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シリーズ∶日本酒と私(5)

旨い日本酒ってあるんだ(その1)

社会人になって

 越乃寒梅などは別格として(そもそも味見した程度)、
大学時代に「日本酒は美味しい」というイメージはなくなってしまっていた。
酔っぱらいの酒臭さと、二日酔いの辛さ、熱燗🍶のツンと鼻にくる刺激臭。
社会人1年生の時も、飲み会にはあまり良い思い出がない。
 ところが、社会人2年目になって新潟で勤務していた時、社員旅行で確か「瀬波温泉」だったかと記憶しているが、
宴会の2次会で差し入れ(多分、上司からの)の日本酒が飲みやすくて、
ついつい盃を重ねて・・・。
けっこう飲んだはずが、翌朝は気分は快調
「二日酔いしない日本酒ってあるんだ」とびっくりした次第。
(ちなみに、この時提供されたのは、「いちがいこき」という新発田の酒だった。)
ということで、大学時代に染み付いた日本酒に対する苦手意識はこの時かなり和らいだのであった。
当時は、越乃寒梅の他に雪中梅、峰の白梅の「新潟三梅」が人気となっていて、簡単には入手できないものの、
たまにいただいて飲んでいた。
とはいうものの、日々の晩酌が日本酒であったわけではない。この頃はまだビール党であった。

越前にて

仕事で福井の南条にいた頃、仕事のパートナーの方から、「久保田の萬寿が飲んでみたい」とのリクエストがあった。
 平成3年のことである。久保田の萬寿とは、新潟は朝日酒造の言わずと知れた銘酒である。
久保田の「寿シリーズ」の一銘柄であり、お手頃に入手できる百寿から始まり、千寿、萬寿と、数字が大きくなるにつれて格が上がってゆく。
(萬寿は今でいう純米大吟醸。他にも、碧寿などいくつかラインナップ有り)
ツテをたどってなんとか手に入れることができ(※当時でも一升瓶で1万円!)、自分たちもご相伴にあずかることができた。
奇麗な味わいで、実に飲みやすかった覚えがある。(萬寿は今も変わらず高級酒であり、その後も1~2回ほどしか口にしたことがない)

つづく。

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