Maker Faire Shenzhen(深圳)に初出展する最初の一歩の踏み出し方

2016年10月23日~24日に中国深圳で行われて、Maker Faire Shenzhenに出展者として参加してきました。Maker Faireは世界の各国で行われていて、モノ作りを楽しむ愛好家には一定の馴染みのあるイベントです。東京でも近年は毎年開催されており、今年は8月に東京ビックサイトで行われていました。今回のブログでは、Maker Faire Shenzhenに出店するために必要だった準備などを紹介しようと思います。

題して「誰にでも簡単にできるMaker Faire Shenzhen攻略法」です。


最初にネタばらしをしてしまうと、深圳のMaker Faireは審査が無いようです。というよりも、東京とアメリカ西海岸ベイエリアのMaker Faireのみが審査があり、その他のMaker Faireは展示申し込みをすれば、誰でも展示出来るようです。ですので、多少英語の読み書きが出来て、WEBサイトでフォーム記入できれば展示は可能です。また展示ブース料もありません。預け金として数百元預けるルールなのですが、wechat pay経由でしか支払えないので、主催者に日本からは払えない旨を相談すると預け金は免除されました。

と、これで終わるのもアレですのでもう少しだけ詳しく・・・

・仲間を募る

私はMorning Project Samurai(MPS)という週末早朝勉強会に参加しております。今は横浜、池袋、世田谷の3地域で開催されています。横浜はディープランニング×電子工作、池袋は画像認識技術、世田谷は毎回テーマを決めて1日でその道のプロから工学的なアプローチを学ぶというテーマで活動しています。今回は世田谷ディビジョンの活動として、私が「行きたい行きたい行きたい!」と哀願していたところ、賛同してくれたメンバー3名とともに参加させて頂きました。

世田谷区はコミュニティ支援が手厚い素晴らしい地域で、世田谷まちづくりファンドという支援があり、MPS世田谷はその支援を頂いております。通常まちづくりファンドというと、地域でのボランティア活動や商店街イベントなどの企画・活動をする団体を支援するように思われますが、私たちのような人づくり活動にもご理解頂きご支援いただいております。

今回の深圳のMaker Faireは主催者の柴火创客空间によれば来場者10万人ほどもあり、これは東京の3倍を上回る来場者とのことです。東京都のSetagayaという街を海外の方に今回の出展をきっかけに一人でも知って頂くことができたならば、この出展では少しは恩返しできたかなと思います。

(つたない説明にもかかわらず多くの方が足を止めて体験して頂けました)

・行くと決める!

文字通りですね。何を作るより、絶対展示するんだ!と先に決めることが大事でした。モノが出来たら展示するという方法ももちろんありだと思いますが、会社組織などではなく志を同じくする仲間たちでの活動ですので、ともすれば、活動が鈍くなりがちです。決断して、その決断に追いかけられるようにすることで、絶対にやるんだというモチベーションを維持できたと思います。


・申し込みフォームの記入項目を確かめる

行くと決めたので、申し込みます。作品はまだもちろん影も形も出来ていません。それでも申し込みすると決めたのでフォームを記入しようとします。

そこで、「作品名を教えてください」「作品を説明してください」「作品の外観がわかる写真をください」「作品の紹介サイトのURLを教えてください」という項目を見て、恐れおののきます。

ハイ。ここではじめて参加メンバーとの真剣な企画打ち合わせが始まります。


・作品のモックとWEBサイトを一気に作成する

今回はMPSで学習していた画像認識技術を活用しよう。Makeのイベントなのでソフトウェアだけではなく、デバイスに落とし込もうという基本路線を決めたました。その後、参加メンバーの一人が自分ならば欲しいと思うものということで、寝落ちしても翌日疲れないように、姿勢を画像認識で判定して、電気やエアコンなどの温度を調整するデバイスを作ろうというコンセプトが決まりました。

ただ、当然、まだ何も、モノは出来ていないわけで、でも、WEBサイトと写真が必要。。。ということで、皆でスケッチブックやチラシの裏に落書き(デザイン)をして、100円ショップで買える材料で、それっぽい外観のモックになんとかできないか四苦八苦します。と、同時に、WEBサイトも3日後には締切だから作らないとヤバいとなり、文面もサイトデザインも何もかも一気に決めます。作品紹介サイトには、今回はペライチという1枚ページを本当に簡単につくれるサービスを利用しました。ほんとに数時間あればできます。

で、実際に作ったサイトはこちらです。寝落ち(Neochi)Solver 

私は工作技術もプログラミング技術も乏しいので、今回チームの中で貢献できたことといえば、このペライチサイトとモック作り、また説明動画の部分を主にさせて頂きました。今、改めてモックを見てみると、とても痛々しいですw これでともかく申込は完了、数日後無事、参加できますという連絡が主催者の方から来ました。

・航空券を購入する。ホテルを予約する。

これ、大事です。お金払ったら後には引けません。作るのみです。


・作る、巻き込む、作る、ギリギリまで作る

結局出発日前日くらいまで、修正に修正を重ねていきました。もう申し込みもしたし、航空券も買ったし、でも、作品が出来ていない。「ど~しよう、どーしよう、どおしよう」と悪戦苦闘していると、周りにいる、半導体のプロの方や、Maker Faire東京に何度も出展されている方や、中国から来た会社の同僚に作品の説明を翻訳して頂くなど、本当に役立つアドバイスを何度も頂きました。中には一緒に秋葉原に買い出しまでお付き合いして頂いたり、感謝してもしきれません。

ギリギリまで作って、展示の言葉の壁を超えるために、作品動画を急造するなどなど、最後1,2週間でいっきに作品と展示準備を仕上げました。


・いよいよ本番!

と、そのまえに、歴史的な台風で、現地入りしてから日程が変わったり、室内だと思っていた展示が野外で、現地でソフトウェアの調整作業をしたり、展示方法を見直して、急きょ深圳のホームセンターで簡易ベッドをDIYするなどなど、予想通り(?)予想もできない事態が次々とおきました。これだけでも、ブログ記事が何枚もかけそうですが、それはまたの機会があれば。

・伝えたいこと

私たちの初めの一歩の踏み出し方はこのようなドタバタな一歩でした。まったく賢い方法ではないと思いますし、深圳にゲスト出展されていたヒゲキタさんの3Dプラネタリウムのような来場者に感動を与えられるような作品とは、天と地の差以上の違いがあります。ほんと足元にも及びません。

でも、絶対にどんなドタバタした一歩でも、周りに(それほど)迷惑をかけないのであれば、批評しているだけの時と比べれば、屋上と地面くらいの差はあると思います。そして何よりも楽しい。楽しいから、どんどん本気になって、のめりこむし、作品を言葉の通じない海外の人に楽しんでもらえた時の、喜びというか、充実感というか、アレは病みつきになりますね。

また機会をつくって大人で本気で遊びましょう!


そう病みつきに、、、

次はインドムンバイ

ムンバイ!? え、行くの!?

だって、申込フォーム記入しちゃったもんね。

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Wataru Kato

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