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13歳からの地政学

地政学って「地理」とどこが違うの?って思いませんか?それとも「なんか難しそうだな・・・」と感じますか?
だけど、なんか世の中の一部の人たちが「地政学ちせいがくと言うし興味がある」なんて思ているあなた!そんな方にお勧めな本があります。今日のブログのタイトルのままの「13歳からの地政学」という本があります。中学生から高校生までを対象とした、「読み物として面白い」作りになっています。大樹という男の子とその妹杏が巷で「カイゾク」といわれている、老人が経営するアンティークショップのウィンドウに飾ってあった年代物の地球儀(ディプロマット)を興味津々で見ていたらその老人に「問題に答えられたらあげよう」と言われ、怪しみながらも「カイゾク」の話を聞くことにした二人の兄妹。その老人の話の内容はどれも学校では教えていない、その老人が見聞きしてきた話は二人には考えさせられるものばかりで勉強が得意だった兄の大樹も勉強が苦手だけど好奇心旺盛な妹もその話に引き込まれて、話がすすむたびに物事の考え方や視野を広げていく二人には老人が感心するほど。二人の兄妹は少年少女らしい生き生きとした感性をしめし成長する様を見せていく。お話(これは本当に基礎的な地政学の講義)を7日間聞いた二人にどんな問題を後老人は出すのか、その問題に二人はどう答えをだすのか?そんな内容の読み物です。大人が読んでもすごく楽しめます。多分ほとんどの方がこの本を読むとき二人の兄妹と同じ目線で「ワクワク」しながら読み進められるはずです。そして知らず知らずのうちに「地政学的な」ものの考え方で世界を捕えることが大事だと思うはずです。「地政学的な」ものの考え方とはそれほどに「自然な考え方」なんです。
地政学はただの「軍事。政治。経済」の観点からみた無味無臭な学問ではなく「その国のトップから政府官僚。そして国民」が「何を考えて行動しているのか」を考える「有機的な学問」であることを考えなくてはならないことをこの本はやさしく。丁寧に教えてくれます。

 以前教育をGHQにズタズタにされたと書きましたがその時に意識されたのは「日本には地政学を学ばせない」という考え方も入っていました。そのもっともらしい「言い訳」に「地政学は戦争を考えるための学問だから」というつくられた理由があるんですが、これを「ある筋の人たちが」地政学は危険なものだとして日本人に学問としての道を閉ざしました。この本は読んでいくとそれは「間違いなんだ」という思いに至る。そんな本であると考えます。二人の兄妹が出した答えは「ちょっと泣ける。老人の出した問題に世界の人たちがみんなこんな答えを出してくれたらそれこそ憲法九条に記されている「平和を愛する諸国民」が本当の意味で現れると私は思っています。著者は二人の出した答えに平和はそうやって保たれるんだと考えてこの二人の成長の軌跡を綴ったのだと感じました。副題が「カイゾクとの地球儀航海」としています。是非地球儀を見ながら兄妹のやっていることをまねしながら読んでください。それをお勧めします。
 そういえばわたしインテリジェンスについてこのブログを書いていくつもりだったんですが…いや今まで書いてきたブログはインテリジェンスについて考えるための下地を書いているつもりです。回りくどいですが。
自分自身の価値観の崩壊
歪められた国の自画像や歴史観
意識統一のための国是
国際法に対するアクション
日本人の地政学
書いてきたブログのキーワード
これがインテリジェンスにどうかかわるのか?
そして極めつけが「コミンテルンは親の仇」
最後の1行これは私のライフワークの原点です。
コミンテルンの話はしなきゃいけないんですがこの話が一番キツイ(泣き)
少しずつこれからのブログで話していきます。今回はここまで(さとる)


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