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歌うのは人とクジラと鳥だけ

歌うことは、呼吸のコントロールです。

自律神経でコントロールされているが、呼吸は自分の意思で長く吐いたり、止めたり、大きく吸ったりができる。

この呼吸のコントロールができるのが、深い海を泳ぐ哺乳類のクジラと、高い空を飛ぶ鳥、それと人間だけなんだそうです。

クジラと鳥はともに、呼吸しづらい環境に適応するために呼吸のコントロールができるようになったのだそうです。

それと比較すると、人はなぜ呼吸のコントロールができるようになったのでしょう?その秘密が、直立二足歩行にあるのだそうです。

腹式呼吸は哺乳類の呼吸

動物はすべて呼吸をしていますが、横隔膜を動かして呼吸をするのは哺乳類だけです。というか、そもそも横隔膜を持っているのは哺乳類だけなのだそうです。

多くの哺乳類は四足で立っています。
そのため、左に頭がある場合だと、横隔膜を境に左側に胸腔、右側に腹腔に別れます。四足歩行の場合は頭の方向に移動するので、歩くたびに内臓が前後に揺れることになります。

一方、直立二足歩行をする人間は、横隔膜で肺や心臓の胸腔と、消化器官がある腹腔が上下に分かれています。
二足歩行は頭の上下動が少なく、進行方向に対して胸腔と腹腔が垂直に位置しているため、移動の際に内蔵が揺れて呼吸を圧迫することが少なくなるのだそうです。
そのため、人間は四足動物にはできない呼吸のコントロールがしやすくなりました。

また、頚椎が頭蓋骨に付く位置が真下になったことで、喉の体積が大きくなり声の出し方のバリエーションが増えるようになり、言葉を話せるようになりました。話すことは呼吸のコントロールです。

歌を歌える動物は頭がいい

「今日は何日だっけ?」と考えるとき、頭の中で「今日は何日だっけ」と会話をしています。
頭の中で考えるということを行うとき、人は言葉を使って考えています。赤ちゃんもおしゃべりをするようになると、急にできることが増えます。

クジラ、鳥、人間、歌を歌える動物は頭がイイ動物です。
その中でも人間は、直立二足歩行をおこなうようになって言葉を使えるようになったことで、更に脳みそが発達し地球上で一番繁栄している動物になりました。



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