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心のリフレッシュツール

練習のときでもそうだけれど、良い演奏が出来ているときというのは、身体や心に、何処にも力みが入っていなくて、良い演奏を聞かせようとか、逆に、間違った指使いをしたらどうしようとか、余計なことを考えず、まるで何か、上からあるエネルギーが降りてきて、自然にそのエネルギーの存在に委ねるままに曲が表現されていくかのよう…。

多分、そんな状態で人と接していれば、どんなに相手の人は癒やされるんだろう…と。


実際に、そんな半無意識状態の時は、その曲の演奏が始まったら、他の事は殆ど気にならなくて、その曲の世界の中に入り込んでいるかのような、超越しているような状態。


心の中での自分との対話というよりも、その曲を通して、何かのエネルギーの存在と対面し、言葉はそこには無いけれど、確かに何か「対話」している不思議な感覚。

まるで夢の中にいるかのような。上手く言葉では正確に表せないけれど…。

怪しいヤツ…と言われるかもしれないけれど、本当にそういう感覚になる。瞑想や座禅をしている時とは、少し違う感覚。心のモヤモヤなんか、すぐにどこかに行ってしまう。


それは本当に心地良いし、きっと、その心地良さや、そのエネルギーに包まれている喜びが、その曲の音に乗って、聞き手にも共有されていくのではないかなと思う。

音にはそういう力がある。…と信じている。


そして心と声も連動している。


気持ちが暗くなると、声も暗くなるし、心が晴れると、声も同じように明るくなる。


ということは、気持ちが暗くなった時ほど、あるタイミングを見計らって、思いっきり、意識的に「笑える場」を薬代わりだと思って取り込んでみると、それがきっかけになって、気持ちの切り替えが上手くいくことがある。


人間の心は「同調の原理」が働くので、こうした気持ちが落ち込んだ時は、似たようなトーンの静かな曲、落ち着いた曲を暫くはシャワーを浴びるかのように聞いたらいいと思う。


でも、ずっとそのままでは精神が停滞したままになってしまうので、何処かのタイミングで少しずつアップテンポな曲を「処方」してみる。そして、意図的に笑顔を作って、その表情を鏡で見たり、例えば、お笑い芸人や噺家の世界を覗き込み、意識して笑い声を出してみる。それが結構、気持ちの切り替えへのキッカケになる。


あと、僕が楽器を癒しのツールとして勧めるのは、こうした自分のメンタルな部分でのコンディションを、自らが演奏することで客観的に見つめることが出来るから。そして音を自由に表現することで、とても心のリフレッシュ感が得られる。


勿論、声を出す歌の世界も良いけれど。

楽器が演奏できるのは、やはり素敵です。

歌はある程度素質が必要だけれど、楽器は誰でも練習すればするほど上手くなる。

僕も歌は大好きですが、楽器の世界は、演奏さえ出来るようになれば、比較的簡単に他の人とセッションがし易い。

これまで楽器とはご縁が無かった人でも、オカリナやインディアンフルートなら、比較的短時間で、簡単な曲なら演奏出来るようになれます。

ギターとの相性も抜群だし。

セッションをすると本当に楽しい。

音色も、自然の素材を使っているので、とても優しい。


こうした癒音フルートは、以前とは違い、今ならネットで比較的購入しやすくなってきたので、心のリフレッシュツールとして、本当にお薦めです。


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