配信狂宴 ストリーム・ホリック! No.1 「ライブストリーミングは楽しいぞ!」

今や放送・視聴共に娯楽の1つとして定着したライブストリーミング。誰もがインターネットで映像や音声を生放送し、誰もがそれらを観ることのできる時代となった。
このシリーズではそんなライブストリーミングの魅力・歴史・ハウツー情報をお伝えする。

ライブストリーミングの楽しさはコミュニケーションにあり!

ずばり、ライブストリーミングの一番の楽しさは、配信者と視聴者のコミュニケーションにある。配信者の発言や行動、ほんのささいな仕草にまで視聴者からコメントが飛んでくる。それに対して配信者のリアクションがあり、そこからさらに視聴者のコメントが生まれる。ライブストリーミングは一種のコミュニケーションツールであり、昨今インターネットで行われているライブストリーミングー特に個人によるものーの大多数はこの双方向のやり取りによって成り立っていると言っていい。

大勢が一つの場に集まりやんややんやと言葉を投げあっていると、放って置いても何かしらハプニングが起きる。時には視聴者の何気ないコメントが配信の行方を大きく左右することもあれば、配信者の突飛な行動とそれを賑やかすコメントが融合し、新しいインターネット・ミーム*を生み出すこともある。そして、この予想できないコミュニケーションの行き先こそが、ライブストリーミングの楽しさである。
*インターネット・ミーム=「流行りネタ」「流行語」のようなもの。

ライブストリーミングがもたらした放送の双方向化

ところで、「放送」という言葉には「配信者から視聴者へ」という方向性が決まっているような印象があるかもしれない。実際、インターネットにライブストリーミングが登場する前、「放送」といえば一方通行の情報伝達手段だった。当時「放送」という言葉を聞けば、テレビ放送・ラジオ放送・町内放送などといったものを連想するだろう。これらは基本的に視聴者は情報を受け取るのみで、こちらから放送の内容に関与することはできない。お便りの募集や通話相談などといった視聴者参加型の企画はあっても、やり取りのリアルタイム性や参加できる人数などには大きな制約があった。

ライブストリーミングが広まると同時に、「放送」の楽しみ方に新たな側面が生まれた。視聴者の誰もが自由に、リアルタイムに、配信者に対して意見や感想を送り、配信者がそれに応える。この「放送」を通した双方向のやり取りは、視聴者にとっても配信者にとっても今までにない新しい経験だった。

配信者は必要なし!?視聴者が操作する生放送

Twitch Plays Pokemonをご存知だろうか?Twitchというストリーミングサイトで配信されている企画で、視聴者がコメントを通して『ポケモン』をプレイするというものだ。コメントで「up」や「a」などと発言すると配信画面に映し出されたゲームにその操作が反映される。当然大勢の視聴者が次々にコメントを送るため、思うようには操作できないのだが、それがまた面白い。

これはこの企画のために用意されたツールで自動的に視聴者のコメントをゲームに反映させているため、配信中に配信者と呼ばれるような人物は登場しない。配信の行く末は全て視聴者が握っているのだ。

こういった変わった放送が存在するのも、ライブストリーミングの魅力の一つだろう。最近ではMixerという配信サイトがこのような凝った仕組みの放送に積極的な対応をしているので、いずれこのシリーズでも取り上げようと思う。

ライブストリーミングの進化は止まらない

インターネットの発展と共に登場し、放送という行為に新たな楽しみをもたらしたライブストリーミングだが、その進化はまだまだ止まりそうもない。最近はVRとの連携も熱心に研究されており、発展が期待できる分野であることは間違いない。

今後このシリーズではライブストリーミングに関する様々な情報を提供していくので、お楽しみに。それでは、また次回。

Walker gaming映像担当 オカノ -大地- ダイチ

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