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ホルモンが何をさせるかは、何がかっこいいとされるかによるのだ

ユーチューブは練習のすばらしいツールになる。そこで偉大な人たちがどのように練習しているか見ればいい。

『墨攻(ぼっこう)』 という、日中韓合作の映画があります(中略)主人公のアンディ・ラウが、たった1人で、ある小国を敵の大群から助ける物語です↓

リラックスしていれば感度のいい自分です。次から次へと相手の言っていることもよくわかる(中略)「他人に寛大で、自分に厳しく」などと言うが、これは違う。 「自分に厳しく」だけでいいんや。ここには、他人というものはない。どこまでも自分だけがあるのです(中略)戒律は、他人に向かって叫ぶものではない(中略)戒や律に対して挑んでいくところに、新鮮な自分の血液が湧いてくる───臨済宗大徳寺大仙院 尾関宗園住職(著書名失念)

イエスはどこからともなく辺境の地からあらわれ、社会のすみで生き、文化規範を破り、権威の力に挑んでいた↓
ナーガールジュナの著作の中心となっているのは、ほかのものとは無関係にそれ自体で存在するものはない、という単純な主張↓

自分が関わりを結んでいる人々、他者、あるいは地球全体、宇宙全体のために「どれだけ役に立てるか」を考えていく。それが大乗的な発想だとも言える(中略)まずは自分は「空」であることを悟らなくてはいけません。「空」なる自分の煩悩など大したことはない、満足してもいいけれども、満足しなくてもそれはそれでかまわない、と考えられるようにならなくてはいけません(中略)かつて「この世は縁起で成り立っていて、すべては『空』である」ことを釈迦が教えようとしたとき、相手にしていたのはどんな人たちだったでしょうか。その多くは下層の人々であり、いまでいえば小学校さえも出ていない人たちでした。なにしろ義務教育がない時代のことですから、それは当然です(中略)ここまでで述べてきたように、現代人にとっては「空観」は決して難しいことではありません。だからこそ、「空観」ができるだけでは、どうにもならないということは理解しておいてください(中略)しかし、より弊害が大きいのは、「空観」を一応理解した上で、その先に進めていない人たちです。つまり、すべては「空」だと理解はしたものの、その先のステップである「仮観」ができておらず、この世界で「仮の役割」をつくるということに目が向いていない。したがって、「空観」と「仮観」のバランスが取れた 「中観」もできていない人たちです。そのような人たちでいちばん危険性の高いパターンは、この世はすべて「空」だと知った上で、「だったら、自分の煩悩を満たす生き方で何が悪いのか」という方向に進んでしまうことです。私が「空観」の重要性を語りながら、「空観だけではどうにもならない」というのはこの危険性があるためです(中略)すべてが「空」だという悟りを得たとして、煩悩がなくなることはありません。そもそも釈迦も煩悩をなくせとは、一度もいっていないはずです(中略)「ほどほどに」「いい塩梅で」やる。決して煩悩にとらわれることなく、自分がやめたいときにはいつでもやめられる。それが大切───苫米地英人博士(著書名失念)

サイコパスになるのではなく、サイコパス役になりきろうとすること。必要に応じて役になりきれること、緊急事態が過ぎたら、いつもの自分に戻れることが重要なのだ↓
オキシトシンが多いと、自民族中心主義や偏見の増大につながる↓
平均的な人は服従と同調の名のもとに、びっくりするほど悪いことをする

研究のおかげで、平均的な人は服従と同調の名のもとに、びっくりするほど悪いことをすることがわかった。これがもっと広く意味することはとても重要だ(中略)人はオキシトシンの影響で見知らぬ人にひどい態度になる。

