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犯罪者の更生施設に一般人が同居する。北風と太陽を思い出す。 AMAGING!

本当にびっくりした。刑期を残すところわずかの犯罪者が、一般人と同じ施設で生活をし、更生への生活のソフトランディングをする。

世界ランキングで国民の幸福度が毎年BEST3に入っている国の強さを知った思いだ。

共同生活者のうちの3人にひとりが一般人。刑期が半年から1年になったところで、刑務所からこの施設に移動し、一般生活に必要な経験を思い起こす。

スーパーマーケットに行ったり、電車に乗ったり、これまで制限されていた生活を、一般人がサポートしてやり直す。

今学んでいる学校の先生が、この一般同居人の経験があった。刑務所の中に十何年も生活していた人は、健康的な生活をしていた上に、筋肉を鍛えていて、どうみても強そうな人。その彼が、スーパーマーケットの自動ドアのまで、足はもちろん身体中が震えて、動けなくなったそうだ。その最初の一歩を「大丈夫だよ」と言って、一緒に店内に入るところから、その男性の一般生活のやり直しが始まった。

刑期を終えて刑務所を出るのだから、彼の新たな人生が過ごしやすく、かつ、新たな犯罪につながらないよう、スムーズな一般生活への再スタートをサポートする。

北風と太陽の物語を思い出した。犯罪を犯した罪が許されるものかどうかは私がどうこう言える話ではない。ただ、一般社会に出る許可を再度得られた人が、再度の罪を犯したり、ひとりぼっちになったとしても生きていける強さを身に付ける期間なのかなあ、と思った。

犯罪を犯した人はその罪を一生背負っていくことに変わりはない。ただ、その人が、社会に対してポジティブに関係を作っていこうとするかどうか、は、周りで作ることができるのだ、と思った。

刑務所から出てくる人は孤独な人が多いのではないかと思う。普通の人間でも、一人になるのはとても寂しい。刑期を終えた人なら、尚更だろう。(ギャングだったら、仲間はたくさんいるのかもしれないが、、、)

デンマークの社会政策の一端を垣間見た気がした。きっとこんな話がたくさんあるのだろうな。これからますます増える驚きがとても楽しみだ。

さて、こちらに浮浪者のイラストを一緒に添付したのだが、本当にこんな浮浪者さんを見た。大きなラブラドールレトリーバーを連れていた。一人は寂しいから、どこかから犬をもらってきたのか。あるいは、犬と一緒に浮浪者になったのか。。。

社会保障の行き届いた国でも、こんな人もいる。ヒトというのは、いろんな事を思うものなのだな。

さて、今日はどんなことが起こるかな?楽しみでもあるが、ちょっと不安も、、、

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