2021年‐2022年記
2021年と2022年にやったことの記録です。
2021年
1月
●寒かったので、ずっと布団の中にいた。
2月
●ムック『チューハイマニア』(エイ出版社)に、エッセイ『酎ハイの虹を越えた先で会いましょう』を寄稿した。
●男性ブランコのコントライブ『栗鼠のセンチメンタル』上演。紀伊國屋サザンシアターにて。構成と制作で参加した。
3月‐5月
●重度のぎっくり腰になり、またしても布団の中で過ごした。まるで「仮死」のような日々。その顛末は、2022年秋に上梓した『出セイカツ記』の中の「君たちはどう仮死するか」章に記した。
6月
●旅メディア『びゅうたび』に福島旅行のことを書いた。
●同じく『びゅうたび』に日光旅行のことも書いた。
ぎっくり腰も治り、「仮死」は終わった。以後、色んな所に足を延ばす生活が再開する。
7月
●週刊朝日「最後の読書」にエッセイを寄稿。「人生の最後に読みたい本」としての東海林さだおの丸かじりシリーズについて、及び個人的な死生観について。ついこの前まで「仮死」していた者にとってはうってつけの仕事だった。
8月‐9月
●鳥取の一軒家を借り、そこに籠ってひたすらに諸々の執筆と作業。9月の半ばに東京に戻る。
10月
●妖精大図鑑『YOKOHAMA Ammonite Night』上演。制作で参加。
11月
●岩手県の花巻と遠野に取材旅行。
この写真、好き。
●男性ブランコの浦井さんひとり舞台『浦井が一人と「話」が三つ』に、『東京の話』脚本提供。浜松町のオフィスで繰り広げられる逢瀬と別れの話。浦井さんは死と生の境に立つ役が本当に上手い。
●PDF書籍『絶対作文集』を作成して販売開始。先ほどの『東京の話』上演台本も収録されています。
12月
●鳥取の汽水空港にてヤマザキOKコンピュータ氏、「途中でやめる」の山下陽光氏と共にイベントに登壇。
●J-WAVEの川田十夢氏の番組にて、テクノコントメンバー久々集結。『電脳のメリークリスマス」というプログラムを放送した。藤原麻里菜さんとふたりでコントやった。
●DOZiNEでの連載『エクソダス・フロム・イショクジュ―/衣食住からの脱走』、一年半ぶりの最新回更新。
●男性ブランコのコントライブ『てんどん記』上演。草月ホールにて。
アニメは若林萌氏、グッズのロンTは山下陽光氏に手掛けていただいた。
パンフレットにはダ・ヴィンチ・恐山氏と大橋裕之氏にもご参加いただいた。
初夏からずっと準備していた公演にたくさんのご来場とご視聴をいただき、感無量の年末となった。
●あと、うっかり会社を設立した。出版物とライブの制作を主な事業とする、「合同会社おばけ」と申します。会社代表として名刺、まだ作ってない。
2022年
1月
●拙著小説『今日もひとり、ディズニーランドで』のkindle版がリリースされた。
●鳥羽に取材旅行。
●マツモトクラブ氏の単独ライブにコント『その男、フリップ芸人につき』提供。マツクラ、これ読んでたら連絡ください。チャーハン食べにいこう。
●ゲーム作家の米光一成さん、インスタレーション作家の大岩雄典さんとのオンライントークイベント『コントとゲームとインスタレーション』にゲストで登壇。あっという間の二時間だった。
●『びゅうたび』にて、花巻旅のことを書いた。
2月
●磯のことばかり書いてある同人誌『磯ZINE』最終号を刊行した。
執筆陣は、ダ・ヴィンチ・恐山(品田遊)、平井まさあき(男性ブランコ)、藤原麻里菜、宮田珠己、メレ山メレ子、モリテツヤ、ヤマザキOKコンピュータ、妖精大図鑑、藤岡みなみ、竹内佐千子、山本さほ、そして装丁は川名潤、編集協力は田中祥子(敬称略)。どうかしている一冊が作れました。現在も創刊号と共に購入可能です。
●そして『磯ZINE』最終号の刊行を記念して『磯フェス:オンライン』を開催した。奇祭。
藤原麻里菜氏が展開した「磯丸水産のメニュー表をみんなでただ眺める時間」が実に濃密な虚無エンタメだった。
●男性ブランコのコントライブ『ヘッジホッグホッジグッヘ』上演。構成と制作で参加。
ここから男性ブランコは8月まで月一でコントライブを敢行することになる。私にとっては「寝てるか制作進行しているか」の日々が始まる。
3月
