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3ヶ月後のお礼(アプリ リリースへの道のり)


まずはじめに、お知らせです。当サイト「わんフィール」がGoogle Playからアプリをリリースいたしました!

アプリは今までに、iOSから2本、Androidから2本、Internet Exploreから1本をリリースしたことがあり、今回はAndroidより3本目のアプリとなります。

こんな話をすると、プログラマー?エンジニア?なんて思われちゃいそうですが、私はJavascriptも分からない全くの素人で、これまで出したアプリは全てハイブリッドアプリなのです。

ネイティブアプリとハイブリッドアプリ

ストアに公開されているアプリには大きく分けて2種類があります。

ネイティブアプリとハイブリッドアプリです。

ネイティブアプリとは、モバイルデバイス専用に開発されたアプリの事を言います。
対して、ハイブリッドアプリとはHTML5・CSS3・JavaScriptなどWebサイト構築に用いられるコードで作られたアプリのことを言います。
ハイブリッドアプリは、WebViewという機能を使ってアプリ上にWebサイトを読み込む技術を用いて表示させます。

私は、Javascriptの知識もないのに無謀にも、ほとんどWordpressだけでハイブリッドアプリを作成しました。Androidの場合はパッケージするためにMonacaを使用しました。MonacaはhtmlやCSSの知識があればアプリを作る事が可能です。iOSの場合はUI(ボタンなど)のみiOS専用のソフトswiftで作成し、それ以外はWebViewで表示させました。swiftはある程度の知識が必要ですが、私はとにかくGoogle先生に聞いて、拾ってきたコードを駆使してUIを作成しました。
どちらもデバッグを確認するとエラーがあり、このエラー修正をするのに相当な労力を必要としました。

今回のアプリ、TWAとは?

TWAとはTrusted Web Activity for Androidの略語です。これは、2017 年の Chrome Dev Summit でGoogleが発表した技術で、WebViewを用いなくてもアプリ上でWebサイトを表示させる事ができる技術です。もっと詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
この技術を使うと、WebページをPWA化させるだけでTWAアプリを作成する事ができるのです。そして、TWAアプリはChromeブラウザを起動し、アプリをブラウザ上で表示させます。そのため、Cookieやパラメーターを引き継ぐ事が可能です。その上、他のソフトを一切使用する事なくアプリをリリースする事が可能な画期的な技術です。

TWAアプリを作るに当たり一つの疑問点にぶち当たる

当ウェブサイト「わんフィール」には、アドセンスの広告が掲載されているのです・・・。
そう、「アドセンスの広告が表示されていてもアプリリリースが可能なのか?アドセンスのポリシー違反になるのではないか?」この疑問がすぐに湧いてきました。アドセンスに問い合わせしようとしてもなぜかエラーで問い合わせページに進めず、検索しても答えが見つかりません。仕方なくアドセンスコミュニティに質問を投稿してみました。

それが、今から3ヶ月以上前の2023年12月の事でした。
すると、2人の方から回答が来ました。
1人の方はポリシー違反になるだろうと回答され、もう1人の方は、「ブラウザーでサイトにアクセスするのと同じであれば、AdSenseポリシー上問題はないはず」と回答されました。
後者の方が、何度も返信をくださり、Googleへも問い合わせてくださいました。その結果が「PWAに関しては、AdSense側で明確なポリシーの線引きはされていないと思われます。」との回答を得られたとのこと・・・
この時、私も同時にGoogle Play デベロッパーへ問い合わせていました。
こちらも回答は、曖昧なもので、「残念ながら、計画されている実装についてはコメントできません。」
という回答でした。

どちらも明確な答えではないため、とりあえずリリースしてみるしかない!と決意したのでした。

コンテンツと記事を増やす努力

その時、わんフィールには、独自のコンテンツがある訳でもなく、記事も少なかったため、アプリ化に向けて、努力を始めました。
増やしたコンテンツは、
ペット同伴可の施設が検索できる「おでかけマップ」、愛犬の診断ができる「うちの子診断」、犬の歴史が探れる「わんこ図鑑」、そしてペットのオンラインお墓である「ペットのバーチャルお墓」です。
同時に、記事も10記事近く書き足しました。
そして、今月(2024年3月)に入り意を決してアプリリリース作業を開始しました。

20人のテスター

Google Playデベロッパーには既にアカウントを作成済みで本人確認もしていたので、あとはWebサイトをパッケージ化した「.aab」ファイルをアップロードし、ストア情報を入力するだけです。(※TWAアプリは「.apk」ではなく、「.aab」ファイルをアップロードします。)
早ければ今日明日には公開されるだろうと思っていましたが、全て入力しても製品版をリリースする事ができません・・・。

なんと、2023年11月から個人でアプリをリリースする場合、20人のテスターによって14日間連続してテストを行い、尚且つGoogleの審査を通過した上でリリースが決定するという審査方法に変更されていたのです。

20人のテスターに14日間連続なんて到底無理だろうと半分諦めかけましたが、ペットのバーチャルお墓で利用している「ココナラ」に出品している人がいるかもしれない・・・とダメ元で探してみたところ、たった1人いらっしゃったのです。
その方は、毎日連続してテスト作業をこなしてくださり、必ず連絡をくださいました。そして14日後、とうとう製品版がリリースできる状態となりました。

テスト完了後、Googleからアンケートが表示され、その中にこの様な質問がありました。

「20人のテスターを集めるのは大変でしたか?」
「テスターは有料でしたか?」

・・・・・・。

大変なのは言うまでもありません。なんだか試されたような、なんとも言えない気持ちが過ぎりました。友人や家族に頼んで20人かき集める事ができたとしても14日間連続でテストしてくれる人なんてそうそういません。
有料であったとは言え、14日間テストしてくださった方には本当に感謝しかありませんでした。

3ヶ月後の報告とお礼

無事リリース後、アドセンスコミュニティで親身に回答してくださった方にお礼と報告をしなければと、質問スレッドを開くと、ロックがかかった状態でしたので、回答者様のブログからメールにて報告しました。
すぐに返信をくださり、アプリリリースのお祝いのお言葉まで頂きました。スレッドのロックを解除してくださったので、コミュニティにも報告を残しました。

さいごに

今回のアプリリリースは、存じ上げない方々のお力添えで無事にリリースを達成できました。この場をお借りして、お礼を申し上げます。
又、ここまで読んでくださった皆様にも御礼申し上げます。

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