見出し画像

No.252【シンポジウム「どうする?核のゴミ 今、対馬が狙われている」】


一番最後にシンポジウム全編YouTube動画のリンクを貼っていますので、ご高覧頂けましたら幸甚に存じます。

7月22日㈯東京ウィメンズプラザで開催されたシンポジウム「対馬が核のゴミ捨て場に狙われている」(主催:DNA問題研究会、日本消費者連盟)のゲストスピーカー講演の模様を北海道新聞が記事にしてくださいました。

👆北海道大学I教授が、九州国際大H准教授経由でご提供頂きました。ありがとうございます🥰

東京対馬会早田会長をはじめ数名の会員さん、たまたま上京していた対馬在住者、日韓海岸清掃フェスタin対馬常連さん、対馬にこの問題で来ている在京の新聞記者等、対馬関係者十数名もお越し頂きました。

島外にこんなに熱くご支援してくださる方々いらっしゃることを、もっと多くの対馬市民にお伝えしたいです。

この方々のためにも、断固阻止を勝ち取らねばと改めて強く思いました。

《脇本講演レジュメ》
【対馬市における高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分場誘致をめぐる動き】

2006年から対馬市を揺るがした核のごみ最終処分場誘致問題が、2007年一旦終息しました。2021年11月頃から再燃し今年2023年激しさを増しています。今回はその誘致をめぐる経緯と現状を時系列で説明します。

1.『広域調査書(昭和52年)』の存在が暴かれた→極秘裏に対馬で2ヶ所ボーリング調査(半世紀も前から対馬は狙われていた)

対馬のボーリング済み2か所の位置図
上地区ボーリング位置図。海岸から近い上に既に近隣に大地港湾整備も成されていて輸送面でも適している。

2.2006年12月対馬市商工会上対馬支所において、NUMO による島内公開説明会が初開催

3.2007年1月『核のごみと対馬を考える会』(誘致反対派)が結成され、小出裕章氏等の講演会を数度開催

4.2007年3月定例市議会で誘致反対の決議が賛成多数で可決

5.令和以降の動向;誘致推進派の動きが再度顕在化①『高レベル放射性廃棄物の最終処分に関する対話型全国説明会長崎会場』が、2021年11月に対馬市交流センターで開催
②商工会役員及び他の業界団体対象の説明会も頻繁に開催
③平成にも多くの対馬市民が六ヶ所村視察ツアーに参加したが、昨年末から今年にかけてまた盛んに(今回は六ヶ所村に加えて幌延町も追加)

6.今年に入っての動向⑴
①1月13日推進派市議から近々議会に誘致賛成の議案を提出する用意があると脇本に告げられた
②1月20日より、広く①の情報を市民に周知するためYouTubeを4週にわたり配信(反対派組織づくりに着手)
③3月定例市議会で脇本が一般質問

👆市長答弁
⑴市長選公約等で誘致反対を唱えていた事実は間違いない
⑵誘致に関する市としての動きは何等ない
⑶一番大事なのは市民を分断させないこと

7.今年(度)に入っての動向⑵
①商工会主催のNUMO による文献調査説明会が4月18日19日に島内4会場で開催(合計約100名参加)。最後の会場で、商工会会長から6月定例市議会に文献調査に応募するよう求める請願を提出する予定との発言があった。
②誘致反対派が末田一秀はんげんぱつ新聞編集長を講師に招聘し、島内3会場で市民公開講座を開催(合計約250名参加)
③5月9日に商工会主催のNUMO による文献調査説明会が未聴講総代を主な対象として開催(約30名参加)。それに合わせて、誘致反対派はNUMOの説明会前後2回市民公開講座を隣接会場で開催(合計約70名参加)。核のごみと対馬を考える会は、講座終了後直ちに協議し、6月議会に『核のごみ最終処分場誘致反対及び文献調査の応募を止めるよう求める請願』の提出と、請願に重みを持たせるための署名運動の開始を決定
④5月19日に商工会臨時理事会で『対馬市議会に文献調査について議論するよう求める請願』の提出を賛成多数で決定
⑤6月5日推進派3団体、反対派5団体が各々市議会に請願を提出した。核のごみと対馬を考える会はその時点で集まっていた署名筆を添付した。
⑥6月10日、誘致反対派4団体が協力して、『STOP!核ごみ決起集会・デモ行進』を敢行し、530名もの参加を得た。
⑦6月12日議員全員協議会で、市議からの「文献調査応募について議会の決定に従うか」との質問に対して市長は、「議会の決定は重いが、それに従わない場合もあり得る」と答弁。

8.今後の展開
①6月16日議会運営委員会で、請願の取り扱いについて審議
→議長を除く議員全員を委員とする特別委員会を設置
②6月20日6月定例市議会初日、①を議決。正副委員長を選出。今定例会最終日までの審議予定までを協議。
③6月22日に脇本が一般質問

〘質問〙
2017年7月28日資源エネルギー庁作成の「科学的特性マップ」において、対馬は「火山や活断層が近くにない適地」とされている。昨年3月に政府の地震調査研究推進本部は、対馬近海にマグニチュード7以上の地震を引き起こす可能性がある5つもの活断層の存在公表した。同マップの要件・基準に照らせば対馬は好ましくない地域となる。今でもNUMOはこの科学的特性マップを基に対馬は適地だと説明しているが、市長の認識と見解を求める。
〘答弁〙
NUMOには、新たな活断層が見つかったことを考慮に入れて欲しい。
④6月22日に初委員会開催
→今後の審議日程及び審議方法(請願提出団体及び学識経験者等からの意見聴取のあり方)の概要を協議。当面の審査日程調整は委員長へ一任と決定。7月4日定例会最終日に、閉会中の審査申請書提出すると決定。
⑤7月4日、④の事項を粛々と可決。
⑥請願提出団体参考人招致は、7月10日㈪及び7月21日㈮の2日間に分けて開催。学識経験者等の参考人招致の人選及び日程は調整中。

9.議会以外での動き
①7月1日からNUMOが対馬市全世帯に、教宣ビラA4版裏表1枚ものを封書で郵送開始。
②7月5日に反対派請願提出団体及び反対派議員の初会合で参考人招致対策を協議。
③7月8日㈯19時より、対馬市交流センターにおいて、九州のエネルギーを考える会が主催する『電気のごみは宝の山?』(地層処分は安全だと対馬市民に理解を深めてもらうための)対話集会開催。
④7月10日請願審査特別委員会参考人(請願団体)招致2つの請願提出グループ
⑤7月22日請願審査特別委員会参考人(請願団体)招致4つの請願提出グループ
⑥8月2日資源エネルギー庁&NUMO請願審査特別委員会参考人招致
⑦8月3日反対派学識経験者請願審査特別委員会参考人招致

《シンポジウム全編YouTube》


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?