インドmakeの祭典 Maker Mela Mumbai 2017に日本から唯一出展してきました

 2017年1月14日、15日にインド西部の都市ムンバイ(ポンペイ)で行われたmakeの祭典Maker Melaへ出展してきました。その時の思い出をメモ。

 Somiya大学というムンバイの中部に広いキャンパスをもつUniversityの中の、K. J. Somaiya College Of Engineeringで開催されました。

 大学で行われるイベントということもあって、運営はとてもアットホーム。学生がチャイやお弁当をお昼に持ってきてくれたりとても親切。

 こちらはキャンパスで人懐っこいワンちゃん。もちろん海外で動物に噛まれたら危険なので触ったりはしてません。。。

 こちらは、出展者に配布されるお昼のお弁当。カレー風味のごはんにヨーグルトソースをかけて食べる。結構美味しい。

 トイレの案内盤。デザインがかわいい。


ドタバタの出展準備

 当初は、インドといえば…ボリウッド、音楽、エンターテイメント!!ということで、音に関連した深層学習を利用した作品を企画していました。例えば、どんな音楽でもインド音楽に返還する装置を、作曲理論を用いずに機械学習だけで変換できないかと。ただ音楽のデータ量に敗北。うーむ。deep mindが作ったwave形式でクラッシクmusicの音色から風の作曲までできているのあらためてすごい。

インド出発直前に作戦を切り替えて、去年の深圳のMakerFaireに出展した寝落ちソルバーを急遽復活させて、いざムンバイへ!


電源トラブル

 深圳のMakerFaireでの学びをいかして、電源の数が十分にとれないことを想定して、Ankerの機内持ち込み可能なサイズでは一番容量の大きいモバイルバッテリーを準備、USBの5V 1Aで動くパーツに統一し、直接電源をつかうのは本体のみとしと対策は十分したつもりでいたのだけど。。。

 初日に準備していたところ、電源から規定の電力が来ない、、、パワー不足でラズパイが動かないという本番でのトラブルが発生。電力不足だけならまだ良いですが、不安定らしく強弱があるのか、機器の1つから熱がと思ったら焦げ臭くなり、お逝きになりました。ここらへんは焦り過ぎて写真も残ってません。

 あわてて、以前用意しておいた動画と、PC画面と音声認識での動作デモンストレーションに切り替えるものの無念さが残る一日に。次はマキタの電源などを検討しよう。


怒涛のリカバー

 機器は壊れてしまったものの、はるばるムンバイに来たからには、現地の見に来てくれた人の印象に残る経験を提供したい!という思いで、パートナーのエンジニアさんが深夜早朝まで怒涛のリカバリーを敢行。

 

※インド特有の症状(お腹関係)に見舞われながらも、寝落ちを防ぐ機械の素晴らしさを伝えるために、顔のポジションを判別する画像認識の精度を屋外の雑多な環境でも利用可能なように徹夜で修正する図。本当にありがとうございます!

 そのかいあって、二日目は実際に見に来てくれた人に椅子に座ってもらって寝落ちを演じてもらうと、灯りが消えたり、音楽が実際にとまる体験をしてもらい、良い手ごたえ。

※本当はもっと盛況な状況とか、体験して喜んでもらっている場面あるはずなのですが、実演や説明に必死でほとんど写真におさまっていません。

隣のブースからは、俺たちの方が準備も展示もしっかりしているのに、日本から来ているというだけで面白くてずるいぞ(笑)みたいな声も。

 実は、このMakerMela展示をみた限りでは、日本からの出展者は我々だけだった様子。つまり激選(?)の2017年インド最大のMakeイベントで認定されたのは我々だけ!エッヘン。(たぶん、本物の日本のメイカーの方がご存じないイベントだったのでしょう。。。)


その他展示など

 自分たちの展示に必死であまりしっかりと他の展示をみれなかったのですが、印象としては展示物は、娯楽1割、教育2割、社会的課題解決7割といったところ。面白いから作るんだというよりは、Makeにより社会的課題を解決するぞ!という意気込みを感じる展示が多かったです。

 開会のスピーチでもMakeにより、社会を良くする力を手に入れようとか、我々インドだけの課題を解決するのではなく、世界の課題を解決するぞといった発言が多かったと思います。そのため展示もエネルギーや、食料、インフラ工事といった面が多かったです。

これはたぶん電力をつかわない、温度調整器具。

これはArduinoをつかった、下水管など配管の調査ロボットの展示


 ボリウッド映画 3idiots(邦題 きっと、うまくいく)の主人公ランチョーのモデルになった、Sonam Wangchuk先生(↑一番左の方)が見に来て、自動車での居眠り運転解消方法としての転用のアドバイスをくれたり。(周りのブースの人がみんな起立して先生が来たら緊張しながらも、とてもうれしそうに説明していたので、何事かと思ったら、あとから聞いたら大変有名な先生だったとのこと。ああ、もっとちゃんと話しておくべきだったと後悔)

 そんな社会性を帯びた展示が多かったなか、娯楽と圧倒的な完成度でひときわ目立っていたのがオンラインチェスゲームと実際のチェスの盤面を組み合わせた、Square Off。オンラインでチェスで対戦すると実際のチェスボードもそれにあわせて動くという仕組み。すでにKICKSTARTERでも成功をおさめており、注目を集めている商品とのことでした。

実際に動く様子はほんと楽しい。(写真はkickstarterより

 出展していたKevinさんと、展示中に仲良くなりムンバイ案内やおうちにご家族との食事に招いてくれたりと、なんてナイスガイなことか。日本に来た際には歓待します。

暖かく迎えてくれたケビン、おじいさん、おばあさん、お母さんと記念写真。

 その他、展示を見に来てくれたときに声をかけてくれた、ムンバイの3Dプリンターによる支援を中心として、スタートアップのプロトタイプデザインや宝飾品の見本をつくるなどしている、Imaginarium社にお邪魔したり。

ここでは、医療用からスタートアップまで、複数の3Dプリンターによるモックアップなどを見学させてもらいました。市販でよく見るにょろにょろでるFDM形式だけでなく、工業用の光造形方式や、粉末焼結方式など相当な数の機器が工場内にありました。


雑感

 1月のムンバイは最高気温30度程度で夜は半そでだと少し涼しいくらいで快適。タクシーは三輪のオートリキシャーもあるけどuberも走っていて移動の不便はなし。電車もインドっぽさを感じるなら通常の電車、きれいなのが好きなら地下鉄もある。

 心配していた高額紙幣の廃止による両替問題も、少しきれいなお店に入れば2000ルピー札も少しだけ嫌な顔をされるくらいで利用させてもらえるからそこまで心配しなくても大丈夫。ご飯は掛け値なしに美味しい!お腹も自分はあまり痛くならなかったし。

 物乞いも今回いった地域では大きな交差点などで車の洗車や絵を売ろうとする人など、他のアジア諸国で見かけるのと大差ない。(ただ、Juhu Beachに行ったときは、ヤシの実ジュースを買ったとたんに、少年少女がラクビーのボールを奪うように突進してきたのは衝撃でした)

※Juhu Beachの夕暮れ 来年も行きたいなぁ


次は6/20-23Maker Faire Singapore!!まだまだ世界を駆け巡ろう。




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Wataru Kato

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