見出し画像

息の吐き方

息は吐かないと吸えない。

*(驚いて)息を飲む
*(見つからないように)息を殺す
*(集中して)息をするのも忘れる

息を使ったことわざには色々なものがありますが、呼吸はちょっとしたことで浅くなったり、止めてしまいます。

「息が止まっている」と聞くと、多くの人は息を吸っていないことをイメージしますが、息を吐くことも同時に止まっています。

*過呼吸(過換気症候群)は息の吸いすぎで起こります。

*喘息は息を吐けない病気です。

*歳を取ると、息が吐けなくなり、吐ききれずに肺に残る空気の量が増えます。

*慢性腰痛の人は、腹から息を吐けないので腹圧が上がらず腰椎が不安定です。

*あくびは喉を開くように息を吐ききるとはじまり、吸ったあとにはしっかりは吐ききります。

一日に2万回おこなっているという呼吸は、息を吸うことは無意識でおこなっていても、吐くことは意識していないと疎かになり、不調につながることになります。

吸うためにはまず息を吐く、それもしっかり吐ききることが重要です。

呼吸と脱力

息を吐き切ると脱力できリラックスできますが、体に力が入ったままだと、脱力ず息を吐き切ることができません。

日常生活の中で無意識に力んでしまいやすい場面を、いくつかピックアップしてみました。
これらのときは呼吸は浅くなりやすく、緊張していたり、集中しすぎて場合によっては止まってしまっているかもしれません。

丁寧に文字を書くとき⇒爪が白くなるほどペンを握り締めていないか
キーボードで急いで文字を打つ⇒肩や腕に余計な力を入れていないか
テレビを見ている⇒奥歯どうしがくっついていないか
歯磨き⇒必要以上の力で磨いていないか
PC作業に集中⇒舌先を上顎に押し付けていないか
PC作業に集中⇒画面に吸い込まれるほど見つめていなか
精神的な緊張⇒表情が能面のようになっていないか
電話中⇒痛いほどに耳に受話器を押し付けていないか

そんなに力まなくてもいい

ほとんどの場合、一つのことに集中しすぎていると、自分が力んでいることに気づかなくなります。

10の力でできることを100でおこなっていたりします。

こういうときは、まず息を吐ききります。
ため息のように、一気に吐いてもいいですし、腹式呼吸をおこなうのも良いと思います。

ため息であれば、背中を丸めて風船がしぼむように、一気に息を吐き切ります。

腹式呼吸であれば感覚としては、背筋を伸ばした姿勢で、肋骨を締めるように息を吐きます。
みぞおちの角度が鋭角に尖るようなイメージし、1m先のロウソクの炎を長く揺らし続けるような感覚で長く吐き切ります。

ため息であっても、腹式呼吸であっても、吐ききったら1~3秒ほど吸ってもいない吐いてもいない、隙間の時間を作ります。
この隙間の時間が大事で、息をしっかり吐くと無意識の力みが抜けてきます。吐けばしっかり吸えるようになります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?