見出し画像

CHAPTER3 〈アート〉の価値を更新したい(猪子寿之×宇野常寛『人類を前に進めたい』より)

PLANETSの新刊 猪子寿之×宇野常寛『人類を前に進めたい チームラボと境界のない世界』が先行予約を受付中です。
発売に先駆け、毎日、各章ごとにチームラボ代表・猪子寿之氏がよせたステートメントを無料公開しています!
CHAPTER3のテーマは、〈アート〉の価値をいかに更新するか、です。

▼書籍の内容紹介
2015年からの4年間、チームラボ代表の猪子寿之氏は、評論家・宇野常寛を聞き手に、展覧会や作品のコンセプト、その制作背景を語り続けてきました。ニューヨーク、シリコンバレー、パリ、シンガポール、上海、九州、お台場……。共に多くの地を訪れた二人の対話を通じて、アートコレクティブ・チームラボの軌跡を追う1冊。猪子氏による語りおろし「チームラボのアートはこうして生まれた」も収録です。(フルカラー)

CHAPTER3 〈アート〉の価値を更新したい

画像1

『Black Waves』©teamLab

 アートの領域は、政治や経済に極めて大きい影響を与えうると僕は考えています。全人類の0.1%くらいの人たちは物事を合理的に考えて行動するのかもしれません。ですが、多くの人は「カッコいいから」「意味があると思っているから」というような非常に広い意味での美の基準で行動しています。つまり、美の基準が変われば人類の行動は変わり、新たな産業も生まれるし、政治や経済のあり方も変わる。僕はそう考えています。(猪子寿之)

CHAPTER3は、2016年にシリコンバレーで開催された展覧会「teamLab: Living Digital Space and Future Parks」の現地で収録された、猪子さんと宇野の対話です。作品の感想から、アメリカ西海岸における「並走者」としてのチームラボのアート、そして、21世紀における美の価値転換はいかに可能かについてなどを語り合いました。

明日は、CHAPTER4 「『身体』の境界をなくしたい 」によせられたステートメントを公開します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?