できることできないこと

「未完成でもいいから期日になんでももっていけ」

「もちろんより完成品に近ければベスト」

長女が中学生になったときに


「中学生になったらとりあえずテストの成績はおいらと

共有化しないと三年生あたりでめんどくさくなるのでよろしく」という

宣言とともに授けた「知恵」のようなもの。


別にテストの点数なんて満点に近ければそりゃいいでしょうが(笑)

ゼロに近くても日常的に「提出物をちゃんと期日までに出す」とか

遅刻しない、とかそういうレベルを保っていれば

そうそう「おかしい成績にはならない」そういうことを

オヤがいうのはどうかしてますかね。そうですか。



とある中学一年生の親御さんから質問されたのです。

塾とかどうしていました?

いや、現在進行形でいってないし、必要とはしていない、のです。


どうも「できないことがいっぱいあって」というのはここ数年。

彼女と絡んでいて、彼女の悩みの種らしい長男くんの「生きづらさ」

(のようなもの)は一般的に「障がい」ではないかもしれないけれど

なにか「奥の深いなにか」をはらんでいるんじゃないかなぁと


画面の向こうから(^^;

勝手に思っています。

まあ、男児ですからね。

そういうもんだと思いますし。一般的にそう、いわれるレベルのことだと

思うのですが。


そういうと男性から「男児だからってひとくくりにするな」とは

いわれそうですが(薄笑


その昔。

自分が「ミュンヘンの小学生」とか「ミュンヘンの中学生」とか

読んでいたときに。

卒業している頃には

ハンディのある子もそこまで問題があるままではなかった風に

かかれていて。


そも「そのハンディとはなんだろう?」って思っていたんです。

(ミュンヘンの中学生を読んでいたのは小学校四年生から六年生の間なので

まぁどんだけだよ!とは自分も思います)


たしか「ミュンヘンの中学生」の冒頭って

スタンダールを読んでいる大人に向かって大学入学許可をもらったあたり?

の主人公が「まだ勉強しているの」みたいな質問をするんですよね。


生きることは勉強すること、というか読書は勉強のためにするものじゃないとか。そういうレベルでその大人はいっていたような。


ま、それはおいておくことにして。


そのハンディというものをやっと昨今おいらは気がついたんですが

本当に知的に障害があるとかそういうレベルじゃない。

発達のでこぼこのようなもの、がその本にある


「ハンディ」だったんだ、と。


発達障害。


これがおいらにはまったくピンときませんで。


長女が小学校に入学しましたらば。そういう子たちが集められた

クラスがあって運動会でなんだかダンスを「踊らされていて」

…うれしそうでもあったし、なんだか困難なことをやらされているな、と

思ったりもしながら。


「ちょっとまて、あの子達はそもそもハンディをかかえているのかい?」って思っちゃったんです。ただ「そういう子」なんじゃないか?って。


そりゃエポック授業とかさ?

のんびり受けていられる環境で育っていれば

発達のでこぼこなんてどうでもいいささいなことなんじゃないか?と。


総合的な学習の時間とか、生活科とかはめぐりめぐって

エポック授業だと思ってますが(とっても大事)

それってテストで点数がでるような単元でもないなぁ、とか。


ひとにはできることとできないことのハバがあってよくて。


コドモができないことをオヤができるようにサポートするっていうのも

正直「やらなきゃだめ」なんです。


早期療育とか、実はよくわかっていなくて。


え?それシュタイナー風になんとかすればいいだけじゃないの?と

エッセンスだけ、さわりだけ、おかーちゃんという大人が

コドモ育て始める前に教えてもらえればいいのに、って思うことが多いんです。ブックスタートなんかよりも(爆笑)


そのもしかしたら「親ができない」レベルのことを

コドモが「やらされてもできない」んじゃないか?って思ったりするんです。

「基本的な生活習慣」とかほぼそうなんじゃないか?とか。


こどもは基本的に

「環境の変化に適応はできるけれども得意なわけじゃない」ので

幼児期はなるべく「環境の急激な変化」を起こさないとか。


(でもこれだとパターン化された日常で、パターンから外れることで

興奮して手に負えなくなることもあるからどうのこうのって

犬の散歩か!とか思う…)


混乱させないって発達問題云々じゃなくて「大事なこと」だと思ってたり

なんだりしますが、まぁ、余計なお世話なんだろうなと。


勉強で結果を出すっていうのは

テストの点云々、ってことなんですけれど。

それ以前に「テストのために計画的に予定を立てて実行する」ほうが

ハードルが高い(もちろんそれができてパーフェクトなら

成績もあがりますがね)


そこを「予定表つくって塾のスケジュールはこうではいはい」って

大人がお膳立てして成績を上げても結局どうだ?って話なんです。



ま、おいらもそうとうイカれたやつなので

できないことのほうが多いんです。

できないことが多いからひとに多くを求めない。


これはけっこうイケてるよね。

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