●AR三兄弟・川田十夢氏が総監督を務める、『バーチャル身体の祭典』に参加。「メタ講釈」という新作落語を書き下ろす。刺激的なプロジェクトだった。友人の立川談吉さんから着物を借りたのだが、それは果たして立川談志師匠の形見のものであった。驚愕。
●グルメメディア『メシ通』にて新連載「クリティカルフードアタック/極めて大胆不敵な食事」が始まる。初回はシュールストレミングを食べた。共食ゲスト(一緒に食べてくれる人)は、幼馴染であり漫画家の大武政夫。彼の『ヒナまつり』、大傑作なので是非。
●再び鳥羽へ取材旅行。「鳥羽水族館」や「海の博物館」、伊勢湾の磯などへ。鳥羽に住むグラフィックデザイナーのダダオとそのご家族に大変お世話になった。
●男性ブランコのコントライブ『変身東京ウミウシ』及び『変身大阪ウミウシ』上演。構成と制作で参加。「ウミとウシを隔てる仕事」で一生笑っている。磯コントもあった。
この辺りから「あれ?最近、海にまつわる仕事、多くない?」と思い始める。
●大阪の本屋さん「ブックスB」にて拙著の直売会。久々に読者の方々と顔を合わせることができて嬉しかった。
●イベント『ざわざわ動物園』にゲスト出演。気の済むまで鳥の話をさせてもらった。
4月
●福井と石川に旅行。
●ヨネダ2000とランジャタイのライブ『へのへのモハメド・アリ☆』開催。弊社「合同会社おばけ」最初の主催興行。
ビジュアルやステッカーのデザインはヤマザキOKコンピュータ氏にやっていただく。
●宮田珠己氏とヤマザキOKコンピュータ氏と沖縄シュノーケリング旅行。慶良間諸島で巨大なコブシメを目に焼き付ける。
●男性ブランコのコントライブ『しょんぼりサーベルタイガー学園前』上演。構成と制作で参加。
●雑誌『世田谷ライフ』に、エッセイ『世田谷線のある世界線』を寄稿。
5月
●海の文化祭『磯マーケットフェス』を開催。
出店者は私の他に、堀道広、死後くん、マメコ商会、宮田珠己、memini、リコヤス、ダダオ、海の博物館、平野元気、いとうひでみ、木下ようすけ、橋本太郎、安部萌(敬称略)。
全貌の記録はこちら。
磯アフターパーティーも大変に盛り上がった。安部萌氏に磯ダンスを踊っていただき、ワワフラミンゴの皆さんに磯演劇を上演していただいた。
あと、このイベントのために平野元気氏が作った「タコ耳栓」が、オンタイムで世界中に話題を振りまき、対応でてんやわんやとなった。痛快だった。
必ず再び開催します。
●男性ブランコのコントライブ「エドガーラビット」上演。構成と制作で参加。マカベさんにまた会いたい。
●『びゅうたび』にて福井旅行のことを書いた。
●鳥取県で開催された『青谷弥生人そっくりさんグランプリ』に茶々入れ兼レポート係で参加。混沌の祝祭だった。
レポート記事はここから読めます。
6月
●『渋谷いきもの会議2022』開催。
ダ・ヴィンチ・恐山氏と男性ブランコ平井氏とやってるイベント。これで四回目。今回は敬愛する高野秀行氏と宮田珠己氏にゲストでご参加いただいた。
御大に囲まれめちゃくちゃに緊張したが、楽しかった。楽しすぎて四時間もやってしまった。終わったあと、ちゃんと反省しました。次は必ず二時間内に収めますので、またお会いしましょう。
グッズのカカポブローチは山二鳥さんに作っていただいた。
そしてTシャツのイラストはうえのようさんに描いていただいた。腸がいるところを見てほしい。
●新生銀行のメディア『クラシノ』にて新連載『極上のテレワーク』始まる。全国の色んな場所でPC作業する連載。初回は三鷹天命反転住宅でのテレワーク。
●洛田二十日氏、サスペンダーズ古川氏と共に、思い出キュレーションラジオ『記憶蛸』をSpotifyで始める。
2022年12月現在、9本がアップされています。すべてここから聴けます。
https://open.spotify.com/show/5O9rWtkgXl6PqBT7RdczEz
●男性ブランコのコントライブ「トコトコGOGOタツノオトシGO」上演。構成と制作で参加。ぜんめつビームッ!!!
●和歌山と京都に旅行。
●ヨネダ2000単独ライブ『犬がプールに大興奮スペシャル』開催。アシッドハウスのようなライブだった。興奮した。
Tシャツのデザインは橋本太郎氏にやっていただいた。興奮した。
あと、グッズでスマホリングも作った。想定していた以上のバカでかスマホリングが出来上がり、超興奮した。
●メレ山メレ子学長の「昆虫大学」に行ったぜ!