オキシトシンによって、人は〈我々〉に対してより向社会的になり、ほかの人に対してはひどいことをするようになる

オキシトシン(※神経ペプチド)は嗅覚系で働き、出産直後の個体が子どものにおいを覚えるのを助ける。一方のバソプレシン(※神経ペプチド。ペプチドとは小さなタンパク質であることのしゃれた言い方)も似たような効果を示すが、程度はもっと軽い(中略)女性は産んだばかりの赤ん坊のにおいをかぐ。これはつまり、赤ん坊から漂い出るにおい分子が、彼女の鼻の受容器に結合するということだ。受容器は活性化し、(何ステップもあとの視床下部で)転写因子が活性化し、オキシトシン生成の増加につながる。オキシトシンは分泌されると催乳を引き起こす(中略)オキシトンとバソプレシンは、母子の絆形成とつがいの絆形成を促し、不安とストレスを和らげ、信頼と社会的親和を高め、人をより協力的で寛大にする。しかし、これには大きな注意点がある───これらのホルモンが向社会性を高めるのは〈我々〉(内集団)に対してだけである(中略)オキシトシンは普遍的な愛情ホルモンではない。偏狭なホルモンだ(中略)子を守るための雌の攻撃は一般に適応的であり、エストロゲン、プロゲステロン、オキシトシンによって助長される(中略)プロゲステロンは徹底して冷静に不安を和らげる。このホルモンはニューロンに入ると、別のステロイドに変換される。これがGABA受容体に結合し、GABAの抑制効果に対する感度を上げ、それによって脳を落ち着かせる(中略)妊娠後期には、エストロゲンとプロゲステロンが特定の脳領域におけるオキシトシン放出を増やすことで、母性攻撃が増える(中略)エストロゲンは母性攻撃に貢献する。しかしエストロゲンが攻撃性を低下させ、共感と感情理解を高める場合もある。脳内にはエストロゲンの受容体が二種類あって、この相反する効果を仲介(中略)プロゲステロンはエストロゲンと協力して母性攻撃を促す(中略)愛情ホルモンといわれるオキシトシンによって、人は〈我々〉に対してより向社会的になり、ほかの人に対してはひどいことをするようになる(中略)高容量のテストステロン様筋肉増強剤を乱用するスポーツ選手やボディービルダー(中略)その状況では、たしかに攻撃のリスクは高まる。事情を複雑にする要因には二つある。そうした薬物の服用を選ぶ人は偶然そうするのではなく、乱用者は往々にしてすでに攻撃的になりやすい人である(中略)テストステロンは新しい社会的攻撃パターンをつくり出したのではない。既存のものを誇張した(中略)スポーツからチェス、そして株取引まで、あらゆる成功はテストステロン値を押し上げる(中略)オキシトシンで人は寛容さを増す(中略)オキシトシンが寛容さを高めることが挙げられる───しかし、すでに寛容な人の場合だけだ。テストステロンが攻撃傾向のある人でのみ、攻撃性を高めるのと似ている。ホルモンが個人の状況や環境と関係なく作用することはほとんどない(中略)ホルモンが何をさせるかは、何がかっこいいとされるかによるのだ(中略)自動性への移行は、スポーツがうまくなるときにも起こる。いってみれば、考えなくても体がやるべきことをわかるようになるのだ(中略)このことは、誰かがとても勇敢だったあとによく聞かれる答えを説明するのに役立つ。「溺れている子どもを助けるために川に飛び込んだとき、何を考えていたのですか?」。「何も考えていませんでした───気づいたら飛び込んでいたのです」。※引用者加筆.

「性格」の正体を知ることで、自分や他人のありのままの姿が見えてくる(中略)釈迦(前463〜前383年頃)は、「宇宙のすべての存在や出来事(個)は、ほかの存在や出来事と、網の目のように因果関係を結びながら、相互に関わり合っており、一つも欠くことはできない」と説き、そのような個と世の中の関係性を「縁起」としています。そして、後に大乗仏教の僧であるインドのナーガールジュナ(2〜3世紀)と、チベットの学僧であるツォンカパ(1357〜1419年)が、縁起を研究し、「空」の思想を生み出し、大乗仏教の悟りである「中観思想」を確立(中略)「空」の思想は、「すべてのものは、他との関係性の網の中で形作られており、普遍的な実在はない」というものです(中略)「他人のため」という視点をもって生きる(中略)誰かのために、「振り回されてあげよう」という気持ちも大事(中略)「他者の幸せを自分の幸せにできる」ことこそが、抽象度の高い思考ができる人間にとっての、本当の幸せだと思われる(中略)そしてこれは、「自分の成仏を求めるためには、まず一切の衆生を救いたいという菩薩の心を起こすことが大事である」という、大乗仏教の考え方にも通じます(中略)みなさんが今まで「性格」だと思っていたものは、過去の記憶に基づいて作られた自己イメージや、選択や行動の傾向にすぎません(中略)儒教化された仏教を採り入れたのが、朝鮮であり、日本(中略)江戸時代においては、支配者層に対しては儒教教育によって、被支配者層には儒教化した仏教を通して、儒教思想の摺り込みが行われた(※目的はキリスト教弾圧)(中略)「秩序」を重んじる儒教思想は、支配者層にとって都合の良い道具(中略)(※明治維新以降の)日本政府は、「教育勅語」によって儒教をたくみに利用して国民を(※一神教の国家神道で)支配した(中略)儒教の思想を一神教的な宗教と結びつけることで神聖化し、「神の言っていることは絶対だ」「盲目的に信じることが唯一正しいことである」と国民に思わせるようにしたのです。※引用者加筆.

明治政府は意図的に国家神道は支配者の宗教とし、民間には仏教を残したのである。どちらにしても、儒教の差別思想を根底としていることに変わりはない↓

一番学ばなければいけないのは、寛容↓


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