不定期連載コラム『君はジャズなんか聴かない』第2回”そうだ、大戸屋行こう”

こんにちは。壁 花男です。

突然ですが、皆さんは大戸屋って好きですか?

関東にお住まいの方はたくさん店舗があるのでご存知かと思いますが、他の地方では行った事のない方もいらっしゃるかもしれません。ちゃんとしたごはん、定食をお値打ち価格で食べられるチェーン店です。競合しているのは、やよい軒でしょうか。

私は大戸屋は素晴らしい飲食店であると考えています。ごはんも食べられるし、混んでいなければその後に300円ぐらいでドリンクバーを頼み、ダラダラすることもできます。(やよい軒は大戸屋よりやや慌ただしい感じなので、個人的には長居しようという気にはなりません。)

しかし、そういったファミレス的空間が必要な場面で、私が大戸屋を第一選択することはあまりありません。ガストか、サイゼリヤなどを探します。

なぜかって?それは

大戸屋ではモダン・ジャズのド定番な名盤ばかりが流れる有線放送が、BGMとしてかかりっぱなしになっている

これが理由です。

例えば、妻と映画を観に行くとして、大戸屋でランチを食べて、上映までの暇を潰そうとした場合に起こりうるだろうというワンシーンを書き起こしてみましょうか。
※妻は私と違って、まったくジャズファンではありません。

【夫婦で大戸屋に入店】
♫~店内にはおしゃれなピアノ・ソロが流れている  

私(はい、いきなり名盤の名演きたーー。) 

妻「私は唐揚げ定食にするけど、どうする?」

私「え、あ?うん。焼き魚定食で…。」
(何度聴いてもバックで弾いてるベースとの絡みが最高だな。)

妻「こないだ仕事でさあ…」

 私「へえー。」
(これぐらいの音量の方が、ドラムのリズム感の良さを集中して聴けるから、これはこれでいいな。)

 妻「…で、どうしたらいいと思う?」

 私「うん?」
(お、聴いたことの無い曲になったぞ…)

妻「おい!聞いてんの!!??」
 
私「ヒエッ!!ごめん!!」

こうなります。なぜか。

ジャズ好きにとって、ジャズは”こじゃれたBGM”ではないから。

もちろん全てのジャズファンが大戸屋で人の話が聞けなくなるわけではないと思いますし、私もBGMだと割り切ってジャコ・パス…じゃなくてジャズ・パス・フィルターを脳内にインサート(ジャズを意図的にスルーしようと気合いを入れる、の意)すれば大丈夫なのですが、油断するとこうなっちゃうんですよね。

はい、今回も前置きが長かったです。すいません。

ジャズ初心者がジャズを楽しむのに必要な、ほんのちょっとの”教養”を、アラサーでミーハーなジャズ愛好家が、自身のジャズ論の整理がてら、皆さんにできるだけわかりやすく、気楽にお伝えしていきたい。

という本コラム。第2回にあたる今回は「ほーんのちょっとのルールの理解」について語ろうかな、と予告しておりました。ジャズ初心者の方が一体どうやってジャズの扉を開いたら良いのか、ということを改めてあれこれ考えたところ

そうだ、このコラムを読んでもらってから大戸屋に行ってジャズを聴いてもらおう。

これが2018年においてコスパ最強のジャズとの出会い方なんじゃないか?と思いつきました。

本コラムを読んでほしいと私が考えている想定コア読者ターゲットは、

・15~25歳前後の高校生/大学生/専門学生/社会人
・映画「ラ・ラ・ランド」や「セッション」漫画「ブルー・ジャイアント」や「坂道のアポロン」でジャズに興味を持った。
・普段ヒップホップやポップス、ロック、は聴いているがジャズは初心者。

です。(もちろん該当しない方も読んで頂ければ嬉しいです)

そんな人が

いきなりジャズミュージシャンが演奏するライブハウスに行くのは怖いですよね?お金もかかるし。
(本当は普通のロックやポップスのライブハウスと基本的には変わりありませんので、ちょっくら行ってみるか、という方はレッツゴー!)

ましてやジャズ喫茶に行くのも緊張しますよね?どんな暗黙のルールがあるかわからないですし。
(本当は少人数であれば気楽にコーヒーを飲んだり、ビールを一杯引っ掛けに行って大丈夫です。ただし、お喋りをする場所ではないことが多いです。全然オッケー、面白そう、という方はHP等で事前に調べてレッツゴー!)

じゃあどうするか。

とりあえずスマホのGoogle検索欄に「ジャズ 初心者 おすすめ」などと打ち込み、トップヒットしたまとめサイトなどで推薦されている初心者にオススメの名盤、名曲をYouTubeやAppleMusic、Spotifyなどで聴いてみる

コレが2018年における最適解っぽいですよね?
お金もかからないし。私だったらそうします。

で、どうでした?ジャズ、よかったですか?カッコいいと思いました?気持ち良かったですか?楽しかったですか?

とにかく、その結果「ジャズ、いいじゃん」とポジティブに思った方はおめでとうございます!面白く感じた理由を各々お考えになって、自分でアレコレ聴きまくって調べるなりなんなりして、どんどんジャズ好きになってください。親切なblogやらレビューやら情報はたくさん転がっていますよ。私のコラムは読んでも読まなくてもどっちでもいいです。それぞれのジャズ冒険を楽しもう!

問題は

「なんか、よくわからん。」

と思った方。いや、そりゃそうですよね。

”誰もが認める至高のピアノトリオライブ”とか”ジャズの帝王の傑作中の傑作”
とか言われても、何がなんだかわからない
ですよね。

そういう方は、今後、私がお伝えする「ほーんのちょっとのルール」をさらっと読んでから、暇を見つけて大戸屋に行ってもらう時間を作ってもらっていいですか。

ただの定食屋のBGMが、BGMでなくなる。

それを目指して、ジャズの基本的なルールを今後なんとか頑張ってご説明したいと思います。

お近くに大戸屋がない方はYouTubeおよびSpotifyで無料で聴ける、壁花男のオススメプレイリストを次回のコラム更新までに作っておこうと思いますので、そちらを聴いてみてください。(Apple Music派の人、ごめんなさい。Spotify派なんです。)

さて、今回もジャズのルールに則ってアドリブで書き進めた結果、結局はプロローグとして前回お伝えしたことを、違った語り口で長々と語るだけになってしまいました。

でもいいんです。なぜなら、前回に引き続き伏線的に言っておくと

ジャズは「ダラダラ長い」ことに耐えられない人が聴くべき音楽ではないから!

さらにもう一点!

同じテーマを、毎回違うアプローチで伝えようとするのがジャズだから!

(自分の中の裏テーマとして、私はこのコラムの文章自体をジャズのルールに則って書いてみるということにチャレンジしています)

引っ張ってしまって申し訳ありません!読んでくださっている方、本当にありがとうございます!次回をお楽しみに!


注釈
*ジャコ・パス:ジャコ・パストリアスという名前のジャズベーシストのこと。エレクトリックジャズベースの天才中の天才。

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読んでくださってありがとうございます。嬉しいです。
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壁 花男

不定期連載コラム『君はジャズなんか聴かない』

アラサーのミーハーなジャズ愛好家がジャズ初心者に向けてジャズを楽しむのに必要なほんのちょっぴりの”教養”について解説していきます。
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