端っこに写ってるのが1枚。タバコを片手に、不満そうな表情で誰かに語りけている。何よりこの写真の妻、眉毛がない。全くないのだ。なんでや。眉毛のないネーちゃんが、タバコ片手に不満たれてる風。ヤンキーどころかホンマもんや。自分もなんで撮ったのか記憶に無いが、ここまでまともに写ってないのもすごい。

当時の写真はそれしか無かった。今とのギャップがあるし、仕事に使うやつは眉毛のにしろと進言したが「恥ずかしすぎて無理」とのこと。けれど「友達に会った時に見せる」と携帯に嬉々として転送していた。気に入ってはいるらしい。そんなこんなで何ともない1日が終わった。

ちなみに当時の妻はヤンキーではなかった。今見ると、見た目が思ってたよりそっちよりだっただけだ。でもいいじゃない。あのルーニー・マーラだって眉毛なかったんだから(ドラゴンタトゥー)。だから流れ的には妻もほぼルーニー・マーラやん。最高やん?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?