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インターナショナルスクールってどんな人がいく学校だろうか?日本と世界をつなぐどこでもドアなんだよ

私の息子は日本の私立IB高校を1年で退学し、英国のボーディングスクールに転校した。その時が初めてのインターナショナルスクールとの接点だった。その時は息子は英語があまりできなかったので、英語を学んでそのまま入学できる海外のボーディングスクールを選んだ。English Native並みに英語が使えないと日本のインターナショナルスクールは入学できないと知っていたからの選択だった。そんな話は追々とするとして、今回は、日本人の思うインターナショナルスクールのイメージを共有したい。

Q.インターナショナルスクールはどんな学校だと思いますか?
A.・・・
・お金持ちの子どもが行く学校
・タレントの子どもが行く学校
・外国人が行く学校
・外国に縁がある人が行く学校
・外国から帰ってきた日本人がそれまでの価値観やカルチャーを継続して学べる学校
・日本語が話せない人が行く学校

・・・・


自分には関係ないというニュアンスのある回答が多い一方で、こんなのもあった。

A.
・親が子どもにグローバルな環境で活躍できるようにと行かせたい学校
・英語や学歴にコンプレックスがある親が子どもに行かせる学校
・海外の大学に行きたい・行かせたい家庭の子がいく学校
・日本の(都会の)私立一貫校でうまく行かない子がいく学校

この回答をしてくれた人たちは多分インターナショナルスクールの存在を知っていたり、身近な人が行っていたりという状況の人ではないかと思う。それは私の知人だったり、私が実施するイベントのアンケートで回答をもらっているものだからだ。これを地方の、インターナショナルスクールのない地域で調査したらどんな回答が返ってくるのかととても興味深い。

なんでこんなことを書いているのかというと、現時点においてインターナショナルスクールが日本で求められている教育組織なのではないかと思う。私見ではあるが、海外大学の日本窓口として高校や高校生・保護者、塾関係者とやりとりして見てきたこと、そして中高生の保護者として、海外高校進学・日本のインターナショナルスクールの生徒の親としての経験からの考えだ。

実は、私はインターナショナルスクールのない県にインターを作りたいと思い、いろんな人がどのように思っているかを聞いてみたかったのだ。ここに紹介したのは、ステレオタイプの誤解を解きたかったからだ。その誤解をとかないと、その人たちの子どもがその教育を受けられるチャンスは訪れない。今、日本には16の都道府県にインターナショナルスクールがある。(インターナショナルスクールタイムス記事より)
・北海道 2
・岩手1・宮城1
・千葉1・埼玉1・東京(23区)24・東京(市町村)4・神奈川6
・長野3
・愛知4
・京都3・大阪2・兵庫6・奈良1
・広島3
・福岡1
・沖縄3
66校あるうち、関東にあるのが36校で過半数を占めている。インターナショナルスクールが近くにないのだから他人事であることは間違いない。しかし、長野県にはすでに3校のインターナショナルスクールがあり、今話題のハロウインターナショナルスクール安比ジャパンは岩手だ。広島の神石インターナショナルスクールも大自然の中にある。地元の子どもたちがどのくらい行っているかは知らないが、それらの学校ができることで、子どもたちの学び方だけでなく、教員の働き方が大きく異なることに気がつくだろう。それは給与や時間の使い方の待遇だけではなく、教員が子どもを学校に連れてきたり、飼い犬を連れて登校したりと日本の学校とは異なる生き方をしている教員や職員を見ることになるからだ。

日本の学校教育を変えることは本当に大変だと思う。私自身、世界で生活している日本人のオンライン授業を日本の学校に届けることをやっているが、そんな授業に興味を持ち、生徒に授業を届けさせてくれるのはほんの一握りの先生方だ。担任や校長がどのような人かによって、子どもたちが受けられる授業、見られる世界は大きく異なる。

インターナショナルスクールがベストだという話ではない。日本の学校は、教育はこれからより良いものに変わっていくだろう。しかしあゆみが遅すぎる。子どもたちが子どもでなくなってしまうと消えてしまうチャンスがあることを大人はもっと気づかないといけない。

そんな思い出このnoteを書き始めた。

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