●雑誌『Maybe!』にて、いとうひでみさんに「ビッグラブを感じる人」として紹介いただいた。
7月
●メディア『となりのカインズさん』にて、『絶対に育てたくなる!推し野菜プレゼン大会』を執筆した。みんなも育てようぜ、ナス。
●満了公演「いでよ、ミラクルパッションズ」上演。高校からの友人である畑中実、伴秀光と三人でやっていたコントユニットの、6年ぶりにして最後の公演。やっと形をつけることができた。
たくさんの人たちに支えられた、幸せなユニットだった。これまでご来場いただいた全ての方々に感謝申し上げます。
アートワークは花澤祥子さんにやっていただいた。
●男性ブランコのコントライブ『ごまたのおろち』上演。構成と制作で参加。
これにて2月から続いた男性ブランコの新作コントラッシュは一区切り。終演後、久々にひとりで飲みにいった。
●企画と編集を担当した、ナイツ塙宣之氏『ぼやいて、聞いて。』刊行。この本を作るため、2021年の秋からずっと二週間に一度のペースで塙さんと会っていた。楽しみヒアリングの時間だった。やっと刊行することができてホッとした。
●妖精大図鑑『会議は踊る』上演。制作協力で参加。
●『クラシノ』にて連載『極上のテレワーク』第二回更新。湯河原の温泉にて文豪気分を味わった。
●鳥取県倉吉のショッピングモールのインスタ会報誌「パープルタウンファンクラブ」内にて新連載開始。ショッピングモールの新入社員・石橋さんとの往復書簡。
https://www.instagram.com/purpletownfanclub/
8月
●男性ブランコのフェイバリットコントライブ『ちょいとそこのキマイラさん』上演。構成と制作で参加。七か月にわたるしりとりは「ん!」で無事終演。
●そして男性ブランコのオンラインショップがついにオープン。
Tシャツのデザインは若林萌氏。
2022年のライブからコントをセレクトした台本集『七支のコント』は、川名潤氏の装丁。
ポストカードセットもいい感じ!
●鳥取の山奥の学童でコントワークショップをやった。夏だ!
●宮田珠己氏やホダカ氏やメレ山メレ子氏と八丈島でシュノーケリングした。やっぱり夏だ!(私が海に潜る時、高確率で宮田氏が隣にいる)
●『メシ通』にて『クリティカルフードアタック/極めて大胆不敵な食事』第二回更新。マンボウを食べました。
9月
●『磯マーケットフェス:オンライン』を開催した。
●ガガのライブに行った。
●名古屋に旅行。東山動物園のゴリラタワーが大変に素晴らしかったです。
10月
●堀川絵美独演会『上方豪傑蟹女』に台本提供。ずっと大阪に滞在して稽古できて楽しかった。
●冒険譚『出セイカツ記』(河出書房)刊行。やっと出版できた。
これを書くためにここ数年の行動を決定させていたところがある。帯コメントは、高野秀行氏、山極壽一氏、吉本ばなな氏からいただくことができた。
読んでいただければ幸いです。
11月
●J-WAVE『INNOVATION WORLD』にゲスト出演。新刊『出セイカツ記』の話をメインに。川田十夢氏と久々にたくさん喋ることができた。
●『クラシノ』での連載『極上のテレワーク』第三回更新。アドベンチャーワールドでの狂いテレワーク。
●さらに『極上のテレワーク』第四回も更新。名古屋にてドライブ型テレワーク。
●そしてついでに、京都で坐禅体験した時のレポートも『クラシノ』で公開。
●『浦井が一人と「話」が三つ』2022年公演開催。今年は浦井さん執筆台本『手品』の演出係を務めさせていただきました。
12月
●東洋経済オンラインに『出セイカツ記』より、「お金をめぐる冒険」章が無料公開(中盤まで)。石を売る話が東洋経済に載るというバグ。たくさん反響いただけて嬉しかった。
●男性ブランコのオンラインコントライブ『トワイライト水族館』上演。
2022年2月からずっと準備していた企画。今年、たぶん三十回くらいはサンシャイン水族館に足を運んだ。長嶋祐成氏、こたつ13氏と仕事できて嬉しかった。そしてサンシャイン水族館の広報部の大浦さんと企画部の片野さんにも大感謝の念を。お二人の力があったからこそ立ち上げることのできたライブだった。
●グッズの『トワイライト玉手箱』もめちゃめちゃよいものですよ。
海にまつわる仕事が本当に多い一年だった。
●『メトロミニッツ』に、エッセイ『或るスープ生活者の告白』寄稿。
●執筆を手伝った児童向けの古代生物図鑑が刊行された。
2022年の秋はこの図鑑の作業に追われていたのだが、石炭紀(古生代の最後のほうの時代で、ペルム紀の前)の章において「シダ植物」のことだけで三千文字くらい書かなきゃいけないはめになり、寝ても覚めても「シダ……シダ植物……」としか呻かない人間になっていた。
●文芸雑誌『スピン』に、ルポエッセイ『紙と生きる』寄稿。
よく遊び、よく働き、よく寝た2021年と2022年であった。
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