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落下の解剖学を振り返る

https://note.com/walmono/n/nec266daae22e 先日投稿した落下の解剖学の感想にコメントをいただけた、と思いきやコメントが取り下げられていた?(ぼくは消してません) と、いうことでコメントいただいたことによりこの映画を思い返してみて気がついたことを書いていきたいと思います。せっかく返信をメモにまとめたのに消しちゃもったいないし まず、振り返ってみたり他の人の感想をチラ見して思うのは、「落下の解剖学」をミステリもののように何か一つの解として「

    • 落下の解剖学を観ました

      原題は「Anatomie d'une chute」 フランスの山岳部、雪景色の中に佇む山小屋にて女性がインタビューを受けている。テーマは小説と実体験について。インタビュアーは学生か。女性は質問をはぐらかす。やがて山小屋に響く大音量の音楽。「旦那が作業を始めると音楽をかけるの」しかし大音量に阻まれてインタビューの意思疎通ができない。「場所を変えましょうか」女性の提案によりその日はお開きとなる。 その大音量のなか、インタビューに並行してダニエルは犬をお風呂に入れさせて散歩の準備

      • Midnight Grand Orchestra 1st LIVE「Midnight Mission」に行きました。

        1stライブだったんやね。(てっきりovertureが1stだったのかと) 会場は豊洲PIT。すいちゃんの単独ライブもここでしたよね。オールスタンディングで場所取りもエリア分け無しの完全入場順だったので3桁若めの番号だった私たちはするするっと舞台端最前に陣取れました。 以下感想などなど ライブ全体の思想が「みんなで乗り物乗ってどっか行って無事に帰ってくるやつ(イノタク談)」だったらしく超巨大3面LEDに移動してる様子やらエネミーやら100年先の光景やらが映し出される中、ミド

        • ボーという人間性

          先日感想を書いた「ボーはおそれている」ですが、今回はボーの人間性、特性に焦点をあてて考えを書き散らしていきたいと思います。 本題に入る前にネットでの感想や考察を見た読んで ・ユダヤ教をモチーフにしている ・ミッドサマーを30だとしたらこっちは100%原液の狂気 大多数がこの2つに触れつつ感想を書いてる感じで…前者は私には思いもよらぬ前提知識で浅学を恥ずばかりです。 後者のミッドサマー云々に関しては、ダニーが抑鬱状態にあるとはいえ序盤中盤は真人間であることや村のみんなも最初は

        落下の解剖学を振り返る

          ボーはおそれているを観ました

          彼はおそれていたのです。 というわけであらすじ。 初老の男性、ボー(ボウ)はカウンセリングを受けている。カウンセリングの途中、ボーのスマホに着信がくる。実家のママからだ。記念日が近いらしい。それまでのボーの人生を知るカウンセラーは難色をしめす。苦難が目に見えてる選択はあまり勧めたくない様子だった。それでも里帰りをしようとするボーにカウンセラーは一筆の処方箋を書いたのであった。「必ず水と一緒に飲んでくださいね。」帰り道に土産物屋でマリア像を買おうとするボー、なんだか行く先が騒

          ボーはおそれているを観ました

          哀れなるものたちをみました

          原題は「Poor Things」 まずはあらすじとして 近代イギリス、超天才外科医と称される科学者ゴドウィン氏は彼に付き従う医学生のマックスにとある研究の助手をしてほしいと自宅に招く。そこで待っていたベラは自己紹介をするマックスに平手打ちをしたりご機嫌に跳ね回りながらお漏らしをしたりとまるで幼児のような振る舞いをする女性だった。「彼女は脳を損傷したが手術により一命を取り留めた。だがご覧の通り退行してしまったが最近は言葉を覚え進歩していっている。この経過を観察しまとめてほしい

          哀れなるものたちをみました

          2023年まとめ

          皆様におかれましては実りある2023年の年末をおすごしかと慶び申し上げます。わるいものです。 私にとってこの年1番大きな変化をひとつあげるとするならば副業を始めて新たな社会との繋がりと収入源を獲得したことです。手に職をつけたいとの思いで踏み出した一歩だったのですがまだまだ未熟者ですゆえ日々努力に邁進する所存です。もちろん本職も疎かにはせず今年も恙無く納めることができました。 今年は環境の変化も手伝ってたくさんの新たな出合いに恵まれた年でした。 お仕事に関する出会いもあれば趣

          「首」を観ました

          ビートたけし監督作品のやつ あらすじというか作品紹介 安土桃山時代、織田信長全盛のころ荒木村重が謀反を起こした。西方(毛利や長宗我部)の援軍を頼りに奮闘するがその頼みも虚しく城は落ちた。が、村重の遺体(首)は見つからなかった。 信長は秀吉や光秀、滝川など重臣を集めるも気に食わない様子。勝ち戦の論功行賞をするにも寝返りを打ったところで元々の領地を取り返したにすぎず褒美は無し。何より裏切り者の村重の所在が掴めていない。怒りの矛先は村重と昵懇であった光秀に向く。そして天下布武の跡

