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書き納め'23

2023年もそろそろ終わりを迎えようとしていますね。
今年も去年に引き続き、苦悩の1年だった気がしています。まず1番大きかったのは、大学生だった頃に知り合い、それ以来ずっと共に演奏してきた方が我が楽団を退団…何だかんだ言いつつも、ずっと一緒に演奏していくものと勝手に思っていたから、しばらく呆然としていたかもしれません。
そしてもう一つ、同じく武蔵野音大出身で、山梨県の音楽界の屋台骨となり支えてきた人の訃報…その先生には、大学を卒業する間際からお世話になっていたし、10年程前、やまなし県民音楽祭を受けたとき、審査員をしていた先生から「頑張って!」と声をかけられたことが、今も忘れられません。
やはり、長年一緒にいる人がずっと隣にいることを当たり前に思ってはいけないのかもしれない、と痛感しました。
コロナ禍で不自由になり、昨年は辛いことが重なっていたり、今年も苦悩し続けていたせいなのか、今年のメインフィールドは完全に趣味や推し活になってしまって、仕事や練習から帰ってきたら完全に趣味アカウントに切り替えてどっぷり入り浸っていたほど、リアルなつながりからは遠ざかっていました。実際、そうしていた方が楽しかったし、そうでもしていないと平静を保てなかったのです。
そんな中、アプリを開くことすらなくなり、アカウント削除も考えていたfacebookに、今年入団されたメンバーから友達申請が舞い込み、同じ頃に山梨県出身の若い演奏家(現役の音大生や、今年音大を卒業した人、数年前まで高校生だったアマチュア奏者など、プロ・アマ問わず20代前半の男女)にインスタのリア垢をフォローされ、リアルの世界にも目が向き始めました。インスタのリア垢をフォローしてくれた人達に関しては、山梨県内で活動するキャリアの長い先輩方のアカウントを確認してもフォローしている様子がなく、「どうして諸先輩方ではなく私なんだろう?」という疑問も頭をよぎりましたが、それでも、「もういい加減目を覚ましなさい!現実世界に目を向けて!」と背中を叩かれた気がしたし、私のことを知ってくれているのはありがたい事です。
他にも、ベルテンポのコンサートで、ピアノとフルートアンサンブル、歌とのコラボをし、そこで念願だったキングスウェルホールでの演奏が叶ったり、コロナの5類移行で、しばらく流れていた仕事が復活したり、今年の秋は大量に演奏依頼が舞い込み、近年稀に見るハードスケジュールでした…コロナの前の年はもうちょっと暇だった記憶があるけれど、仕事や演奏依頼が白紙になって暇になる事に慣れすぎて、感覚が戻っていないのかな?
長くなってしまいましたが、今年は悩みが絶えない一方で、自分が本当に必要とされているのを実感する事が多かった印象です。来年は、離れていく人や物事には執着せず、本当に私を必要としてくれる人を信じて、物事を深刻に捉えすぎずにいい意味で能天気に生きたいものです。