          「首」を観ました

          DOMINOを観ました

          原題はHYPNOTIC。訳すと催眠術。 あらすじとしては、 主人公のダニーローグは目を覚ます。本人曰く別世界から意識が移ってきたらしい。カウンセラーはダニーの言動をまとめる。「きっと【公園】がきっかけとなって戻ってきたのでしょう。」【公園】とは娘のミニーが拐われた現場だ。当時の様子を整理していく。風車。解けた三つ編み。廻るミニー。風車と一緒に。目を離したのは一瞬だった。その後誘拐犯は捕まるが犯行の記憶を全て失くしている。ミニーの身柄は見つかっていない。 ダニーの職業は刑事

          DOMINOを観ました

          リリイ・シュシュのすべてを観ました

          2001年公開のやつ。 あらすじとしては… 関東地方の田園地帯で生活する中学生たち、彼らがCDショップで集団窃盗をするところからストーリーは始まる。 盗品を換金するために中古レコード店で査定をしてもらってる時にグループの一人が外に出されてたタテカン?に興味を持つ。「タダで出してるから持っていっていいよ。」雄一はリリイ・シュシュのタテカンを背負って家路につく。 雄一がリリイ・シュシュを知り、のめり込むまでのいきさつを語るにはグループのリーダー格である星野との出会い…中学校の入学

          リリイ・シュシュのすべてを観ました

          ジョン・ウィック:コンセクエンスを観ました

          コンセクエンス(報い) 初手にあらすじとして、 ジョン・ウィックはキングに匿われて生きていた!地下に潜りその牙を研いていたのである。そして時は満ちジョン・ウィックは手始めに族長と呼ばれる人物を始末する。すぐさま主席の人間はそれを察知しコンチネンタルニューヨークの支配人であるウィンストンは侯爵と呼ばれる人物からの手紙を受け取るのであった。 ジョンに差し向けられる古い友人のケイン、ジョンが暴れれば暴れるほどリアルタイムに増額される賞金を狙うミスター・ノーバディ(誰でもない)と数

          ジョン・ウィック:コンセクエンスを観ました

          Pearlパールを観ました

          A24のやつ。 観たあとに知ったけど前作「Xエックス」今作「Pearlパール」次作「MaXXXineマキシーン」の三部作なんですね。「Xエックス」の登場人物の過去のお話だそうです。私は前作完全未視聴でしたが楽しめました。 というわけであらすじ。 1918年、世界大戦とスペイン風邪が世界を混沌に包む中で夢見る主人公のパールはアメリカの片田舎の農場で踊りの練習をしていた。観客は家畜の牛とヤギ、アヒルくんはちょっとどいててね。 厳格な母はパールを叱る。夢見る暇があったらいなくなっ

          Pearlパールを観ました

          生きる LIVINGを観ました

          黒澤明監督の名作をカズオ・イシグロ氏が脚本でリメイクしたやつ。 あらすじとしては イギリスロンドンのお役所に新人(補充要員)が一人配属された。彼の上司でありこの物語の主人公であるウィリアムズは初仕事を渡す。課に来たご婦人たちのご要望を叶えるために役所内の案内と付き添いをやってほしい。ベテランの部下はこうおだてる「新人にその仕事を任せるのは正解だ」と 「下水だまりになっている空き地を整備してほしい」婦人たちの要望は公園課、都市計画課などを一日かけて回り最後にウィリアムズの市民

          生きる LIVINGを観ました

          M3GAN ミーガンを観ました

          あのダンスのやつ。 物語のあらすじとしては事故により心に傷を負った女の子ケイディは都市部のおもちゃメーカーで働く叔母のジェマのもとに引き取られる。 叔母のジェマはおもちゃメーカーの開発に携わる人間で上司からは手っ取り早い成果を急かされていた。そんな中で姪を引き取ったものだから面倒をみる余裕もなくセラピスト(公の監察官みたいなひと)から保護者として不適格であり別の血縁に任せるべきではないかと進言されてしまう。 にもかかわらず上司に指示された仕事を処理していたジェマだったが自宅

          M3GAN ミーガンを観ました

          ヴィレッジを観ました

          横浜流星主演のやつ。 あらすじとしては… 日本のどこか多分山梨県(パトカーに山梨県警って書いてあった)物語は少年が熱心に能を観るところと荒れ果てた男性が家に可燃性と思しき液体をばらまくところ謎の穴のフラッシュバックから始まる。 時は現代となり一面緑の景色の中に不自然な佇まいで居座る人工物、ゴミ処理施設らしい。主人公のゆうくんはその施設で働いている。働かされている。しかも職場のヒエラルキーは一番下。経験者と殴り合いをさせられて上司であろう連中はそれで賭け事をしている。そして後輩

          ヴィレッジを観ました

          『tar/ター』を観ました

          幕間の予告で気になってブックマークしていた映画『tar/ター』を観てきました。字幕版。 まずはあらすじ 最初に世界を代表するような指揮者、リディア・ター、彼女の生い立ちを紹介しつつ彼女にとっての音楽とは指揮者とはとインタビューするところから始まる。そしてやはり「女性が〜」というある種お決まりの質問が繰り出され、彼女は「マエストロにはマエストラという言葉が用意されてるのにアストロノーツはどうなんでしょう」と切り返しつつ女性指揮者の歴史を語る。(そこで確かに観客席にいた赤髪のひ

          『tar/ター』を観ました